悪霊と平成20年度2月6日の学級通信

私、大学の専攻は、東洋古代史です。
卒論は、秦の始皇帝について書きました。
小学校高学年の時、担任の先生が歴史を研究していて、
休みの日にはいつも遺跡や発掘に一緒に行っていました。
(その先生は私たちを卒業した後、博物館の学芸員になった)
そこで歴史好きは決定されました。



高校三年生の時、父親の書棚から、吉川英治三国志」を読み、
さらに「水滸伝」、陳瞬臣「十八史略」あたりで火が付き、
国史に興味を持ちはじめました。
史記」を読むに至って、大学での進路が決まってしまいました。
(でも大学の研究室ではまったくいいところなく…)



ということで、なんでこんなこと書いているかというと、
おもしろいマンガに行き当たったからです(笑)
一気に俗っぽくなってしまいましたが、
私はマンガが大好きです。
道徳の副読本なんかよりはるかに道徳が学べる本をいっぱい知っています。




で、見つけたマンガがこれです。

シュトヘル1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

シュトヘル1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)


シュトヘル=悪霊という意味です。
物語の背景が、モンゴル帝国が台頭してくる時代です。
蒙古、西夏、金、遼、契丹…ゾクゾクしますね…
って、こんな人はいないでしょうねぇ(笑)
西夏文字を巡る一大叙事詩?ですわ。
興味ある方はご一読あれ。




さて、学級通信の方は、
ロング学活も終わり、その振り返りですね。
しかーし!
また怒ってます(笑)
説教好きだねぇ、この先生…




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  もぐらのさんぽ NO‘44


○○市立○○小学校五年三組学級通信 H21,2,6


ロング学活を振り返って 


ロング学活が終わりました。集客、内容ともに最高の結果でしたね。
学校中で一番お客さんが集まっていました。
内容も子供から先生、保護者まで、大絶賛の内容でした。
みんなビビりまくっていましたね。
いや実際、自分たちでやっててもこわかったしね…。



さて、自分の目標は達成できましたか? 
ジャーナルを見る限り、ほとんどの人が、達成できたと書いています。
さらにステップアップして、次への課題を見つけた人もいます。
クラスのみんなへのサポートも、宣言通りできたという人が大多数でした。


でもね…ちょっと考えてほしいことが2点あります。
まず1点目は、そのサポート、
本当にクラス全員に向けて自分から行っていましたか? 
クラス全員のことを思ってできましたか? 
本当に自分以外の27人のことを考えて、
公平に、だれにでもサポートすることができましたか?



2点目。準備〜片付けまでを本当に振り返って、
5年3組の前進を邪魔するような問題に、ちゃんと向き合いましたか? 
実際、いくつかの問題が起きました。
残念ながらみんなは、自分たちでそれを解決できず、
先生をたよってしまいました。
そのことについての振り返りは、
残念ながらジャーナルからはほとんど見ることはできませんでした。
1人だけいましたが。当事者たちさえもその問題から逃げていました。



片付けのあのとき、正直なところみんなは、
「自分はだいじょうぶ、助かった」とか、
「やば、ちゃんとやんなきゃ」とか思ったはずです。
でも本当ならそこ(気付かない人が多いだろうから言っちゃうけど)は、
「それは困る。5人も男子がいなくなったら、仕事が終わらない」
と思うのがふつうです。
それが判断。
行動としては、その5人のことをなんとか仕事へ向かわせるべく動くことです。
でもみんなは、自分のことだけしか考えませんでした。
そもそも、あの片付け自体、一時間目の最初に、
これはちゃんとみんなで力を合わせなければ2時間では終わらないと判断し、
クラス全員で協力して、サポートして、
声をかけ合いながらやっていこうとしていましたか? 
それが行われていれば、5人の男子(またはそれ以外の気をぬいていた人たち)のようなことは起きなかったと思います。
当の5人も反省しているようなそぶりのない人もいましたし。
問題は山積みです。
なのに、なぜふり返りでそのことが出ないのか…? 
たぶんそれはまだみんなの意識が全体に向いていないしょうこだと思います。



そろそろみんなは、個人レベルの問題は軽々とクリアしなきゃいけない時期です。
「自分の役割を果たす」とか「責任をもって行動する」とかはね。
それをいまだに振り返りであーだこーだ言ってもしょうがないと思います。
個人レベルではもう確固とした高学年としての資質を身につけた立派な人として、
これからは、クラス全体、学年全体、そして6年生になったら学校全体のことを考えて判断し行動しなきゃいけないということです。
全体で動いている時も、いつまでたっても君たちは、男女の別をつけ、しかも気の合う数人の仲間としか行動しない。
そして、そのグループの判断を他のグループに押しつけて問題が起こっている。
まさに、電気を消す、消すなのトラブルはそれではなかったですか? 
当の2グループは冷静さを失い、あろうことかまわりの人たちも冷静さを失い、
だれもクラス全体のことは考えていなかった。
それでは何も物事は解決しないし、
クラスとしてゴール(目標)には前進できない。先生はそう思うのです。



もう一度、クラス全体のことを考えて、今5年3組はどこまで来ているのか振り返ってみませんか?



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