料理11 転機
大学1年生の春からはじめて、
1年が終わる頃、先輩の広田さんが辞めていきました。
大学4年生になって、
いろいろと就職やら卒業制作やら忙しくなるということでした。
2年生から厨房は私1人になったわけですが、
私は毎日はお店に入れません。
ですので、私がいない日はママさんが厨房で料理を作ってました。
ホールには何人かの女の子がバイトで入ってきましたが、
どの子も長続きがしませんでした。(バイト代安いし…)
まあ、なんとかやってたんですが、しかしです、ここでさらなる問題が…
それは、ママの料理問題です。
これがまたお世辞にも上手!とは言えない残念な感じ…
広田さんがいる頃には確かに一切ママさんから教えてもらったことはなかったな。
問題はもう一つ。
それは、ママさんはとってもお酒が大好きで、
カウンターに座った客に勧められるままにクイクイ呑んじゃう。笑
そうすると、ただでさえ残念な料理がさらに目も当てられない状況になってくる…
というわけで、厨房に入る人を新たに雇うことになりました。
その人が、「佐藤さん」という人です。
この人が、これからの私の人生に、大きな影響を与えることになります。
(続く)