あのこ

 

あのこ

あのこ

 

 絵本の体裁をしているけど、本でした。

戦争中の疎開先でのお話。

一人の少女の悲しいお話です。

 

戦争といえば、アニメ映画「この世界の片隅に」がリニューアルされたようですね。

「この世界の(さらにいくつかの)片隅に」だそうです。

見に行かねば。

この原作のマンガに出会ったのがちょうど10年前でした。

https://kaisaki37.hatenadiary.org/entry/20090904/1252014831

文章読むと、なかなかよく読み解いていると思います。

自画自賛

まさかアニメ映画になるとはこの当時は思ってもいませんでした。

それなりに評価されてはいたけど、

マイナーな雑誌に掲載された、

マイナーな作家さんが描いた、

マイナーなマンガでしたので。

最初のアニメは、リンさんの部分がごっそり抜けていたのが、

今回はちゃんと描かれているようですね。

水沢先輩とのからみ、リンさんとのからみの部分があるからこそ、

単なる「戦争アニメ映画」にならないところなので嬉しいですね。

でも、いつ行けるのだろう…

かあちゃん取扱説明書

 

かあちゃん取扱説明書 (単行本図書)

かあちゃん取扱説明書 (単行本図書)

 

 しつこいほどにいとうみく。

唯一教室の読書コーナーにあったいとうみくの本。

うちのに聞いてもよく知ってた。

ということはたぶん課題図書。

調べてみれば、第60回青少年読書感想文全国コンクール(平成26年) 課題図書でした。

でも、うちの教室は平成26年には閉鎖しているので、

やはりよく読まれていたということかな。

 

中学年向け、平易な文章です。

構成も展開もさして「読む力」はなくても読めます。

最近「読解力」とかいう言葉は、いろんなところでいろんな方向にとっちらかっているので使いにくくなりましたねぇ…。

中学年にはとても共感できること多いのじゃないでしょうか。

でも、ブッククラブやると、「共感レベル」でおしゃべりが終わるでしょうね。

「あるある」話に終始しそうです。

じぶんちのお母さん話でめっちゃ盛り上がりそうですが。笑。

旅のくつ屋がやってきた

 

旅のくつ屋がやってきた (おはなしさいた)

旅のくつ屋がやってきた (おはなしさいた)

  • 作者:小倉 明
  • 出版社/メーカー: アリス館
  • 発売日: 2004/10/01
  • メディア: 単行本
 

 100ページ弱の小編だけど、

かなり読み応えのある内容です。

旅のくつ屋と少年の心温まるお話かと思いきや、

少ししたところで急転直下して、

人間の憎しみの連鎖やら拭いきれない恐怖やら、

集団心理の恐ろしさ、疑心暗鬼と探り合いと…

短いストーリーにブッ込んできます。

逃げ続けた住民がくつ屋をどうするか話し合う場面、

少年とくつ屋が1対1で対峙する場面はスリラー映画の一場面のようです。

これらも怖かったですが、

私が一番怖かったのは、

友達のリックが壁に並んだ30挺あまりの銃を見て、

「あれ、おれにも使わせてくれるかな?」

と無邪気に聞いた場面ですね。

 

最終的に答えは謎のままなのですが、

その謎解きもブッククラブしたらおもしろそうです。

最後の場面、ハートウォームな場面と捉えるか、

いやいや、けっこうひんやりとする恐怖な場面と捉えるか、

どっちでしょう?

普通に読んだら前者ですけどねぇ、

私はひねくれてるから後者かな。

わらうきいろオニ

 

 

わらうきいろオニ

わらうきいろオニ

 

 あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

当ブログは、しばらくは読んだ本について書いていきます。

もしかしたらちょこちょこ思うところも書いていくかもしれません。

学校が始まったら、前みたいに学校でのことも書くようになるかもしれません。

 

さて本題。

本のことの前に、昨年末の紅白歌合戦について。

ここ3、4年の紅白はおもしろいですよね。

とても趣向を凝らしていて、

しかも昔みたいなわざとらしさがなくなってきたように思います。

そして、今回の紅白はかなり思い切ったことをしていたんではないかと思っています。

見ている途中である違和感を感じてきました。

(見ている途中で気づいたけど、

 それは思い出してみると最初からそうなっていたんだと思います)

それは、「紅」「白」ということを前面に押し出していないなぁということ。

 前まではことさら「紅(女)」「白(男)」の対決ということを、

曲紹介や、いろんな企画で押し出していたんだけど、

今回はほとんどそれを感じなかったです。

司会者や応援団長の言葉にもぜんぜんそういうのがなかったように思います。

歌っている時も、あれ?これは白組?紅組?と思うことも。

全体を通した演出がそうなっていたように思います。

星野源さんもメッセージありありでしたよね。

そして、圧巻は、トリのMISIAさんと氷川きよしさんでしたね。

すごかった。。。

この2曲を聞いている時は、鳥肌が立ちました。

MISIAさんのステージには、レインボーフラッグにドラァグ・クイーン

氷川きよしさんは気持ちいいまでに自分を出し切っていましたね。

めっちゃ気持ちよさそうで、そして、かっこよかった。

松任谷由実さんの「ノーサイド」も、ラグビー絡みかと思いきや、

ユーミンさんとMISIAさんの関係から考えると、

違う意味の「ノーサイド」なのかもです。

視聴率は史上最低だったようですが、

(そして紅白対決はやはりなかなか捨てられそうにないですが)

私の中では過去最高の紅白歌合戦でした。

ビートたけしさんの歌も、鬼滅もKISSもサイコーでした。

ただ、86番さんの今後がとても心配です…

 

さて、この本。

この本に紅白の話題を合わせたのは、

この本、明らかに「多様性」のことをテーマにしています。

RGBTQや人種、肌の色、貧富、国籍、容姿、障害などなど、

ありとあらゆる差別と偏見のメタファーが入れ込まれています。

登場人物たちが、自分が自分であることを隠して、

生き辛さを感じている人たちのメタファーになっています。

反対に、自分が自分であることを誇らしく思う人たちのメタファーにもなっています。

表紙の見返しには、

「どうして赤や青じゃなきゃいけないの?」

とあります。

きいろオニは自虐的に自分をつくって、

人に受け入られようと必死になります。

この場面、読んでいてこちらが苦しくなってきます。

(子どもの中にもそう感じる子が必ずいると思う)

気持ちはどんどん苦しくなって、なぜだかおなかが大きくなってしまいます。

ありたい自分はなんなのかよくわからなくなったきいろオニは、

あるときむらさき色のオニに出会います。

次に水玉のオニ、にじいろのオニ、あまのじゃく…

いろんなオニに出会っていく中で、

少しずつ少しずつ(ここらあたりの構成が「おきまり」的に安直じゃないのがいい)

自分を取り戻していく、そういうお話です。

おなかの中身はさてなんだったんでしょう?

 

読み物としては中学年向きでしょうか。

でも、漢字も少なく、総ルビなので低学年でも読めます。

内容的にヒットするのは中高生あたりでしょうか。

でも、これは、全世代に読んでほしい、語ってほしい。

それぞれの年代で、感じることはまさに多様だろうと思います。

今まさに生き辛さを感じている子、

昔感じていた大人、

今もまだ感じている大人、

いろんな人に届くといいなと思える本です。

 

あわせてこの本も。

https://kaisaki37.hatenadiary.org/entry/2019/10/07/091113

かぜのおくりもの

 

かぜのおくりもの (1983年) (創作童話シリーズ)

かぜのおくりもの (1983年) (創作童話シリーズ)

 

これはやばかった。

何がやばかったかというと、

この本を、居酒屋で読んでいたから。

普通、こういう時って、上を向くのだけど、

さすがに居酒屋では怪しまれるので、

ずっと本に向かって下を向いていると、

さらにもっとやばい状況になる。笑

こんな感じのストーリーです。

 

裏表紙に、「創作童話シリーズ」とか、

「対象年齢中学年以上」とか書いてあるんだけど、

「いや、これはどう考えても対象は大人じゃね?」

「これのどこが童話なの?」

とか、考えてしまいます。

 

 

モチーフになっているのは福岡筑豊の情景。

作者の奥さんの思い出からのインスピレーションのようです。

私はこの筑豊にずいぶんとご執心な時期があって、

それは高校2年生の時に「青春の門」を読んだからなんですね。

母親に頼み込んで、連れて行ってもらいました。

 

さて、話はどんな感じかというと、

 

「登志のおとうさんが、ある日ふいに姿をけしてから、 もう一年になる。そのあいだ、お父さんは一度も帰らなかった」

 

という衝撃的な出だしであります。(中学年以上向きではない)

お父さんに会いたい登志と、もっと会いたいお母さん(中学年以上向きではない)

筑豊どん底の貧乏生活(中学年以上向きではない)

炭鉱事故、死、大人のエゴ(中学年以上向きではない)

 

初っ端の「疑問」は終末になってようやく明かされますが、

「あー、やっぱりそうだよね」というベタな結末です。

ですが、ですが、それを超えて泣かしにきます。笑

 

挿絵が長谷川集平さんで、圧倒されます。

途中何度か声も出ない感じになります。

すごいです(語彙力不足…)

 

ぜひぜひみなさん、読んでみてください。

 

 

 

 

ゆきおと木まもりオオカミ

 

ゆきおと木まもりオオカミ (1984年)

ゆきおと木まもりオオカミ (1984年)

 

 いぬいとみこさんの作品は誰でも一度は読んだことがあるはず。

教科書にも載っています。(さあ、なんでしょう?)

低中学年向きの本が多いですね。

この作品も使われている漢字を見ると2年生までの漢字ですから低学年向きです。

漢数字以外のすべての漢字にルビがふってあるのでとても親切です。

さて、本の内容。

難しい…(>_<)

100ページちょいあるので、かなり読める子でないときついかも。

ちょっと説教くさいし…

あんまり話もおもしろくないです。

お話のベースは実話のようです。

大人が読むと、いろいろなメタファーに気づかされ深読みできそうです。

なぜ、オオカミは小さくなっていくのか?

ゆきおには見えてまみこに見えないのはなぜ?

球根の意味は?

小屋の中の2つの水仙の違いの意味は?

などなど…

おしゃべりするとおもしろいかもですね。

大盛りワックス虫ボトル

 

大盛りワックス虫ボトル (YA! ENTERTAINMENT)

大盛りワックス虫ボトル (YA! ENTERTAINMENT)

  • 作者:魚住 直子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/03/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 魚住直子さんのこの本知らなかった。

無気力な中学2年生男子の再生物語。

そんな劇的でもないんだけど、

魚住直子さんの作品にしてはちょっとめずらしく、

ファンタジー(不可思議)的な要素もあり、

おもしろく読めました。

YAに分類されているんですが、

小学生にもかんたんに読めそうです。

宮森さんとの心の重なり合いがまだ3%くらいしかないのに、

めっちゃ胸がときめくのはなぜでしょう?

それは私が、おじさんだからだな。笑。