イエナプラン校教育実習始まった。①

今週からイエナプラン校での実習が始まりました。
実習と言っても、授業をもつわけではなく、参観するだけです。たぶん。
まあ、ときどき、ネタ的なことはやらせてもらえるかもしれません。
私の実習校は、オランダ北部フリースラント州のレーワルデンという都市にある、
セント・パウロススクールです。
カトリック系のイエナプラン校です。



全校生徒は300人ちょっと、
先生方は20人くらい?
日本の職員朝会って正規の先生が出席するから正確な先生の人数が分かりますよね。
しかし、こちらでは、明らかに昨日いなかった先生が数人いる!(笑)
そして、 昨日いた先生が数人いない!!(笑)
だから、「先生方は20人くらい?」という表現になります😄
週に4日とか、3日勤務の先生がいるんです。
非常勤とかじゃなくです。
そもそも、非常勤とかいうものがないんじゃないだろうか…。
自分で働き方を選べるといったほうがはやいですね。
あ、あと、女性の先生が圧倒的に多いです。
日本もそうですけど、比率でいくと、この学校のほうが大きいです。
昨日の職員朝会は、校長先生以外全員女性でした。
全オランダ的にそうなのか、イエナプラン校だけがそうなのか、この学校だけがそうなのかは分かりませんが。



実習校には自転車でキコキコと通います。
「自転車天国オランダ」なので快適です。
このことについてはまたFacebookにでも書き込みします。
実習校まで自転車で20分弱、ホームステイ先の奥さんはこの学校の先生なので、
同じ実習生の大学生の男の子と3人で通います。
子どもたちは、どこからどんな感じで通っているかというと、
昨日、今日と、3歳児〜5歳児のクラスに実習に行ったので、
どんな家族、距離に住んでいいるかが分かります。
どうしてかというと、このクラスは、朝・夕は親の送り迎えがあるからです。
さらに、お昼ご飯は家に帰って食べるので、お昼にも送迎があります。
そうなると、学校からの距離があまり遠くないところでないときつくなることになります。



あ、ちょっと話は前後しますが、オランダでは保護者が学校を選べます。
学区制はありません。
学校にもいろいろ種類があって、
様々な教育方針やプラン、メソッドをもった学校が多様に用意されています。
公立・私立といった区分もありますが、公立学校も多様に教育方針が違っていたりしします。
当然、公私共々学費は無料です。
子どもの教育を真剣に考えて、学校を選択します。
(でも、「近いから」という流川楓並みの選択をする親もいるとのことです 笑)
ちょっと遠くても、気に入った学校なら通わせるんでしょうね。
気に入った学校がなかったら、何人か子どもを集めることができるなら、
保護者の力で学校もつくれるようです。
いいですね、すごいですね。




話は戻って…
ということで、本校の子どもたちの送迎の様子を見ていると、
ほとんどの親が自転車でした。
歩きの保護者も多かったです。
車は数人といったところでしょうか。
なので、学校からさほど遠くないところに居住しているんじゃないでしょうか。
大きくなると、自転車で通う子どもも多いので、
ちょうどいいんじゃないでしょうかね。



学校の周りは閑静な住宅街で、目の前には大きな幹線道路が通っています。
街の中心からちょっとだけ遠いくらいの近郊の住宅街です。
とても落ち着いた街です。
もしかしたら、学校もたくさんあるのではないでしょうか。
ちなみに、本校の隣の建物は別の種類の小学校です。
学校を選べるというのはやはりいいですね。



朝は8時ちょい過ぎに職員朝会が始まります。
本の学校でいうところの職員室はありません。
職員朝会はラウンジで行います。
ラウンジにはコーヒー、紅茶、お湯が常備してあり、
ここでランチも食べるので、流し、レンジ、ホットサンド機などなどがあります。
それ以外には何も置いてないすっきりとしたスペースです。
真ん中にテーブルを列にして、みんながコーヒー、紅茶を用意して、
校長先生を交えて行われますが、
いつ始まっていつ終わったのかがよく分かりません(笑)
当然、起立しての「おはようございます」もありませんし、
「校長先生のお話」もありません。
(管理職って他にいるのか???)
指示伝達も、話し合いも、生活指導朝会もなんもないんでしょうね。
パッと見た目、「雑談」してるだけです。
ちなみに、ラウンジで打ち合わせを行いましたが、
ここは職員専用のラウンジで2階にあります。
1階には、職員用エントランスのすぐのところに、
「スクールカフェ」があって、ここは保護者も自由に入ってきてくつろげるようです。
それ以外にも、おしゃれな机と椅子の置いてある部屋やスペースがいくつかあって、
自由にくつろげるようになっています。
お昼はこれらの場所で子どもたちがランチをとります。
学校全体のつくりが、日本とは根本的に違うので、
すぐに「ステキだ」と思ってしまいます。
日本の「箱」をイメージする建物とは趣がまったく違います。
機能的にはもしかしたらちょこっと使いにくいところがあるのかもしれません。
でも、このつくりの目的は、明らかに日本の目的と違うことは明らかです。



「職員朝会」ではなく、打ち合わせ(いや、顔合わせ?)がなんとなく終わったところで、
三々五々とみなさん教室に向かわれます。
教室で子どもたちを待ち受けることになりますが、
ここも日本とはちょっと違いますね。
朝のスタートが、必ず、先生と子どもの出会いから始まります。



日本では、子どもが教室で先生を「待っている」というところが多いのではないでしょうか。
低学年でも、学校に慣れてくる頃には、もう先生は教室で出迎えることなく、朝会が終わってから子どもたちが「待っている」教室に向かうのではないでしょうか。
なんにせよ、職員朝会をしている間、子どもたちは教室で「朝自習」という効果があるのかどうだか分からない学習(たぶんこの学習の役割は、子どもたちを自由にさせないように机と椅子に縛り付けておくためだと思われますね)をしながら、先生が来るのを待っているのではないでしょうか。
学力的に低い子にとっては、朝からそのできなさかげんに泣きたい気持ちになるんじゃないだろうか。
できる子にとってみれば、時間の無駄、残りの時間をぼーっと椅子に座って待っているだけの空虚な時間。
そして、先生が来るのを待って、(ろうかに顔を出して、「先生来た!」っていうのはちょっと昭和か 笑)「起立」「礼」「おはようございます」「着席」して一日が始まる。
こんな感じですかね?
まあ、先生が教室に来るタイミングは学校ごとに様々だとは思いますが、
だいたいの学校が、朝自習、または朝学習で子どもたちの一日が始まる…という構図ではないでしょうか。



これ、ほんと、もったいない。
一日のはじまりですよ?
どうやってその時間を迎えたいですかね?
子どもも、先生も。
月曜日なんかもっと悲惨ですよね。
クソ暑かろうが、クソ寒かろうが、全校生徒が校庭に出て、
前の人と頭の位置をずらさないようにして列になり、
直立不動で校長先生の話を聞く…。
苦行です。
これが1週間のはじまりですよ?
これから楽しい学びの時間、友だちとの時間、あそびの時間が始まろうとする1週間や1日のはじまりがこれでいいのかなぁ。
どうやって迎えたいですかねぇ。。。



教室で先生が待っていると、三々五々と子どもたち(3歳児〜5歳児は親も一緒)が登校してきます。
エントランスは2教室に1つ(1階にあるクラス)で、外から直接入ってきます。
エントランスの奥に2クラス共同の小部屋があり(その奥にはトイレ)、
そこに上着や大きな荷物を置きます。
中履きもここに置いてあって、それはたぶん、長靴とかブーツを履いてきた時に履き替えるのだと思います。普段は靴のまま教室へ…って日本以外じゃ当たり前か。
先生はエントランスに基本居て、子どもたちや保護者と挨拶を交わします。
保護者はそのまま教室に入ってきて、子どもとおしゃべりしたり、教室をながめたり、先生と軽く話し込む人もいたり。
教室の中は大人と子どもでワイワイとします。
その時間が15分ほど続きます。
子どもたちは、遊べるものを持ってきて遊んでいる子もいます。
ほとんどの子が親と一緒にいておしゃべりしています。
おうちの人は丁寧にその言葉に耳を傾けたり、質問したり。
そして、どの親も優しい。
愛情いっぱい😄
父親と母親は半々くらいです。
日本じゃ考えられないですね。
育児はじっかり「親」の役割なんですね。
昼間の送迎も、同じように父親が多いです。
親父は子どもにベタベタです(笑)
これも、人前だろうが、学校だろうが、子どもを愛することになんの憚りが必要か!という気概を感じます😄
8時30分になるとサークル対話がはじまります。
これも何の合図もなく、すっとベンチに子どもたちが集まってきます。
親はそれを合図に教室を出ていきます。



この朝の教室の雰囲気、
なんともやわらかく、あたたかい。
こんな一日のはじまり、自然でシンプルで、ノンストレス。
子どもたちはワクワクしながら一日のスタートを切ります。



上のグレード(6歳児〜8歳児と、9歳児〜11歳児)ではどうだか分かりませんが、
親がいないだけで雰囲気的には変わらないのだと思います。
明日からは上のグレードに実習が変わるので確かめます。



ここまで書いて、まったく一日分の記録にならなかった(笑)
書くこと多すぎ。
もう遅くなったので寝ます。
続きはまた明日。
では、おやすみなさい😄



あ、そうそう、2日目にして子どもたちにPAやってみました。
オランダまでやってきてただ授業見ているだけじゃつまんないので、
先生に頼んで時間をつくってもらいました。
ここらへんの話も次回に!