ドキドキ調理実習

5年生は家庭科が始まります。
今年は学級減で、家庭科の専科がなくなったので、
担任が授業をしなくちゃいけません。
衣・食・住のことをいろいろと学ぶんだけど、
全部「食」にしたい。
楽しいから。




というわけにもいかず、
1・2時間目は家庭生活についてダラダラと・・・
2回目にもうさっそく調理実習開始!
教科書にはお茶とお茶菓子を食すとあります。
要するに、調理実習のやり方のガイダンス的な実習で、
家庭科室の使い方やガスコンロの使い方、包丁の使い方などを簡単に学ぶ、
ということらしい。





でも教えない。




黒板にはこれだけ。
コンロの使い方も包丁の使い方も教えない。
教科書も見ない。
どこに何があるかも教えない。
チョーいじわる(笑)




しかし…
これは子どもにとっては楽しい。
不安に思っている子もいたかもしれませんが、
そんなものはやり始めたらおもしろさにふっとびます。
死ぬことはないし、後遺症が残るけがをすることもありません。
ただし、安全については第一に考えるようにしてあります。
約束事は、いつもの5つの約束です。
これはいついかなるときも必ず守ってもらいます。
これさえ守れば何でもできる。




家庭科室は騒然となります。
どこに何があるかわからないので、宝探しゲームの要領。
チーム間での情報交換も盛んに行われていますし、
他のチームのために道具を配っている子もいます。






「家庭科はお茶づくり! できるかドキドキだったけどできた!」
「お茶つくりました! 自分で考えてつくりました! みんなでがんばってつくったから100倍おいしかったです」
振り返りジャーナルにはこんな感じ。



かんたんな料理ですが、やりようによってはかなりのアドベンチャー
「ドキドキ」するって大事。
教えてからやるのでは、それはただ先生の言ったことの確認でしかないのです。



私たちは体験の中で学んでいます。
体験したことの中からの気付きは、
自分自身に深く刻み込まれるんだと思っています。