第一回文学サークル

今、6年生になって最初の文学サークルに取り組んでいます。
リーディング・ワークショップの一形態である、
「ブック・クラブ」というものです。
1チーム3〜4人で、同じ本を読みます。
(今回はすべてノンフィクション)
決められた日までに自分たちで決めたページまでを読み、
そこの部分について読書ノートに自分の読みをまとめてきます。
まとめるときには、「すぐれた読書家が使う10の方法」という観点にそって、
自分なりに工夫してノートにまとめてきます。
そして話し合い。
20〜30分ほど、徹底的に本について語り合います。
そして振り返り、それをまた次へと生かしていきます。



このリーディング・ワークショップ(クラスでは「読書家の時間」と呼んでいる)に取り組んでから、
子供たちの読む力は飛躍的に伸びています。
教科書を使った、単元ベースの読みの授業(特に発問とその解釈にこだわった授業)よりかははるかに多くのことを学べ、実際の読書に生かせることを獲得していきます。
何よりみんな、本が大好きになります。
この手法は、ライティング・ワークショップ(「作家の時間」)とあいまって、
さらに飛躍的に子供たちに読み書きの力を付けていき、
すぐれた書き手と読み手を育てていくことができます。



5月8日(金)3・4時間目

〇ミニ・レッスン「話し合いの方法について」
 以前、みんなで作った約束事を再確認しておきました。
 さらに、グループの目標、個人の目標を意識してやりましょうと。
 内容的には「価値ある話をする」ということを全体で確認しました。
 枝葉末節にとらわれず、その話の中心をとらえ、
 その部分で話を深めていきましょうと話しました。
 話し合いが終わったあと何かが残るような、
 脳みそがしびれるような話し合いにしましょうと伝えました。





〇話し合い
 全7チーム一斉にスタート。
 時間は23分間。時間の管理も自分たちでやります。
 前回までと違うのは、場づくり。
 前回までは机を4つくっつけて、
 そのまわりに椅子を配置して話し合っていましたが、
 今回から、1チームに対して机は0〜1個。という形にしました。
 より距離が近くなりアイコンタクトとりやすいということと、
 ノートもすぐに見れる距離にあるということ、
 手遊びが減るということなどなどです。
 実際、ゴリの教室で見たときそれを感じたので、
 今回からその方式でやってみました。
 これはその通りのいい結果になったと思います。
 話し合い自体は、かなり落ち着いて進んでいました。
 5年当初に見られた「盛り上げる」というのを勘違いした、
 あの騒がしい雰囲気はまったくなくなりました。
 事前の準備も万端、読んでいない子は0、
 ノートを当日までに書いていない子は2人でした。

 時間が足りません。
 23分過ぎたところでまだかなり盛り上がっているようなので、
 さらに延長して結局30分話し合っていました。
 かなり手応えを感じていたと思います。
 今回のグルーピングは、
 あえてそうしたわけではありませんが、
 どのチームも、同じ程度の読みの力のメンバー構成になっています。
 それが功を奏しているチームがあります。
 


〇振り返り
 10分間、読書ノートに振り返りを書きます。
 観点は、話し合いについてでもいいし、本の内容のどちらでも良し。
 次回の予告をして終了です。





〇一人読み
 早くテストが終わった子から一人読みです。
 さっそく次のところをほとんどの子が読みあさっていました。