移動教室ビーイング

大森PACE行けませんでした…
テルヒサさん、ごめんなさい…。

移動教室の打ち合わせ、荷物準備等、いろいろあって時間が都合できませんでした。関係者の方々、申し訳ありませんでした。


さて、子供たちの準備のほうは着々と進んでいます。
目的と目標がはっきりしている分、やることもはっきりしています。
清里の自然やら環境やら特産物やら…子供たちの実生活にはとんと馴染みもなく、必要でもない学習をしなくてもいいのは楽ですねぇ。あれって、先生の怠慢だよなぁ。

ちょっと大事な部分を掲載。
しおりの1ページ目。
子供たちにも引率の教員にも徹底していることです。

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「チャレンジ・クエストin清里

1 目的と目標、目標達成のためのプログラムデザイン


学年目標
『状況を的確に判断し、主体的に行動する子ども』


移動教室の目的
個人と集団の両面から、学年目標が達成できる場を設定し、
「判断力」と「行動力」を身に付ける


移動教室の目標
「あらゆる問題に、自分で考え、自分で判断し、自分で行動を決定する」
「グループに対して、自分の役割を果たし、グループの判断や行動に責任をもつ」


目標達成のために必要な要素
・自分がどういう人間なのか知ること
・今の自分の課題を発見すること
・課題に対して、自分で判断し、行動すること
・グループに対して自分がどうかかわればいいか考えること
・グループの判断や行動に責任をもつこと
・みんなで一つのことをやるには何が必要なのか自分とグループの両面から考えること



目標達成のためのプログラム
・自分を見つめ自分がどういう人間なのかわかる
・常に挑戦しなければならない
・的確な判断を要求される
・個々人に責任がある集団で行動する


プログラムの概要
一日目(グループチャレンジ)
  プロジェクト・アドベンチャー
二日目(個人チャレンジ)
  4つのコースに分かれてアドベンチャー・チャレンジ
三日目(グループチャレンジ)
  フリータイム・ウォーク
※ ふだんの生活は常に自分たちで判断し行動する

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こんな感じです。
ちなみに去年の移動教室の目的。

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1 目的
 ☆集団生活を通して、規則正しい生活習慣や、協力する態度を身に付ける。
 ☆清里の自然にふれることで、自然を大切にしようとする心情を育てる。
 ☆歩く活動を通して、自分の体に関心をもち、持久力を高める。
 ☆自然体験学習を通して、自然の素晴らしさ、もの作りの楽しさを体感する。

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移動教室にはよくある目的(?目的じゃないよなぁ…これ…目標とかめあてだよなぁ…)ですが、このなかに子供たちの達成しなきゃいけないものがいくつあるか、拾い上げてみましょう。

・規則正しい生活習慣を身につける。
・協力する態度を身につける。
・自然を大切にしようとする心情を育てる。
・自分の体に関心をもつ。
・持久力を高める。
・自然の素晴らしさを体感する。
・もの作りの楽しさを体感する。

無理です。
こんなにいっぱい無理です。


そのためのプログラムが、
「集団生活」
清里の自然にふれる活動」(???)
「歩く活動」
「自然体験学習」
です。
無理でしょ。


そもそもこれ、目的が先じゃないでしょ。
清里でできるプログラムを何かないかと探して、
そのプログラムでこんなことが学べるんじゃないかって考えたんでしょ。
「あてはめた」目的です。


プログラムは目的にあてはめるものであって、
目的をプログラムにあてはめてはいけません。
本末転倒。


プログラムの詳細を見てみると…
とてもじゃないけどこの目的は達成できないでしょう。
一番目以外は無理です。
「持久力を高める」って……
日本語の使い方を間違っているとしか思えない。
ピザやほうとう鍋つくって、釣り堀でニジマスつって、押し花で栞作って、すべてキープにお任せのパッケージドプログラム頼んで、山とは思えない飯盛山登って…



愚痴になってしまいました。
ゆうこうさんが乗り移ってしまいました(笑)






移動教室に向けての規範作りです。
枠の中に「グループで大切にしたいこと」
枠の外に「グループにとって必要じゃないもの」
を書き込んであります。
これがグループの「判断」と「行動」のベースになります。
しおりの中には一切「注意事項」というものがありません。
去年のしおりには、2ページにわたってことこまかに注意事項が書いてありました。さらに時程表の備考欄にもびっしりと。
今年はすべて削除しました。


目的と目標に合わないからです。
目的と目標とプログラム、そして指導者の在り方が1本筋が通っていることが大切です。