すいかの匂い

すいかの匂い (新潮文庫)

すいかの匂い (新潮文庫)


江國香織さんの本は読み終わった後に時間が必要。
何かを埋めなきゃいけない気がしてくる。
短い話ならなおさら。


この話は、少女が主人公の9編の短編集。
いじめられていたり、
集団になじめなかったり、
優等生をつくっているだけだったり…
共通しているのは「学校」に価値観を見出していないこと。


少女の行動や思考に何か意味付けをしなきゃいけない気もするし、
そんなことはやめて余韻に浸ればいいのかもしれない。
もやもやと…


登場する「大人」はやっぱり変な人が多い。


高学年でも難しいかもしれない。
でも、よく読める女子がリテラチャー・サークルをするとおもしろいと思う。


この時期特有の幼稚をもつ男子には到底無理。