『ギヴァー 〜記憶を注ぐもの』普及プロジェクト 協力者求む!

『The Giver』という本があります。
今、リーディングワークショップを進めているプロジェクト・ワークショップのチームでは、
ずっと前から話題になっていた本です。
私はつい最近読みましたが、
そのストーリー展開、背景、登場人物の設定等、
ぐうぅぅっとうならざるおえないような本です。
ぐいぐい引き込まれてしまいます。
途中、「えっ!?」っと思うことが何度あったことか…
それほど読む者の心を最後まで捉えて離さない本なのです。



そして、読み終わった後に(当然読みながらも)、
実にいろいろなことを考えさせられる本です。
本当の幸せって何? 夢、仕事、家族、命、価値観、生き方…
ほんとにいろんなことです。



でも…



この本、日本では絶版なのです。
アメリカでは、出版以来、500万部も売れ続けているのに…
アメリカのamazonでは、3000件のコメントが付いています。

http://www.amazon.com/Giver-Lois-Lowry/dp/0440237688/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1253326099&sr=8-1


なぜ絶版になったかはいろいろな理由があるのですが、
このままじゃいかん!と立ち上がった人がいます。
それが吉田新一郎さんです。
私たち、プロジェクト・ワークショップをまとめてくださっている方です。
そして、この本を、私たちに紹介してくれた方です。



その吉田さんが、
今回、この『The Giver』を、再版しようと計画しておられます。
私もさっそく協力者として参加しました。
みなさんも、この企画にぜひ参画してみませんか?


また、ブログで以下の文を掲載していただける方も募集しています。
ぜひぜひご協力のほど、よろしくお願いいたします。




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『ギヴァー 〜 記憶を注ぐ者』を多くの人に読んでもらうために―


この本の普及協力者=伝達者になっていただけませんか?


 『ザ・ギバー 〜 記憶を伝える者』(ロイス・ローリー著、掛川恭子訳、講談社)に出合ったのは、2007年3月のことでした。それは、ノンフィクション系の本では刺激をたくさん受けている私が、小説のジャンルで心の底から感動を覚え、日本中の人たちに読んでもらいたいと思ったはじめての本でした。しかし、残念なことに、『ザ・ギバー』は現在絶版で、古書でしか入手できません。




 私は、なんとかこの本を再版して、少しでも多くの人に読んでもらいたいと思いました。この本は、ぐいぐいと引っ張られるストーリー展開によって、人間のありかたの本質 〜家族、職業、幸せ、生と死、社会、また、人間の歴史とは、未来とは、そして、自分たちのやるべきことはなど 〜 について広く深く繰り返し考えさせてくれる本です。(ストーリーの山場をピックアップした新訳のサンプルを添付しましたので、ぜひご自身でこの作品の魅力の一端を味わってみてください。これでは判断しかねるという方には、全訳をお送りしますので、お知らせください。)




 これまでに約30人の10代〜80代の人たちに読んでもらい、フィードバックをもらいましたが、9割以上の人がそのおもしろさを認め、再販の価値にも賛同してくれました。そのことも、私が再版活動に踏み出した大きな要因になっています。それなりのマーケット調査を実施したということです。




 それでは、なぜ天下の講談社が出したこの本が売れなかったのでしょうか?
 一番大きな要因は、「ユース・セレクション」の1冊として出されたことにあると思います。つまり、ほとんど中・高生の目にしか触れなかったのです。しかも、極々一部の。(残念ながら、いまの中・高生は好んで本を読むような世代ではありません。)だから本は売れず、講談社は早々に翻訳権も放棄してしまいました。おそらく1万部も売れなかったと思います。(ちなみに、アメリカではすでに500万部以上、売れています。)
 従って今回の再販では、この講談社の教訓を生かして、どちらかといえば大人を主たる対象に据えたうえで、10代の人たちも読める形にしました。




 2008年の春から秋にかけてはNPOとしてこの本の普及をできないか模索しましたが、版権をもっているアメリカの出版社がその方法を許してくれませんでした。既存の出版社としか契約を結ばないというのです。そこで、私が懇意にしている出版社の新評論の協力を得て、再版できることになりました。それも、新しい翻訳者による、はるかに読みやすい新訳で。それに合わせて、タイトルも少し変更しています。




 出版界は現在、非常に厳しい状況にあります。マスコミが騒いで脚光を浴びる本以外は、「良書であっても売れない」のがほとんど常態化しています。そこで、本書の普及に、ぜひ皆さんのご協力をお願いする次第です。サンプルをご覧いただいたり、完成後は実物を手にとっていただいて、本書の価値を口コミで周囲の方々にお伝えくだされば幸いです。




 より実際的なレベルでご協力いただきたいこととして、皆さんの手で本書を一人でも多くの方のお手元に届けていただくことで、「普及協力者=伝達者」のお一人になっていただければ、これほど嬉しいことはありません。(その際は、この依頼文を多少変更して使っていただいても結構です。)







● 新訳『ギヴァー』の概要●
タイトル:『ギヴァー 記憶を注ぐ者』
訳者:島津やよい/出版社:新評論
刊行予定:2010年1月頃
体裁:四六判270ページ(予定)/予価:1500円(価格は変更される可能性があります)




 本を出版する前に上記のような「普及協力者=伝達者」になっていただくことでお名前を本に掲載できるようにしたいと思っておりますので、刊行前予約にご協力のほど、よろしくお願いいたします。(出版後も、「運動」として普及し続ける価値のある本なので、協力者は募り続け、増刷時に名前を追加していきます。)


『ギヴァー』を全国の読者に届ける会
代表・ 吉田新一



追伸: 協力者になってくださる方は、 ②お名前、③住所(〒)、④電話番号、⑤職業を
   giver.project.japan@gmail.comにお送りください。



 なお、英語ではすでに『ギヴァー』の続編が2冊も出ています。続編も『ギヴァー』に劣らずたいへん魅力的な本です。それらを日本の読者に届けるためにも、今回のプロジェクトをまずは成功させなければなりません。
 さらに、アメリカでは『ギヴァー』の映画化の話もあるようです。でも、私は日本人の配役で、日本版『ギヴァー』を製作したいぐらいです。あなたは、誰が『ギヴァー』役に適していると思われますか?
 原書と、その続編のタイトルは次の通りです。
   
   Lois Lowry, The Giver, Laurel Leaf
   

The Giver (Readers Circle (Laurel-Leaf))

The Giver (Readers Circle (Laurel-Leaf))

Lois Lowry, Gathering Blue, Laurel Leaf
   
Gathering Blue (Readers Circle)

Gathering Blue (Readers Circle)

Lois Lowry, Messenger, Bantam Books
   
Messenger

Messenger

  


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ザ・ギバー―記憶を伝える者 (ユースセレクション)

ザ・ギバー―記憶を伝える者 (ユースセレクション)

これが売れなかった講談社版。

今回の新訳は、これをはるかに凌ぐ素晴らしさです。