弩


なかなか重みのある歴史小説に出会いました。
小説とは言ってももとは事実を元にして書かれているので、
なかなか史実を忠実に、またまた、この時代(中世:鎌倉末期〜南北朝)の社会構造を忠実に表しているので、読み応えがありました。
和田竜とはまた違った面白さ。



設定がおもしろいです。
映画「七人の侍」がモチーフにあるのでしょうが、
要するに百姓が村を自警するために侍を雇い鍛えてもらう。
そしてその武器として「弩」を使うという展開です。
弩はいまでいうクロスボウのことです。



ラストがそうなるか!
というところがすごく心に澱のように残ります。
さらに話を重くしている所以です。
戦争は狂気です。