夏休み参観記④

4人目です。


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・予定時刻より少し遅れて教室に伺うと、黒板の前に先生が立っていました。
よく見ると、立っていたのは「後ろの黒板」。
教師がいるのは「前の黒板」という思い込みが無意識のうちにあったので、
びっくりしました。
「思い込みは怖い。。。」
と思いながら後ろの黒板の上に貼り出されていた言葉を見ると、
「思考をさまたげる言葉」があり、その中に「思いこみ」
いきなりダブルパンチを食らったようでした。
普段の言葉や態度は「前向きに!」と表面では思っていても、
心の底では人を見るときに「思いこみで見てしまっていたのかも。。。」
と気付かされました。




・先生は、大人にも子どもにも同じ態度と言葉で変わりなく接するのを見て、
「思った通り」と嬉しくなりました。





1時間目(算数)


・子どもたちに単元を丸投げしているのにびっくりしました。
しかしちゃんと学習カードをもとに子どもたちは学習を進めていること、
先生の介入のポイントが明確、
進んでいる子が別のことをしている子に声をかける姿、
学ぶ場所ややり方はいろいろ!
といったことに、さすが!と心の中で拍手をしたくなりました。



・先生の子どもたちを捉える目、
任せるところ、
単元終了後のゴールの明確さ、
ぶれない気持ちといった点が、
「自分は曖昧だ。。。」と思い、
2学期からの学習では、もっと終了後のゴールを明確に描いていきたいと思いました。
そして、学習のプロセスを見ていく目を、たくさん使っていきたいです。




2時間目(読書家の時間)


・今までの読書家の時間を振り返って、
今日までに読んだ本の名前を各自がノートに書きだし、
紹介をする活動をしていました。
先生の課題提示、時間の区切り、介入の仕方、どれも明確でした。
子どもたちは「やること」が明確なので、
教室の中で個々に、何人かで、どんどん課題を進めていました。
200ページくらいの本の名前をどんどん書いている子に、
「今まで本を読むほうだったの?」
と聞くと
「全然読まなかった。」
という子がほとんどでした。



・書き出している時に読んだ冊数に目が行ってしまいがちになると
「自分のペースで読書をするのがよい」
という甲斐崎先生の言葉に、「そうだよな!」と納得。
子どもたちの姿を見ていると、
本をたくさん読んで褒められるから本を読むだけではなくて、
本を読むのが楽しいから本を読む。
そして、人に薦められた本の中から更に読書の幅が広がり、
どんどん本を読むことが楽しくなっていくんだな。
と同じ年くらいの時の自分のことが思い出されました。




・ある男の子の「この子に勧められたから、今この本を読んでいるんだ。」
という秘密を打ち明けるかのようなキラキラしたまなざし。
紹介した方もその言葉を聞いたら、とっても嬉しくて、
互いに読書の幅が広がっていく!と思いました。



・引き出しにたくさん本を入れている子、机の上に積み上げている子。
その姿を見て大切なものって、いつも持っていたくなるよな。
読書って身近なことだよな。って気付かされました。



・途中で挫折している子も「今度読もうかな」と言って、
改めて本を手にする姿に心が温まりました。



・先生の、一緒に読書をする姿、嬉しかったです。
2学期からの国語の学習の進め方、考え直していきたいです。
授業後に、子どもたちに本を紹介してもらって嬉しかったです。




3時間目(作家の時間)



・他の時間もですが、いろんな作業をしていても、
子どもたちはちゃんと話を聞いているな!ということを、
この時間を通じて特に気付かされました。
自分は形だけだな。。。。ということにも気付かされました。



・クラスでも行っている作家の時間
(週1時間と少ないので、2学期から時間設定に考慮あり)。
授業の時に、「作家の時間」の本を基に進めているけれど、
実際の授業の進め方が非常に気になりました。
先生の時間、課題の出し方が明確!



・本当に、いろんな場所で書いているな。と思いました。
算数の時間は何人かでいて学習が進んでいなかった子が書き出すと一人で場所を移って、ひたすら書いている姿。嬉しかったです。
人物関係図や人物の背景に思いを巡らしている子、
読みあってアドバイスが飛び交う姿。
自分の作品を見せるのに少し恥ずかしそうに、
でも読んでほしがる子どもたち。「いいな!」と思いました。



・自分のクラスの子も作家の時間が大好きです。
本で読むよりも、子どもたちの「好き!」が伝わりわくわくしました。
子どもは本当にいろいろな思いや世界を持っているなと思いました。
その気持ちを、大事にしていきたいです。




4時間目(PA)



・2つ目のアクティビティで、
ボールを当てられて固まっていた時にどこからかボールを転がしてもらい、
滅茶苦茶嬉しかったです。
次には、無くて困っている子にどんどんボールを転がす自分がいました。
毎日の生活ってこの繰り返しですね。
やってもらって嬉しかったことは、自然と周囲にやっている。
言葉で聞くよりも実体験の方がすとんと落ちる!



・自分も一緒に参加して、楽しい!楽しいって大切だな。
改めて、PAってよく考えられていますね。



・「ヘリウムフープ」自分がやるのは初めてでした。
子どもたちに混ぜてもらった時には楽しみよりも不安の方が大きかった。
でも、子どもたちからかけてもらったたくさんの言葉に、
不安はどんどん減って、安心して参加することができました。
グループでの課題解決が終わり、ふりかえりの時間にそのことを言うと、
子どもたちは受け止めてくれて、嬉しかったです。
自分のクラスで、こういう不安を抱えている子がいるとは思っていても、
さらっと流していたので、2学期からはよく見ていきたいです。
参加の度合いの気持ちはいろいろなのですね。




・2のグループの取り組みへの先生の関わり。どっしりしてますね。
ぶれない気持ち、さすがです。




・クラスを参観させていただいて、
教師の方の気持ちが明確でないと、ダメじゃん!と感じました。
4月に考えた3月末のゴールを、
改めてクラスの子供たちと共有して行きたいです。
そして、できることを日々やっていく、
やってだめなら変えていく!と2学期に向けて、
夏休み期間中に改めて考えていきたいと感じた、夏休み期間初日でした。
大変忙しい中、快く参観を引き受けて下さいましてどうもありがとうございました。
個々の先生の強みが生かされ、
学校全体としてまとまっている感じがよかったです。



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どうもありがとうございました。
授業参観のフィードバックは、
自分ではぜんぜん気が付かない子供たちの姿を見付けてくれるので、
私は参観された方には必ず書いてもらっています。
私には見えないというか、見せてくれない姿でもあります。