けんじの授業参観記と平成21年度の4月の学級通信

昨日は土曜参観日でした。
西多摩PACEのホープ?、けんじが見に来てくれました。
そのときの参観記です。
素直にうれしいです。



(3)の「声」については自分ではわからないから新鮮でした。
確かにそうかもしれない。
全体へ「可聴化」するときと、
単にカンファランスしている時の声は使い分けている気がする。
「可聴化」のときは、意識的に個人とのやりとりを大きな声で全体に聞こえるように語りかけるけど、
それが多い先生は、やはり子どもたちをコントロールしているんだと思う。
真にカンファランスができる授業って、
子どもを信頼して任せているのだと思う。



ま。読んでみてください。


http://d.hatena.ne.jp/KENJI56/20121007/1349579130#c



さて、学級通信の方は、持ち上がりの6年生の時のものに入ります。
持ち上がりなので、タイトルも変わらず、号数も通し番号です。
4月しょっぱなの学級通信、みなさんはどんな話を載せますか?



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 もぐらのさんぽ NO‘50



○○市立○○小学校五年三組学級通信 H21,4,10



    またまた、一年間、よろしくお願いします




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……終わってる……

今開いてみたらこれだけ…
あれー。なんか手書きで書いたんかなぁ…
忘れてしまった(笑)
しかも、学年間違ってるし!



ということで、気を取り直して新学年第2号!!
と、ファイルを見たら、次号、次々号が抜けている…
もしかして手書き熱が再燃したか???
うーん、なんも覚えとらん…
さらに次の号は個人情報満載なのでカット!
ということで…もう四月の終わりの号となってしまいました(笑)


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もぐらのさんぽ NO‘54


○○市立○○小学校五年三組学級通信 H21,4,24


    対立が力に① 


ここのクラスには、28人の子どもと1人の大人がいます。
去年の4月7日に、ぐうぜんこのメンバーは一つの教室に集められ、
一つの大きなグループとして共同生活をスタートさせました。
ともに学び、ともに遊び、生活をともにしてきました。
家で起きて家族と過ごしている時間より、
学校でクラスメイトと生活している時間のほうが長い、
そういうあいだがらです。
先生も、自分の子どもとより、
このクラスの子どもたちと生活している時間のほうがはるかに長いです。



去年の4月7日のことを覚えていますか? 
自分がまず最初にやったことは、何だったでしょう? 
始業式の前に、新しいクラス名ぼを渡され、一番最初にしたこと。
たぶんみんなは、自分と仲のいい友達が、
自分と同じクラスになっているかどうかを確認したことでしょう。
自分が安心して過ごせる相手の名前を名ぼの中からさがしたはずです。
そして喜び、または残念がったり…。
さらにこの先の一年間に対してなんとなく安心したり、逆に不安になったり…。



5年の最初のころはみんな、自分の居場所(いばしょ)をさがしたり、
確かなものにしたりするのに必死だったんだろうと思います。
なやんだ人もいたんだろうと思います。
そして時がたち、なんとなく自分の居場所がかたまったところでクラスが落ち着いた。
この状態になるまでの間を


    「フォーミング」


の状態といいます。
ピッチングのフォームとか、走る時のフォームとか言うでしょ、
あのフォームです。ユニフォームとかでもなんとなくふんい気わかるかな?
固い言葉で言うと「形式」とか「様式(ようしき)」とか言います。
外から見るとこの状態はとても落ち着いていて、
物事がとてもスムースに進んでいっているように見えます。
争いごともなく平和な集団に見えます。
それでいいじゃん!と言ってしまえばそれでいいのですが、
そうも言ってられません。
この状態の特ちょうは、
自分の居場所(いばしょ)をなくさないために個人の努力がついやされます。
自分の損得(そんとく)で行動を判断し、
自分や自分の安心できる集団の損(そん)にならないようにふるまいます。
全体としてはとても形式的で、決まり切った行動しか取れなくなります。



自分にとっていごごちのよい安心できるところを、
「Cゾーン(コンフォートゾーン:安心ゾーン)」といいます。
この中にいれば、安心して何でもできます。
失敗も平気ですることができます。
それはどうしてかというと、それをゆるしてもらえるからです。
だから安心して行動します。
今あなたはクラスの中にCゾーンがどれくらいの広さでありますか? 
クラス全体があなたのCゾーンですか? 
それとも仲のいい友達の中、数人くらいですか? 



さて、フォーミングの状態は、クラスにどのようなえいきょうをあたえていくのでしょう。次号にて!!



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いきなり超マニアックになっています。
しかも専門用語がバンバン!!
こんなこと子供に話してわかるの??
と思いの方が多いでしょうが、
確かにその通り!完璧に理解できるのは数人、
なんとなくわかるのが半分くらい、
いったい何のことやら???ってのが3分の1、
読んだふりして読んでないのが数人(笑)
ってとこでしょう。



でも、なんか先生が熱く語っている、
大事なことを言おうとしている、
こんな難しいことを、難しいことだからぼくらを一人前に扱って話してくれる、
ってのは伝わる。
そんで、何年か後に、
あれ?どっかで聞いたことあるとか、
偶然読み直して、あー、こういうことかって思ってくれればそれでよし。




そして、数人のこれを理解できる子がどこそこで動いてくれるのを期待しているのです。



内容は、グループダイナミクス(タックマンモデル)のお話です。