みんなでやれば

うちの学校の算数は少人数指導です。
習熟度別に3学級を4展開しています。
その是非はさておき(言いたいことは山ほどあるが)
自分のクラスの子ばかりではないので、
ふだんの授業とは勝手が違います。
うちのクラスの子が多い場合はおもしろいことができるんですが。



そのイライラ感がちょこっとこの前爆発してしまいました。
爆発と言っても子供に対しては私はしませんよ。
自分に対してです。
はなっから「無理」とあきらめていたところもあるのでその自戒もあります。



少人数算数のクラスは、単元ごとに編制替えがあります。
その最初の時間に、必ず私が言うことがあります。
「席は毎回自由です。自分が一番学びやすいと思う所に座って下さい」
「今隣に座っている人、前に座っている人はあなたが安心して学べる相手だと思うので、その人をあなたのパートナーにしてください」(グループの形にした席です)
「分かんないことがあったらその人に聞きましょう。もしその人が困ったような顔をしていたら助けてあげてください」
「隣の人のノートはどんどん見てください。自分のノートもどんどん見せてください。隣の人と答えが違った時はチャンスです。「なんでそうなるの?」と聞いてみましょう。そこで二人で考えることになります」
「それでも不安だったり、分からなかったりしたら、席を離れてどんどんいろんな人に聞いて回りましょう」
というようなことです。



こんな感じですすめています。
でもこれだと、グループの中だけなんですよね。
うちのクラスでやるとクラス中がわやわやとなっておもしろい事がいっぱい起こるんですけど、
この編成方法だと限界があります。
と、勝手に自分で限界を作っていたことにハッとし…



「うーん、先生は今の状態はおかしいと思う。だって、分かんない人が目の前にいるのにみんな置き去りにしてるよ。今の席は良くないんじゃない?」
と、
子供に問いかけてみました。
シーンと子供達は聞いていましたが、納得はしていたようです。
次の時間の最初、一人の女の子(うちのクラスじゃない子)が、
「先生、席変えしよ!」って声をかけてくれました。
「わかりました。じゃあ、今から席のこともみんなに任せるから、一番自分達が学べるなと思う形にしてみてくれる?」
と頼みました。
どんな方法で席変えするかと思いきや…
ややや…おもしろいことが起きています。







子供たち自身の席を変えると思っていたら、
なんと、席自体を変えていました(笑)
ガタガタとあーだこーだ言いながら机を移動すること10分余り…
落ちついた形は…



「サークル」でした。
この「丸」っちゅうのは、ワークショップの基本形態であり、
子供達は自然とこの形を選択したというのがとっても印象的でした。



で、こうなると、当然こういうことが起こってきます。