一次選考

9月に応募のあった小学館の「12歳の文学賞
3日に一次選考の発表がありました。
全国で2000作を超える応募があり、
そのうち500作あまりが一次選考を通過しました。
うちのクラスからは7名応募して、
なんと5名の通過者を出しました。
すごいなぁ〜
小さな作家さんたち、喜ぶだろうなぁ。
子供たちの書く力は確実についています。


1月に2次選考の発表があります。
待ち遠しくなりました。


応募した作品は、どれも力作で、素晴らしい作品です。
一次予選くらいは通過するんじゃないかなとは思っていました。
ただ、「作家の時間」を始める前と今では、
いくぶん心持ちがちがいます。
作品も素晴らしいけど、
もっと素晴らしいのはそれを書いた作家自身であり、
それを支えたクラスの環境であり、クラスメイトです。
その作品が完成するまでに、作家がたどったプロセスや、
周りのクラスメイトの存在がこの作品を支えています。
だから賞賛されるべきはこちらのほうです。
「作家の時間」は、より良い作品を作るのが目的ではなく、
より良い書き手を育てるのが目的です。
そのために必要なことは、
作家自身の主体的な判断、行動を大切にした制作過程と、
お互いを尊重し、高め合うこと、助け合うこと、教え合うことのできる(ようするに学び合いができるということ)環境とクラスメイトの存在と、
それを可能にする人間関係がベースにあることです。


だから、今は、作品を素晴らしいと思うより、
それを書いた作家がより素晴らしいと思うし、
クラスのみんなが素晴らしいと思う。
この結果を聞いた作家もうれしいと思うのはもちろんのこと、
たぶんクラスのみんなもとてもうれしい気分になるはずだ。
なんらかの形で作品の制作にかかわっている子が何人もいるのだもの。
みんな「書くこと」が大好きだもの。



こういう感覚は「作家の時間」を始める前まではなかったことです。
以前から教委や市教研の文集の応募があり選考も行われていますが、
その時も選ばれれば嬉しいですが、まぁそれだけで、
クラスメイトも「へー」というだけでした。


好きなことを好きなように書いているから違うんでしょう。



なんにせよ、作品が完成したときの子どもも教師も感じたあの疲弊感。
あれから解放されたのは大きい(笑)