ぼくらの一歩 30人31脚
いとうみくの高学年向き児童書。
図書館の本棚から取るのにかなり躊躇した作品。笑
これまで巨悪の根源的に扱ってきた嫌悪する題材なので。
自分の娘が6年生の時に、実際に学級で取り組んで、
とても辛い時期を過ごしたのでなおさらです。
ただ、この作品中の30人31脚は、
「自己主導」「協同」「探究」になっているので少しだけ救いはありました。
先生も学校も一切関わりをもちません。
でも非常に残念な担任の先生が出てくる…。
娘の場合は、この作品の先生とは反対に、
超コントロール型の熱血(自分に酔うタイプ)だったので、
苦しんだ生徒は娘以外にも多かったと思います。
さて本作。
いかに「自己主導」「協同」「探究」とはいえ、
競技上「根性もの」にならざるおえず、
苦しい女の子が出てきます。
その子に最初焦点が当たっているのだけど…
まあなんとなく釈然としないまま(私なりにね)話は進み、
最後は大団円を迎えるというサクセスストーリーです。
でもやっぱり、いとうみくさんはうまいのだと思います。
私自身がこの競技に関してフィルターがあるのが問題なのであって、
普通に普通の人が読んだらおもしろいと思います。