るろ剣と平成20年度3月13日の学級通信

昨晩、見たくてしょうがなかった映画を見てきました。





監督が「龍馬伝」の大友啓史、音楽も同じく佐藤直紀ということでかなり期待していました。(というか見たかったのはこの人たちだから)
配役も、龍馬伝から佐藤健蒼井優青木崇高香川照之と主役級に抜擢。
特に岡田伊蔵と後藤象二郎をやった二人の役者には龍馬伝からぞっこんほれこんでいたので、
この二人が、剣心と左之助というメインの二人となったわけで、もうこれはよだれもんです。



してマンガです。
映画に関心を寄せていた人のほとんどは、小さい時にジャンプでこのマンガを読んで、実写化されたことに狂喜(または失望)したのだと思います。
でも私は、このマンガ読んだのは、実は1ヶ月前です。
気にはなっていたものの、なかなか読む機会に恵まれず…
しかし、あるとき、同僚がこのマンガの完全版を捨てるというので、
「待った!」と声をかけ、全巻借りて読破しました。
うん、おもしろかった(笑)


るろうに剣心―明治剣客浪漫譚 完全版 (01) (ジャンプ・コミックス)

るろうに剣心―明治剣客浪漫譚 完全版 (01) (ジャンプ・コミックス)



で、映画。
すごい。
神速。
速すぎて何が何だか…(笑)



テーマが人斬り、そして不殺(ころさず)という生々しさ。
マンガだとやんわりできるところも、映像だとそれは難しい。
マンガを読むよりはるかに剣心の背負ってきたものの「重さ」がずっしりときます。
ちょっと気の弱い人には耐えられないかも。
しょっぱなの戊辰戦争の場面はさながら「プライベートライアン」の冒頭シーンのよう。
途中の剣心の過去の人斬りの場面などはさらに峻烈、悲壮、惨劇です。
重いです。
マンガのイメージとは程遠いので覚悟。



でも、私は最高に満足してます。
やはり大友、佐藤の映像・音楽は最高の演出です。
役者も佐藤健をはじめ、はまりにはまっています。
鵜堂刃衛の吉川晃司はサイコーです。
女優さん達は本気でばこばこぶんなぐられたり、ぶっとばされたりしています。
ぜひぜひみなさんご覧ください。





学級通信のほうは、
次の号は「あこがれ夢広場」のあとのいきなりPA大会のもようでした。
今考えると、にのさん、なっこ、くに、りょうちゃんというスペシャルな方々がそろって5年生全クラスでPAやってもらったといううれしい企画でした。


次の号が、PA「モンスター」の写真。
モンスターは、チーム数人で、指定の足や手の数の怪物を全員で形作ることがゴールになります。
学級目標の達成度を図るために取り組んだアクティビティです。
もんもんとした3時間でした。



そして、それを終わった後に、学級目標に対する自己評価をジャーナルに書いてもらったわけです。
当初それを全員で共有しようと、この通信に掲載しようと思いましたが、
あまりにその内容が期待通りではなかったためにまた例によって語ってしまったという、
ファシリテーターとしては残念な通信です(笑)
ファシリテーターは、過剰な判断は避けねばなりません。


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    もぐらのさんぽ NO‘47


○○市立○○小学校五年三組学級通信 H21,3,13


       クラスの目標のふり返り



クラス目標のふり返りを行いました。
その前に3時間「モンスター」で、目標を意識して取り組んでもらいました。
目標が達成されていれば、すごく楽しい3時間になったはずなんだけど…
どうでしたか? 
私たちが、この目標に対して、いったいどこまでせまっているのか、
あとまだどれくらい乗り越えなくちゃならないかべがあるのか、
逆によくわかったところもあったと思います。
そのための「モンスター」でした。


さて、みんなのジャーナルを読んでみて、
みんなのふり返りと、先生のふり返りは、
まったく反対になってしまっていたことにおどろきました。
クラスの目標は…、



� 自然を大切にするクラス
� みんなを信じ、なんでも正直に言えて、ハグできるクラス
� ちょっとしたことでも感謝できるクラス



番号をつけてみました。
みんなのふり返りによると、�は全員達成できたと書いてありました。
ここがまず先生とちがいますね。
先生は目標の�はぜんぜん達成されていないと思います。
達成どころか、努力さえも何もしていないと思います。
「自然を大切にする人」はいましたが、
「自然を大切にするクラス」にはまったくなっていないと思います。
個人レベルでは努力していた人もいます。
先生はそんな人たちの名前がすぐ出てきます。
でも、クラスでなんかしましたっけ? 
これについてみんなで真剣に話し合い、行動しましたっけ? 
自然を大切にすることって、どういう意味があるんだろうって、
じゃあ、そのためには何を私たちはしなきゃいけないんだろう…
って考えましたっけ? 
みんなで一つの意識をもって行動しましたっけ? 
目標ってそういうもんだよ。
5の3の人の中で大人になった時、
もし自然保護や環境保全関係の仕事についている人がいて、
その人に「どうしてこの道に進もうと思ったのですか?」と聞いても、
「いや〜、小学5年生の時に、自然を大切にっていう目標を立てて、クラスみんなで取り組んだんですよ〜、その経験からですね〜」という人はいないと思います。

 

でも、��は、大人になった時に、言う人がいると思うんです。
特に�はね。
「小学校5年生の時に、クラス目標にして一年間いろんなことをやったんですよ〜。だからこの大切さや難しさはよくわかるんですよ〜」
ってね。



みんなのふり返りを読むと、
�は半分くらいの人ができていると書いてあり、
�はだれも達成できたとは書いていませんでした。
これがまた先生とは逆です。
�と�の大きなちがいはなんだかわかりますか? 
�は受けとめるだけでしょ。
だからかんたんなんだよ。
目標たてる前からもうできている人も多いのだよ。
どうすれば達成できるのかも、そんなに考えなくてもいいし、
行動もそんなにむずかしいことじゃない。
でも、�は出さなきゃいけないものばかり。
「信じる」っていうのは「信じる」ってことを言葉や態度で表明しなきゃ伝わらない。
「正直に言う」というのは字の通り「言う」ってことをしなきゃいけない。
「ハグできる」っていうのは、ハグという「行動」を起こさなきゃいけない。
だからむずかしい。
むずかしいからこそ、みんなはこの一年間いろんなことをやってこの達成に向けて努力してきたんじゃないですか? 
PAも、GWTも、作家も、読書家も、グループでの調べ学習も、学び合いも、
いろんなボランティアもぜ〜んぶ、この目標につながっていると思いませんか? 
だからみんなは、この一年間で、この目標に対しては、かなりの努力をし、
考え、行動し、対立もし、ケンカもし、話し合い、ふり返り、
そして分かり合い、一歩ずつ前に進んでいると思うのです。
一番この目標がゴールに近づいていると思います。
いや、道のりに表すと、
たぶん�が一番長い。
�が一番短い。
�はかなり長い。
�は行動が小学生ではかなりむずかしいし、テーマでかすぎなので長い。
けどなんの努力もしていないから問題外。
�はそんなに距離はかせいでない。
でも�はかなり前に進んでいる。
でもまだゴールは遠いよ。
でもでも、かなり私たちはこの一年間で前に進んだと思うのです。
3つの目標の中では、一番長い距離を進んだと思うのです。



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