ブック・クラブ立ち上げ

いよいよブック・クラブ立ち上げです。



ここでいうブック・クラブは、長期のブック・クラブのことです。
短期のブック・クラブというのは、
本を先生が提示し、その中から選書し、その読みたい本で集まったチームで結成され、読み終わったら解散するというものです。
このような、短期のブック・クラブのことは、
「読書サークル(リテラチャーサークル)」と呼ぶとあります。
私達が普通に呼んでいるブック・クラブのことです。



今回やるのは長期のブック・クラブ。
RWが始まって半年くらいで行うらしいですが、
うちは1年と10ヵ月もかかってしまいました。
残り2ヶ月を、この長期のブック・クラブで行います。
でもたぶんこれでも短いと思います。
この長期のブック・クラブでねらうところは、
本についてのいい話し合いは、
今までの数多くの本についての話し合いが土台になっている、
ということを前提としているからです。
すなわち、長期にわたって、同じメンバーでいろいろな本を読み続けることで、
お互いに助け合いながら、本の読み方(プロセス)について語り合ったり、フォローしたり、フィードバックしたりできるということです。
短期のブック・クラブでは、一冊の本についての話(コンテンツ)が中心です。(話し合い方についても学べます。でもこれも長期のほうが学べることは多いと思う)
どちらかというと、仕組み的には、読書パートナーと近いものですね。
でも、読書パートナーでは短期のブック・クラブはできませんので、
チームで行う意味があるのだと思います。
(読書パートナーを2つくっつけて1チーム作った先生の実践もあります)




なので…
あと2ヶ月じゃ短かったと思うのです。
これは計画ミスですね。
実践しているみなさん、短期のブック・クラブが軌道にのったら、
「本当の長期」のブック・クラブにチャレンジしてみてください。



ということで、
長期のブック・クラブスタートです。
ちなみに、うちのクラスは、今までやっていた短期のブック・クラブのことを、「文学サークル」と呼んでいたので、
この「ブック・クラブ」という言葉は子供たちにとっては初めてです。
「クラブ活動」みたいなもの、という感じはつかみやすいと思います。



スタートするにあたって、
どのようにチームを作るかでいろいろ考えました。
いろいろな方法があるのですが、
でも共通しているのは、最終的には先生の判断がかなり入っているということ。
強制的ではないですが、ミニ・レッスンや、特にカンファランスでチーム編成について子供達に、「どの人と組むべきか」についてレクチャーしていきます。
読みのレベル、ジャンル、量、どれくらいの難易度の本を読むか等、
いろいろな部分で無理のないように考えていかなくてはなりません。
短期のブック・クラブでは、なかなかこれができません。
基本的に希望制なので、読みのレベルが違っても、
どうこう言うことができません。





私も子供たちが自分たちで自分たちのチームを作るという形で行いたかったのですが、
これは上手くいきませんでした。
彼らには、どの子がどのくらい読めるかとい情報が足りなかったのです。
自分自身も読みのレベルが相対的にクラスの中でどの程度なのかということも分かっていないと思います。
そこで、カンファランスが重要になってくると思うのです。
訳本の意味がわかりました。
実際やってみないとわからないものです。



でも、今回は根負けです。
子供たちの要請通り、私がチームを組みました。
仕分ける観点は、
「どのようなジャンルの本を好んでいるか」
「どれくらいの読書量をもっているか」
「どれくらい深く読みとることができるか・意味をつくり出せているか」
「読む意欲」
などです。
これらをかんがみて、同質のチームをつくりました。
異質にするという考えもあるかと思いますが、
ここは訳本通り、同質でいくことにしました。
習熟度別です(笑)



全8チーム。3人または4人チームです。
第1回は顔合わせ。



2月3日(水)4時間目
ミニ・レッスン「ブック・クラブ」
・ブック・クラブとは?
・目的。
・どのような活動をするのか。
・いつどこで行うのか。
等々を前回の時間に話してあるので、今回はさらっと復習。



次にチームメンバー発表!
チームごとに集まり最初の顔合わせです。
顔合わせでは、このようなことを行いました。



「自分の好きなジャンル」
「今まで読んだ本の中でのベスト1」
「今読んでいる本」
「これから読みたい本」
「いつどこでどうやって読んでいるか」
「本をどうやって選んだり手に入れたりしているか」
をお題にしておしゃべりしてもらいました。



最初は緊張していたものの、
徐々にほぐれ、楽しくおしゃべりしていたようです。
しばらく定期的に(読書家の時間以外も)ブック・クラブを開いていきたいと思います。