今年度の9年生のセルフディスカバリーの記事が公開されました。
ぜひぜひご覧ください。
前投稿の新春の挨拶に、
最近は教育のことを語ることになんの情熱も感じなくなったと書きましたが、
私の教育の軸であった「アドベンチャー(冒険)教育」については、
いまだ情熱をもっています。
今の勤務校の軽井沢風越学園は、
開校2年目にアドベンチャーカリキュラムを実装しました。
ですので、仕事にも情熱があるわけです。笑。
私がアドベンチャー教育に出会ったのは今から20数年前ですが、
カリキュラムとして教育課程の中にあったかというと、
それはさすがに公立校では無理でして、
自分が勝手にクラスル運営に取り入れてみたり、
教科学習の中にエッセンスとして取り入れてみたりといった程度です。
それらはプロジェクトアドベンチャーという冒険教育の1手法をを用いてのものでした。
ウィルダネスでのアドベンチャーも、
移動教室や遠足の中で1プログラムとして取り入れていただけです。
(でも、全体設計はOBSのプログラムデザインを踏襲してつくっていました)
風越学園では、しっかりと「カリキュラム」として展開しています。
教育課程上の位置付けは「保健体育科」です。
保健体育は、体育領域の「スポーツ」「アドベンチャー」、保健領域の「こころとからだ」に分かれています。
さらに「アドベンチャー」は、
人間関係や協同、チームビルディングなどを体験的に学ぶ「リレーションシップ ・ラボ」
ウィルダネスのプログラムを行う「アクティビティベース」
次のステージへ一歩踏み出すために自己発見を目的とした長期遠征の「セルフディスカバリー」
の3つに分かれます。
「アクティビティベース」のプログラムは、登山(春)、登山(秋)、ロッククライミング(夏) 、ロッククライミング (秋)、ロゲイニング、キャンプ&沢登り、カヌー、ブッシュクラフト 、遠足(とおあし:距離20km、高低差400mの強歩登山)、スノーシューハイク(雪山登山)のプログラムが並びます。
「セルフディスカバリー」は6年生(7年生)と9年生のプログラムです。
7年生(6年生の時はコロナで行けなかった)は、信越トレイル60km弱を4日間でキャンプしながら歩き通しました。
9年生は軽井沢から上越の日本海まで190km、獲得標高3500mをキャンプしながら自転車で5日間で走破しました。
ここまで読んでみて、たぶんほとんどの方は「こんな学校見たことない」と思ったかと思います。
私も見たことも聞いたこともありません。笑。
なので、任された時はまったくの手探り状態で始まったわけです。
(続く)
もう三日たっちゃいましたが、
みなさん、明けましておめでとうございます。
このブログも、公立時代の閲覧数からすると、
20分の1くらいに成り下がってしまったわけですが、
時々見にきてくれるみなさま、ありがとうございます。
今年も細々と続けていきたいと思っています。
教育のことを語ることにまったく情熱を失ってしまったので、
そこらへんへの期待にはお応えできないので申し訳ありません。
過去記事等ご覧いただければと思います。
もうすでに古臭い実践ですが、何かの足しになれば幸いです。
ではではもうしばらく自堕落な正月生活を楽しみたいと思います。
非常勤時代からはじめたとは書きましたが、
高校生までは九州を転々としていましたので、
野外で遊ぶことには普通に慣れ親しんでいました。
家族で山に登ることはありませんでしたが、
学校登山でいろんな山に登っていました。
自分で選んで登ってたわけではありません。
なので、そのころは好きとか、得意とかぜんぜんなくて、
好きでも嫌いでもありませんでした。
当たり前に自然は目の前にあったので、
それは趣味とかそういう特別なものではありませんでした。
やはりのめりこんだのは先生になってからです。
山というか、アウトドアにのめりこむきっかけとなった印象的な出来事があります。
新規採用で先生になってすぐの4月29日に行われた歓送迎会のときです。
青梅市の近くの五日市町の「黒茶屋」というところが会場でした。
黒茶屋の送迎バスに乗って会場まで行く途中で、
青梅市と五日市町の境目にある「二ツ塚峠」というところを通ります。
送迎バスの車窓から見えた山々の新緑が私の目に飛び込んできました。
それはそれはなんだろう、もう美しすぎて眩しくて、
たぶん今見たらそんな風には心動かないんだろうけど、
その当時の自分にはその景色はもう涙さえ流さんばかりだったのを覚えています。
大学時代とプーの時代、恐ろしく真っ黒に近いグレーな時代を激しく後悔したのを覚えています。
この緑は、自分が子どもの頃あたりまえに見ていたものだったのに、
なんで今はこうも遠いもの、思い出さなきゃいけないものになったんだろう…
取り戻さなくちゃ、はやくこの中に自分は行かなきゃと突き動かされていました。
そういうわけで、ここから私はウィルダネスの世界にどハマりすることになります。
(続く)