私のポスターセッション プロセスを評価する

土曜日の楽学カフェで行った私のポスターセッションを報告します。
時間にするとたった10分ほどのこと報告しました。

まずはポスター。

読みにくいですかね…。
木曜日に全校集会があり、ゲーム集会でした。
集会委員の子が計画してくれたゲームは「もうじゅう狩り」
動物の名前の数だけの人数でグループを作るというゲームですね。
全校生徒みんな楽しく盛り上がっていました。


ゲームも終わり、整列し、そして集会委員の最後の言葉。
「全問チームに入れた人は手を挙げてください」
「その人たちに大きな拍手をしてください」
という言葉でした。
そこで私は、はたと考えてしまいました。
さてみなさんは何か感じましたか?



考えたことはポスターの裏に書いておきました。
ポスターの裏がこれ。


この言葉はコンテンツ評価です。
結果が評価を決める。
できたら○(拍手)、できなかったら×(拍手なし)
でもそれだけでいいの?
というお話です。


そのプロセスは評価しなくていいの?


それを評価すると、どういう投げかけが必要になるかというと…
ちょっとみんなで考えてました。


「いろんな学年の人に声をかけた人!」
「人にゆずってあげた人!」
「積極的にゲームに参加した人!」
「周りを見て、声をかけ、さそってくれた人!」
「一人になっている人を見て、手助けできた人!」
などなど…。


これらはプロセス評価。
その課題に対して、どう取り組んだか。
そこを評価する。
いいか悪いか、使えるか使えないかも含めて。
要するに、評価項目、基準までも自分たちで考えることになるじゃないですか、ね。
ね、こっちのほうが「学び」って感じがします。
体験から振り返らなきゃいけない。
自己評価が中心になります。


全問できたけど、プロセスは果たしてどうだったか??
ここも重要じゃないですか?
というか、私はこっちのほうを重要視している。
コンテンツを軽視しているわけではない。
両輪として回していかないといけない、
偏りが出ちゃいけないと思う。


人数集めが全部できたって、
そのこと自体はこれからの人生で役に立つことはまず無い。
でも、課題にどう取り組んで、何を気付いたか、
これはこれからの人生で必ずどこかで役に立つ。



さらに考えたことは…

この子はぜんぜん悪くない。
でも、この子にこういう視点しか与えられなかった先生には、
若干の問題があるのかもしれない。
今までのこの子を取り巻く教育環境の中で、
この子はそう評価されてきたんじゃないかと思われる。


「できた人〜?」「ハーイ!」「すごいね〜」


この子にとって、その言葉を言うことは、
とっても自然なことだったのだと思う。
だからこそ、私たち指導的立場にある人は、
「振り返る」っていうことを、
しっかりと私たち自身が学ばなければいけない。
そして子どもたちに、伝えていかなければいけない。



というポスターセッションをしました。