第48回西多摩PACEの報告と、平成20年度3月24日(最終号)の学級通信

告知が遅く、ブログにも掲載しなかったのですが、
7名の方が参加してくれました。
イニシアティブ特集と思っていましたが、
この人数でしたので、
急きょ少人数のグループサイズでのイニシアティブをいくつか考えました。
以下報告です。


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第48回西多摩PACE
平成24年9月29日(土)
狭山市民交流センター
参加者8名
ファシリテーター KAI



アクティビティリスト
1 ポーキュパイン
2 自己紹介
   ・本名
   ・呼ばれたい名前
   ・逆さま読み
   ・苗字と名前の最初の一文字を入れ替えて
   ・並べ変えて言葉や短作文
3 なぞのマラソンランナー
4 たまご星人救出大作戦〜大洪水編〜
5 たまご星人救出大作戦〜大火事編〜(エッグシェルター)
6 難破船
7 (突発的に)グーチョキパーで何作ろう?♪♪
8 DNA
9 あやとり
10 7人8脚
11 ヒューマンノット
   ・ロープで
   ・手で
12 ブラインドポリゴン
13 ストレングスカードで振り返り&メンバーからのフィードバック




小さいグループサイズでのイニシアティブの活動ですが、
グループの数を増やせば大人数でも対応可能です。
ただし、ファシリテーターの見取りと、
参加者の「自分達でやる」という気持ちがないと難しいかもです。
でもやってみることに価値があるかなとも思います。
「人数増えたら…」と思ってアクティビティデザインして、
いろいろチャレンジしてみてください。



ブラインドポリゴンは、初の試み。
ブラインドスクエアを何回かやってみたけども、
あれはなんの役割もない人が生まれて、非常にフラストレーションがたまる。
さらに目隠し状態で「どうやるか」を考えなきゃいけないからますます…。
まあ、それがねらいで、そこに振り返りの焦点が当たるのだけども、
そうではなくて、クラスの中のイニシアティブとしてとらえるならば、
スクエア(四角)ではなく人数分のポリゴン(多角形)にして、
一人一人が角を持てるようにすれば全員に役割が生まれる。
そして、やる前に全員で形と作り方を決めて取り組めば、
全員の参加意欲と合意形成が生まれる。
(今までのブラインドスクエアだとこれがないまま終わる)
そして、実際にやってみると…
あれだけ話し合ったのにうまくいかないことが生まれる。
それが適度に(笑)
この適度さがいいですね。
小パニックという感じ。
でやりながら修正しつつ、課題達成に向かえる。
それぞれの持ち場でそれぞれが考えながら。
こんなふうに考えていたんですがどうでしょう?




今回は少人数でのイニシアティブ大会と銘打ちましたが、
来月は大人数でのイニシアティブ大会をやりたいですね。
今回は告知が遅れたこと誠に申し訳なく思います。
それと、ブログの方には告知を掲載しなかったので、
知らなかったという方もいらっしゃって心苦しいばかりです。
次回は早めの告知と広範囲の告知を心がけます。
今後とも西多摩PACEをよろしくお願いします。



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さて、学級通信のほうは、無事5年生も修了し、
修了式当日に配布した最後の学級通信です。
このときにはすでに、次の6年生でもこの子たちの担任をすると分かっていたのですが、
教職の方はお分かりのように、
新年度の始業式までは人事に関することはまだ公表できないので、
おおっぴらには公表してません。
が、そこはもうなんとなく子どもも保護者も分かっているので、
暗黙の了解のようになっています(笑)



この文に書いてあるように、
ほんとにこの年の子どもたちへは感謝の気持ちでいっぱいでした。
私が、通常の国語の授業から、
ライティングとリーディングのワークショップに完全に移行した年です。
授業はほぼ学び合い(理科以外 笑)
とってもとってもチャレンジングな一年でした。
そして、この学び方は絶対間違ってないと確信した年であります。
PAに出会ってから10年、
やっとすべて(学習も生活もすべて)がPAでつながった一年でした。


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もぐらのさんぽ NO‘49


○○市立○○小学校五年三組学級通信 H21,3,24


   
     ありがとう


今日、5年生の修了証をみなさんにお渡ししました。
これにて5年生で学ぶべきことはすべて修了しました。
一年間がんばったね。
あんまりいい先生ではなかったかも知れませんが、
みんなはとってもいい生徒でした。



先生は、「熱心じゃない生徒を熱心にさせるほど熱心な先生ではない」ので、
かなり冷たく思われたかも知れない。
テンションあげたり、勢いで何か盛り上げたりすることはとても苦手です。
○○先生や、○○先生とはぜんぜんちがうタイプなので、
最初はとまどった人も多かったでしょうね。
基本的に「学びも遊びも子供たちのもの」と思っているので、
学びや遊びに先生が入っていくのは嫌いです。
だから教えないし、遊ばない。
「みんなで遊ぼうDAY」に先生が入るのなんてあんまり・・・です。
なんにせよ「無理やり」というのが嫌いな性格なんですね。



一年間先生は、「勉強」という言葉を使わなかったことに気が付きましたか? 
似たような言葉で、「学び」とか「学習」という言葉はいっぱい使いましたが、
「勉強」という言葉は一度も使いませんでした。
「勉強」は「強(し)いて勉(つと)める」という意味です。
「強(し)いて」というのは「無理にさせる」という意味です。
「勉める」は「努める」と同じ意味、努力するってことです。
「無理に努力させる」…う〜ん…ちょっとこれは、先生のスタイルとちがうんです。
なのでいつも先生はこの言葉は使わないことにしています。



「まなぶ」という言葉は、「まねぶ」から生まれた言葉です。
「まねぶ」は「まねる」から生まれました。
だからもとは「人のまねをする」という語源です。
「学習」の「習」は「ならう」ですね。
だから「まねしてならう」です。
ようするに、学びも学習も、一人ではできないということです。
学ぶ者同士がいっしょになって
「あーだこーだ、いやちがう、こうじゃね?あっ、そうそう!なるほど〜」
ってする世界です。
先生がやる授業って、
ほとんどそんな感じの授業ばかりだったと思うんですがどうですか? 
でも「勉強」は一人でもくもくとやる感じです。
まあ、これは、受験や定期試験の前なんかに家でやってください。
「学校」はその名の通り、「学ぶ」場です。
だから、クラスがあり、いろんな人がいて、そして日々学び合っています。
だからね、その学びの仲間たちに、
「一年間、ありがとう」って思ってほしいんです。



先生からも言っとくね。


     一年間ありがとう! 


そして、6年生でもいっぱい学び合っていこうね!


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次回からは、平成21年度6年生の学級通信を順次アップしていきます。