2017年終わった。んでもってあけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
2018年が始まりました。
この一年、どんな年になるんでしょう。
楽しみです。


記憶を紐解いてみると、2004年の年賀状から書くことをやめたようです。
13年前というと、そうですね、ネットに依存し始めた頃ですね(笑)
MixiとかMLで年賀の挨拶をしていたんでしょう。
(私のサン牧は今頃どうなっているんでしょう…)
ブログでのお年賀は2009年が最初のようです。
http://d.hatena.ne.jp/kaisaki37/20090101



ということで、今年も新年の挨拶はブログでしたいと思います。
まずは2017年のふり返りから…。


何と言っても一番大きかったのは、27年間勤めた公立小学校の職を辞したことです。
定年前に辞めるにはそれなりの覚悟が必要でしたが、
定年(たぶん再任用されるから65歳)まで勤め終わってから「さあ、何しよう?」ってなっても、
体が思うように動かないんじゃ意味がないなぁと漠然とした思いがありました。



そんな時に、あるとっても魅力的な話が飛び込んできて、
よし!これなら先生辞めてやってみたい!って思って、
思い切って辞めることを決心しました。
その時に、オランダに3ヶ月間の研修に行こうとも決めました。
でも、結局その話は私のほうから断ってしまって無しになったんだけど、
「まあ、一度決めたからにはやってみるか!」って思って、
オランダ行くにはどうせ辞めなきゃいけないし!
というか、10月の校長面接で辞めるって言っちゃってたし、
撤回するのもしゃくなので…笑
(ここまでは2016年の話)



(ここから2017年の話)
食えなくなると困るし、定収入ないと怒られちゃうので、
つてを頼って、契約社員の仕事を斡旋してもらい、
(かなりわがままを聞いてもらい感謝しています)
あとは、フリーでアドベンチャープログラムのファシリテーターと教員向けの講座講師でなんとかいけるだろうと腹をくくりました。(しかしこれは、今にして思うに、かなり無謀で超甘い考えでした。フリーでファシリテーターしていらっしゃる方々や、個人でアドベンチャープログラムの事業を起業して働いていらっしゃる方々、そしてみっちゃんを心から尊敬します。たぶん、この一年で私は精一杯です)
これが1月の話ですね。
オランダ行きも、フリーのファシリテーターもやりたかったことだし、
65歳になってからでもできるんだけど、今やらなきゃ満足にできないっしょ。



3月までは、2年生の子どもたちとのんびり最後のときまで過ごすことができました。
この2年生との1年間は、私の教師生活の中で、最高に幸せな1年間でした。
その前の2年間の5・6年と合わせた3年間は、
アドベンチャープログラムも、ライティングとリーディングのワークショップも、自己主導の様々な学びも、探究も、リズミックでゆるやかな時間割も自分では満足できる実践が行えたと思います。
3月31日は、1人教室で感慨にふけってしんみりと・・・
って思っていたけど、教室の片付けを春休みに入ってからずーっとやっていたにもかかわらずまったく終わっておらず、
最終日も警備員さんの勤務時間ぎりぎりまで仕事して、なんとも締まらない終わり方をしてしまいました(笑)
みなさん、教室移動や学校異動なんかと同じと思っちゃいけません。
教室にある荷物を全部家に持って帰るというのは大変なことです。
と言いつつ,あきちゃん、荷物をいろいろ置きっぱなしにしていってごめんなさい😓



4月から新しい環境で心機一転!
そして、ちょっとのんびりと仕事や自分のやりたいことができるかなと思っていましたが…
確かに仕事はとてもやりがいがありました。
前にも書きましたが、仕事の中身はやりたい仕事の割合がどーんと増え、
ちょっとだけ、やらねばならない仕事があって、
こんな仕事やる必要なくね?と思ってしまう仕事をやることは皆無になりました。
そして、「残業」はゼロになりました。
ほぼすべての仕事が、「終わるときに終わる」からです。
とうぜん「始まるときに始まる」のです。



私は公立小学校に勤めているとき、
タイムマネジメントがまったくできなかった人で、
働き方改革」の最重要・最緊急対象者だったと思います。
重要なサンプルになる自信がありました。(笑)
朝は6時には学校にいましたし、
警備員さんが帰った後も残って仕事して自分で施錠して帰ることもとても多かったです。
徹夜で泊まり込むことも。。。
最後の1年間を除けば、平均勤務時間は13〜14時間だったでしょう。
確実に過労死レベルです😓
土日出勤も多かったし、仕事じゃないけどワークショップを受けたりやったりで忙しくしていました。
家族には迷惑をかけっぱなしでした。
仕事をバリバリしていたんじゃなくて、仕事をだらだらとやっていることが多かったです。
まったく効率よく仕事することができませんでした。
へんなところにこだわったりして…笑



そして、4月から。
「だらだら」することができなくなりました😄
これが「働き方改革」には一番効果があるということですね(笑)
そうすると、「始まるときにはじまり、終わるときに終わる」ことができます。
でもこれは私個人の問題です。
あと、協働するするようになりました。
私の感覚ですが、協働して仕事をすれば、だらだらと仕事をすることがなくなります。
これ、確実、真実。
なので、残業多い職場とかってほんとうの意味での協働はできていないと思います。
特に学校という職場は。
学校辞めて他の仕事に就いた人とか、逆に他職種から先生になった人とかはこれよく分かるんじゃないなかなぁ。。。
学校って、協働して仕事してないよね。
仕事が多くて複雑かつ煩雑なので、協働して取り組むのはその枠組みからして難しいとは思いますが…。



なぜだらだらできないかというと、上記の仕事は時間はタイトで、結果もシビアに求められるということで、
これが今までと一番大きな違いです。
たくさん学ばせていただきました。
たくさん迷惑かけました。
すみませんでした。
まだまだ精進します。
今年もがんばります。



労働時間が減って、無駄な仕事はなくなり、
すっきりしたからそれ以外はのんびりできていたかというとそんなにうまくはいかなかったです。
やっぱり自分のマネジメント能力は低いなぁと感じました。
4月からは風越学園の準備にも関わることになったので、
ファシリテーター契約社員と風越の準備の仕事が日々の仕事になりました。
4月…5日、5月…7日、6月…4日、7月…9日、
完全OFF日は以上です。
このOFFの日も、講座のパワポや配布資料をつくったり、
プログラムのシークエンスをつくったりしていますので、
そんなに「やすんだ〜!」って感じにはならないです。
なので、遊ぶときにはしっかり計画立てて山行くぞー!とか、旅出るぞー!って感じにしないと、
仕事が気になって気になって仕方がありませんでした。
初めての仕事ばかりなので、不安なんです。



上記のOFF日以外の日はバリバリ仕事しているかというと、まあ、ほとんどそうなんですが、そうでもない日があるんです。
それは…「打ち合わせ」っていう仕事内容の日です。
この、「打ち合わせ」が入ると、その日はそれで一日つぶれます。
打ち合わせは数時間で終わるんだけど、
この日にプログラムを入れたり、契約の仕事を入れたりすることができなくなってしまいます。
そして、この打ち合わせという仕事はたいていペイを生まない。
せいぜい交通費かコーヒー代くらい。
「えっ?これって打ち合わせ必要だった???」っていう打ち合わせがあると、がっくりしてしまいます。
プログラムのペイと込み込みと考えればいいんでしょうが、どうしても割に合わないものも多かったです。
フリーの方々はどうしていらっしゃるんでしょうか、知りたいです。
その後、いろいろ画策して、できるものは同じ日に2つ、3つの仕事を入れるようにしました。
なので、移動が大変でしたが、いろんな街を回れるのは楽しかったです。
(満員電車だけは大嫌いなので、午前中の待ち合わせは異常に早い時間に出てましたが…笑)
そんなこんなで夏までは忙しい日が続き、
さらに夏は長期遠征を仕事もあそびもたくさんしました。



契約社員の仕事は、学習塾なので、子どもの教育に携わる点では一緒ですが、現場はまったく違うものでした。
まあ、教育の目的が違うのですから現場は違うのは当たり前ですね。
でも、この学習塾はちょっと考え方が変わった塾(上記の教育の目的も普通の受験塾とはめっちゃ違う)なので、
とてもおもしろい経験をたくさん積むことができました。
授業も私が教職の頃にやっていた感じと同じことができましたし、
それまで私がやっていたライティングやリーディングのワークショップも企画を立ち上げてもらって行うことができました。
塾の先生方向けにも、上記のワークショップやリフレクションワークショップを開くこともやらせてもらえました。
太っ腹な学習塾です、笑。
ありがとうございました。



ファシリテーターの仕事は、
それまで学校の中で、自分のクラスの子どもたちに行っていたものが、
あらゆる所属の子どもから大人までが対象になり、
いろいろと迫られるものがありました。
でもそれも、とても刺激的で、うまくいかないなぁと思うことは多数でしたが、
素晴らしいファシリテーターの方々に囲まれ、
日々自分のファシリテートを見つめ直し、
体験学習サイクルを回し続けることができました。
ありがとうございました。


学校や先生相手のワークショップでのアドベンチャープログラムと、
今年の仕事でのアドベンチャープログラムの大きな違いは、
上記の「対象が違う」ということよりも、
ディレクションの有無です。
学校でやっているときは、何を目的にするか、いつするか、どこでするか、何をするか、どれだけするか、何をどう振り返るか、最終的にどうなっていることが必要なのか…等々、すべて私が考えて決める必要がありました。そして、それらを途中で臨機応変に「変える」ことができました。
しかし、この一年は、プログラムを発注するクライアントがいて、さらにそれに応えてプログラム全体を統括するディレクターやコーディネーターがいて、そして、ファシリテーターの私がいるという構図です。
このカタチでプログラムをファシリテートするのはなかなかに難しい…😓
「えっ?何も考えなくていいから楽じゃん」と思うかもしれませんが、いやいや、これはレベル高いっす😓
いろんな引き出しもってなきゃいけない。
考えていることと見えていることは違うし。
いろいろな折り合いつけるのが難しい。。。
勉強になります。
ありがとうございました。



秋はオランダ行。
帰って来たらもう年末。
年末にPAJのAITC(Adventure In The Classroom)というプログラムに関わらせていただけました。
これがこの年の最大の思い出深い出来事です。
苦節18年(笑)、PAを学校教育に取り入れる取組を続けてきて、やっと念願叶いました。
プロトタイプの試みでしたが、これ、続くと嬉しいなぁ。。。
今回は「あり方」にフォーカスしたプログラムでしたが、
私は「やり方」にもこだわりがあるので、
(これは、西多摩PACEで私やけんじがやってきたプログラムが相当生かせるはず)
「あり方」と「やり方」と両方ない交ぜにしたAITCがやりたいです。
(西多摩PACEでやるって言ってたのに実現できなくてごめんなさい)
あと、リフレクションワークショップを様々な場で行うことができました。
これももっと磨いていきたい。
これらは今年の抱負になります。



だらだらと書いてきましたが…
①AITCが実現できたこと。
②先生辞めたこと。
③新しい現場が新鮮で、でもシビアで、勉強になったこと。
これが昨年のベスト3です。


さて、2018年はどんな1年にしようか…
とりあえず分かっているのは、4月から環境が大きく変わるということ。
そして、仕事も、1本になるということ。
これもまた新しい現場なのでとても楽しみです。
何にせよ、この年で新しいことに次々とチャレンジできるのはうれしいことです。
楽しみだ。


ということで、長々と書いてきましたが(実は去年の12月30日から書いている)、
今年1年、
いつかどこかで出会う皆さん、
ネット上で出会う皆さん、
どこかで私のことを思っていてくれる皆さん、
どうかよろしくお願いします。
皆さんの幸せを私は願っています。

12月終わった。

12月が今日で終わります。
今年は29日まで仕事でした。
11日にオランダから帰ってきてからの仕事先は…
五反田、神楽坂、狭山、新宿、国立、五反田、錦糸町都立大学、北千住、西日暮里、練馬
でした。
相変わらず動いています。


来年度のことがいろいろと決まった年の瀬でもありました。
所属なり、契約なり、諸々決まってきました。
来年の4月からはまた大きく生活が変化しそうです。
新たに着手することも、手放すこともありますが、
自分を更新し続けるのはそんなに嫌ではありません😄
楽しみたいと思います。

帰国しました。とこれからの予定。

※これからの日程のほう追加・訂正しました(12/31)

12月11日に3ヶ月ぶりに日本の土を踏みました。
3校目の実習を終え、研修所にもどって課題研究、
さらにディプロマ授与式のためのプレゼン…
ブログで報告がまったくできなくて申し訳ありません。
まあ、とにかく元気です(時差ぼけしてますが。。。)
そして、やばいくらいにふとっちょになりました。
笑える…



帰国してからのことですが、
当初は報告会みたいなものを西多摩PACEなどで行うつもりでいましたが、
それは行わないことにしました。
それは、とてもじゃないけど、自分にはイエナプランのことを専門的に語れないということに気付いたからです。
これは相当に難しい…講師としても、ファシリテーターとしても。。。
受けた研修の焼き直しをやるというのはまったくもって講師の先生方に失礼だし、
今までの、「なんちゃって実践」を報告するのはたわいもないけど、
いざ、「イエナプランって何ですか?」とか、
「何をもってイエナプランナーと言えるのですか?」とか、
「イエナプランの思想的な背景って何ですか?」とか、
根本的なところが実は何も分かってない。、
本をちゃんと読んで!とか、実際に行ってみたり体験したほうがいいよ!くらいしか言えない(笑)
一番恐いのは、私の話を聞いて、
「へー、イエナプランってこういうものなんですね」と思われること。
PAはだいぶ分かってきたと思うのですが、それでも講座終了後は、
「PAJの4泊5日の研修に行ってください、行けば絶対分かります」って言ってます。
さすがに、「オランダ行ってください」とは気安く言えないけど、
時間の限られた研修の中で、パッケージして体験的な学びがつくりにくいコンテンツなので、
こう言うしかないかなぁ…。
そして、前にも書きましたが、イエナプランってのは未来社会・市民社会へ向かって確固たるビジョンをもっており、
底のほうには歴史、思想、哲学…(何と言っていいのか分からないからかっこいい言葉を並べているだけ)みたいなものが流れている。
そのビジョンと軸、それを伝えられない。
(要するにその正体もつかみ切っていない…)
やり方はなんとなく分かるけど、それだけっていうのはけっこうやばいというのは、
PAをはじめとする体験学習法のファシリテートではよく言われること。
難しいです。
自信がありません。
期待してくれていた方々、申し訳ありません。


私はやりませんが、今回のメンバーの中で報告会や研修会を企画していらっしゃる方々がいます。
私よりちゃんとイエナプランのことを学ばれて来た方々なので有意義な話を聞けたり体験ができたりすると思います。
しっかりアンテナ張っといてくださいね。
さて、私の今後の予定ですが、今のところ決まっているところだけお知らせしておきます。


12月17日(日) 
第97回西多摩PACE「冬のゲーム祭り&大忘年会」(埼玉狭山)
http://kokucheese.com/event/index/496937/
※終了、ありがとうございました。


12月24日(日)〜26日(火)
PAJ「Adventure In The Classroom 
− 先生の「あり方」を探す旅 −」(東京都立大学) 
https://peatix.com/event/303850/
※終了、ありがとうございました。


1月5日(金)〜6日(土) 
新春ゲーム祭 (東京参宮橋)
※受付終了


1月29日(日) 
「KAIと日本酒祭りをしよう!」(宮城仙台)
https://www.facebook.com/events/1513422515379288/
※ただ飲むだけ 笑


2月2日(金)夜 
LCL(Learning Creators Lab)公開講座(東京神宮前)
これは唯一イエナプランに関わる内容になると思いますが、
報告会ではなく、その先の話になります。
藤原さとさん、梅田眞司さん、原田友美さんと一緒にやります。
※申し込みまだ


2月3日(土)13:00〜18:00
第98回西多摩PACE(埼玉狭山)
物語とマンガのブッククラブの予定です。


2月17日(土)〜18日(日)
イエナカフェ in 福岡(福岡天神)
Facebookhttps://www.facebook.com/events/1404214416371566/
申し込みはこくちーずから↓
http://kokucheese.com/event/index/500658/
※イエナプランのことはまったくやりません 笑


3月3日(土)〜4日(日) 
第3回アドベンチャー教育フェスティバル(東京八王子)
※申し込みまだ
※ちなみに第1回のHP https://aef2014.wordpress.com



西多摩PACEは2、3月(まだ未定)で数を重ね、
来年度早々に第100回の記念大会を迎えます。
これも楽しいことをやろうと考えているので乞うご期待!!



これらはオープンにしているフリーの仕事&仕事のようなライフワーク😄。
これに、クローズドのファシリテーター仕事と日能研、風越学園の準備のお仕事などが入ります。
日能研は受験シーズンまっただ中になりますからどうなるんでしょう。
これもまた貴重な体験です。
しっかり働きたいと思います。



オランダのことは会ったときにいろいろと聞いてください。
(会ったときというのが重要。メールとかメッセとかやめてね。時間を奪うし、たぶん伝えたいことの10分の1も伝わらないので)
分かる範囲で(よく分からないところも含めて)ちゃんと質問に答えたいと思います。
オープンに参加者を募集する会は開きませんが、
個人的に聞かれる分には精一杯こたえたいと思います。


学期末の追い込み時期になりました。
お体に気を付けてお過ごしください。
私は飲み会の予定(たぶん飲む流れになるだろうなぁ…を含む)だけで8件も入ってました。笑
胃袋にもやさしくせねば…
ではではまたどこかでお会いしましょう。

イエナプラン校教育実習2校目終わった。

2校目のイエナプラン校の教育実習が終わりました。
今回の、Epeの’t Hoge Landも素晴らしい学校でした。
学校改革に取り組んで4年、その間の校長先生のマネジメント、コーディネートを、
また、先生方のイエナプラン教育に対する真摯な姿勢を、随所に感じられる日々でした。
今回はまったく授業できず、参観のみの2週間でしたが、
ある1つのクラスを徹底的に観察したので、とても深く学ぶことができました。
(さすがに最終日には「今日は来ないで」と言われてしまいましたが…もっともらしい理由だったけど、あれはたぶん、もうこれ以上見られるのにうんざりしていたと思う…笑)
このクラスは,アッパークラス(9〜12歳児)で、
週4日勤務の先生と、水曜日だけ勤務の先生が担任をしています。
2人とも、今まで見てきた先生の中では、自分と親和性が一番感じられる先生でしたし、
何より、クラスの雰囲気と、そこの子どもたちが素晴らしかったです。
ここで学べた子どもたちは幸せになるだろうなぁ…と心から思いました。
「幸せな子ども時代」がしっかりおくれていると感じました。
来週また、この子たちのセレブレーションを見に戻ってきます。
楽しみです。




いろんな先生がいるけれど、
いろんなクラスがあるけれど、
やっぱりみんなイエナプランナーで、
すんごい努力しているし、
みんな自分なりのビジョンをもっていて、
未来を語ることができる。
「人間の学校」っていうけれど、
先生がとっても人としてありのままでいることがどこのクラスにいっても感じることができます。
とうぜん子どもたちも人としてありのままでいることを尊重されているので、
まあ、失敗やまちがいはあるんだけど、「OK、じゃあ次どうする?」って前に進んでいける。
そんなことをまたさらに学べた2週間でした。
ありがとうございました。
さよならEpe😄

「共有スペースについて」再び。とおまけ。

最近下校後は、ブラブラと近所の森の中をサイクリングしています。
オランダはまったく平らな土地ばかりで、
平らなもんだから、川も流れないし、山もないんです。
でも、2校目の実習校のあるEpeという町は、けっこう内陸の田舎町なので、
つい最近、オランダに来て初めて「川」に出会いました。
そして、昨日、ついに「山」を発見しました。
山とはいっても、ちょっとした丘みたいなもんで、高低差にして10mあるかないか…
でも、オランダに来て初めて自然の道で「坂道」を登りました。
久々の感覚!!気持ちいい!!!!



さて、火曜日は週のはじまりの日(月曜日は先生たちのスタディディでお休み)。
週末の金曜日に共有スペースの様子を観察したので、
今度は週はじめの様子を観察してみました。




8時半、いつものように子どもを送りにきた保護者の方々がおしゃべりとお茶を楽しんでいます。
その数は、4組12人でした。
ちょっと少なめです。
そして、その他にも、親子で読書を楽しんでいる様子が見られたんですが、
どうも前に見た親子読書とはなんだか様子が違うような…
よく観察してみると、親1人に、子どもは2人から3人います。
そして、自分の子じゃない子とも読んでいる。
全部で7組、子どもは15人。
ようするに、それは、保護者1人に子どもが3〜4人のグループになっていたんです。
ここらへんのことは、「リーディングについて」で後日書けたら書きます。
いろいろと考えてあって、なかなかおもしろい取り組みでしたよ。




さて、9時。
今日は催しもないから準備とかでざわざわすることもなく落ち着いた学習の様子が見られるはず…と思ったけれど、今日は妙に静かです。
中休みまでに現れた子はたったの4人だけでした。
これはなぜかというと、今日は週はじめで、週計画をたてる日だったからです。
週計画をたてる時間なので、教室の外に出れないのと、
週計画をたてた当初は、やらなければならないマストの課題がはっきりしているので、
みんなそれを教室で必死にやっている子が多いのです。
週計画に関しても、後日、「週計画について」で書けたら書きたいと思います。
さらに中休み後は、10人、午後はたったの2人でした。
しかも、めっちゃ集中してまじめにやってました(笑)



午後はなぜ2人だったかというと、
アッパークラスの最上級生(6年生相当)全員にそこでアンケートが実施されたからです。
このアンケートでの様子がおもしろかったのでシェアします。
このアンケート、喫煙に関する調査で、どっかの国際的な研究機関が、
欧米のいくつかの国の子どもたちに任意にアンケートをしてデータを集めるということでした。
オランダはユトレヒト大学に委託したみたいで、大学の職員の方がうちの学校に来られました。
でも、このアンケートのこと、校長代理の方も知らなくて、
担任の先生も当日知ったということでした。
はなっから上から目線の押しつけアンケート。
(まあ、よくあるよね、日本でも…)



2クラスあるアッパークラスの中から11歳児だけが共有スペースに集められ、
アンケートに記入することになりました。
この職員の方は、8校の小学校を担当していらっしゃるようで、
ここのイエナプラン校は、もう最後のほうだったようです。
この職員の方のイライラ観がが半端なかったです。
こっちは、憤り感が半端なかったですが…。



まず、共有スペースの真ん中に集められた子どもたち。
スペースの真ん中には、10人がけのテーブルが2個あるんですが、
そこに子どもたちは当たり前のように座ります。
が、机って、4辺ありますよね。その4辺のうち、職員の方に近い辺に座った子たちは席の移動を命じられます。
なぜかというと、そこの席だと、職員の方に背を向けることになるから。(笑)
彼らの教室の座席はアイランド型だし、あとはサークルだし。
「先生のほうを向く」カタチで授業を受けることは、ちょこっとしたインストラクションのときだけで、その時でも、くるっと体か首だけ回しているだけですからね。
職員の方にとってみると、ありえないことらしかったです。
これがひとつめ。



つぎふたつめ。
説明の後、アンケート記入が始まりましたが、まあ、よくしゃべること。
わかんなかったら隣の人に聞くのは彼らにとっては当たり前。
職員の方は、「しゃべりすぎよ!」とのことでした。(笑)



みっつめ。
説明終わると、子どもたちは自分の好きな場所に移動して書き始める。
これにもあきれていた。(笑)



よっつめ。
すごく真剣に取り組む子がいる。
問いに対して深く考える子がいる。
アンケートは10ページ72問、家庭環境や生活態度等、
ちょっとトラウマになるような設問もある。
そんな質問に、真剣に答える。
自分へ問いかけているみたいでした。
やり切ることに命かけている子がいる。
そして、時間がかかる。(笑)



いつつめ。
質問を読めない子がいる。
集中力がないというか、はなっから興味がなく、真剣でない子がいる。
やらされ感半端ない。
そして、時間がかかる。(笑)



結果、下校時間が迫ってくる中、10人ちょっとの子がすべてやりきることなく回収される。
ばかにするにもほどがある。
その子たちのアンケートは当然サンプルにはならないはず。
授業時間削ってまでやるようなアンケートかよ…とちょっと憤ってしまいました。
あげくにその職員のお方のお言葉😡


「8校見ているけど、こんなのはじめてよ!」
「まっすぐ座ってる学校は30分で終わるわ!」


「まっすぐ座っている学校」…………泣

2校目実習1週間終わった。そして、「共有スペース」について

2校めの実習の1週間が終わりました。
2校めの学校は、なんだか授業をやらせてもらったり、
子どもと一緒に活動させてもらったりする雰囲気がまったくなく、
1週間、ひたすら参観するという日々を過ごしています。(ちょっと退屈)
クラス数も少なく、あらかたのクラスを参観し終わったので、
金曜日はちょっと視点を変えて、教室や先生から離れて、
学校の中の共有スペースに一日張り付いて様子を観察してみました。




私は、今までに6校の学校で教員経験がありますが、
残念なことに、共有スペースのある学校に配属されてことは一度もありません。
すべての学校とも、教室の一歩外は長く続く廊下で、
たむろしておしゃべりすることさえ許されない「歩く」「移動する」空間しかありませんでした。
廊下のコーナーにも、踊り場にも、どこかベンチがあるようなところもなし。
研究発表や、公開授業研究で他の学校に行き、時々共有スペースを見たことがある程度です。
なので、どのような使われた方をしているのかはよく分かっていません。
もしよろしければ、共有スペースを使った経験のある方にこの記事を読んでいただき、
フィードバックをもらえたらなと思います。



日本の共有スペースのことはよくわかりませんが、
イエナプラン校のことは2校だけですが分かったので共有したいと思います。
1校目のレーワルデンのセントパウロスクールには、まずスクールカフェという場所がありました。
ここは、文字通りカフェで、この隣にはキッチンがあり、コーヒーや紅茶などの飲み物を用意できるようになっています。
流しやコンロもあるので、料理もできます。
ここは、保護者も入ることができます。
というか、保護者がここに来ておしゃべりできるようにすることが目的としてつくられたようです。
朝,子どもたちを学校に送った後や、お迎えに来たときなどに利用されています。
先生たちもここでお茶します。
子どもたちはここでランチを食べますが、授業中ここに来て学習している子もいます。
ようするに、保護者、先生、子どもたちが混ざるようになっています。



このおしゃれな空間とは別に、各教室の前には、広いワークスペースがあります。
この学校のつくりは、このワークスペースを中心に、放射状に教室が配置されているのが特徴です。(2階建て)
小学生年齢のクラスはミドルクラスとアッパークラスが4クラスずつあります。
日本だったら、同じ学年同士で同じ階に教室が配置されるのが普通ですが、
この学校は各フロアにミドルクラスとアッパークラスが2クラスずつ配置されています。
これでどういうことが起こるかというと、
イエナプラン校は3学年のマルチエイジのファミリーグループで1クラスになっているので、
共有スペースには、全学年の子どもたちが混ざることになります。
6歳児から12歳児までがワークスペースを共有することになります。
ブロックアワーでも、プロジェクト(ワールドオリエンテーション)でも、
教室の中だけで学習することはほとんどないので、
この共有スペースには、授業時間中にいろんな学年の子どもたちがやってくることになります。
(逆に休み時間には誰もいない。全員外遊びだから。)
全学年がそろっているので、さぞかし学年を超えた学び合いが起きているのか!!
と期待しましたが、残念ながらそのようなことはまったく起こっていませんでした。
ここらへんは風越学園のことをちょっと考えてしまいした。
何か考えないとですね。
このワークスペースには、テーブルが6つくらい、パソコンが8台くらい、あとは、本棚がいくつか、教材もいくつか。
2階のワークスペースはでかい机がひとつだけと、本棚がいくつかです。



この教室の前のワークスペースとスクールカフェ・キッチンをつなぐところにも共有スペースがあり、
ここはただテーブルが6個くらいあるだけです。
ここでも子どもたちは自由に学習をしています。
ここはさらに、催しの時に、隣のジムと合体して、ステージ部分となり、催しの会場になります。
キッチンの前にも大きなテーブルがあり、ここでは調理をしていました。



ここからちょっと余談
この調理の実習はおもしろくて、幼児クラスからアッパークラスまでの縦割りのグループで行います。
ですから、3歳児〜12歳児までがひとつのグループになります。(1日1グループのみ)
ここに参加しているあいだ(丸々午前中)は教室での学習はやりません。
そして、この調理実習の先生は……保護者です😄
もうなんでも混ぜちゃえ〜って感じです。
この時間に教室で行った学習の補完は?とか、
教員免許がない人が指導するのはいかがなものか…とか、
そういう問題は起きないんでしょうね、たぶん。




話戻って…
このつなぎのワークスペースを中心にして、
スクールカフェ、小学校クラス前ワークスペース、ジム、残りのもう一方は幼児クラス前のワークスペースになります。そんなに開放感はないんですが、つなげてみるとけっこう広いスペースになります。
この空間があることで、教室に閉じこめられることなく、
自由に学習する場所を選択することが可能になります。
でも、これは、「自分の特性や、学習課題によって一番適した場所を自分で選択して学習してもよい」ということが前提としてなければダメですけどね。
「机の四本の足の外に体をはみ出させてはいけない」という学習スタンダードがある教室(東京都内某小学校)の子どもたちとは、先生の学習観も、子どもの学習観も違ってきますよね。



幼児クラスとミドルクラスは、自分がどこで学習するかを、
ボードに自分のネームプレートをぶら下げて選択していました。(高学年は何もない)
幼児の段階から自己選択・自己決定を行います。
当然自分で選ぶのですから、自分のことも知らなければいけないし、
選んだことで責任も生まれます。
「教室の外に行ったらちゃんと学習しないんじゃないか」→「だから先生の目の見えるところで」ではなく、
「教室の外を選ぶのね、では自分の責任でしっかりやってらっしゃい」というスタンスの違い。
共有スペースがあるということは、教師の教育観やあり方も問われるわけです。



2校目の学校は、この共有スペースが校舎の真ん中にどーんとあって、
学校のコアになっています。
カフェでもあり、サロンでもあり、ホールでもあり、リビングルームでもあり、ワークスペースでもあります。
すべての機能が揃っています。
というか、その時々の要請に対して、フレキシブルに形態を変えることができる、と思ったほうがいいです。
天井が高く、ロフトのような中2階部分は、ライブラリになっています。
テーブルが10数個、ソファーが4列、キッチン、カフェコーナー。
これらがゆったりとしたスペースで広がっています。
セントパウロスクールもそうですが、こういうスペースって、
どこもインテリアや装飾がステキで、必ず花がるんですよね。
でも、はじにはなぜが木工机と工作道具にガラクタ。笑
ここでトントンギコギコしています。
(このあいだは高学年児童が廃棄されたパソコンをガンガンに分解(ぶっこわ)していた)
金曜日の午後はここで催しも行われます。



朝、子どもたちを送った後にたくさんの保護者がここでお茶しています。
でも保護者は9時まで。
でも、この9時までの間はとてもステキなゆるやかな時間です。
各クラス、サークル対話は9時からなので、この時間まではほとんどのクラスは個別学習の時間になっています。
このスペースにも子どもたちはやってくるわけで、コーヒー飲んでる大人に混じって、子どもたちが学習している姿が見られます。
また、あるクラスでは、親子読書の時間にしていて、綾子で本を読んでいる姿はとてもあたたかくほっこりする風景でした。
この時間は、親も子どもも思い思いに過ごしている感じです。



9時になると保護者は退出します。
というか、厳密にそう決まっているわけではなく、
その他の時間でもここにやって来ておしゃべりする親もいます。
私が観察していた金曜日は、午後から催しがありましたので、
その始まる前から三々五々と保護者がやってきてお茶しておしゃべりしていました。
開門◯時で、行列つくって、開門と同時にダッシュしてカメラ席を確保!みたいな感じにはなりません。



さて、9時過ぎて、授業が始まってからの共有スペースの人の流れです。
この学校は1校目の学校より、このスペースを利用している子どもたちは少ないようでした。
午後2時15分から催しが始まりましたので、
そこまでのこのスペースの利用者数は、延べ73名でした。
「延べ」と書いたのは、けっこう複数回利用者が多いのです。
ですから、真の利用者数は、40名程でしょうか。
この複数回利用者の特徴は、ほとんどがグループということです。
連れ立ってこのスペースにやってくるのです。
そして、多くは、あまり学習してません。笑
でも、おもしろいことに、近づいて何をしてるかなぁ的にのぞいていると、
あれこれそれどれと説明をしてくれます。
やることはちゃんと分かっているのです。
でも、ちゃんとはできません。笑
ただし、あるタイミングで、急にやり始めるときがあります。
これも特徴的なことです。
オープンなスペースなので、際立って別の遊びをしたり、
大騒ぎをしたりということはまったくありません。
彼ら自身の時間と場の中で、周りに悪影響を及ぼすことなく、
彼ら自身のリズムで学習をしているという感じです。
先生は時々やってきます。(他クラスの先生も声をかけていく)
向こうから来るとき、明らかに遊んでいるのが見えていると思うのですが、
ことさら怒ることもなく、様子を聞いて、進み具合を確認して去っていきます。
子どもたちは先生に進捗状況をしっかりと説明し、ちゃんとやってます感をアピールします。
ここらへんの弁はとてもたつ子が多いです。さすがオランダ。笑
でも、先生が去ると、おふざけが状態に戻ります。
ようするに、自分のペースで、自分のリズムの中で学習するという感じです。
ただ、子どもたち同士の学び合いや、さらにはそれが異年齢で盛んに行われているのではないかと期待していたところもあったのですが、そのようなことはほとんど起こっていませんでした。
ちょっと残念。



真面目にやるグループや個人もいます。
集中するにはやはりここはもってこいの場所です。
この真面目な子どもたちの特徴は、
教科学習(テキストを使った学び)を真面目にしているのは個人で、
グループで真面目にやっているのは、何かの企画を立てる相談をしていたり、
プロジェクト関係の学習をしている子たちです。




教科学習以外に、ここに訪れたのは、
調理実習をやっているミドルクラスの子たち数人と保護者。
トントンギコギコやりにきたミドルクラスの子どもたち。
催しの司会練習に数回来た男の子2人組。
催しの準備に来たアッパークラスの子たち。
催しの準備に来た振りをして遊んでいるアッパークラスの子たち。
催し後にクラスで打ち上げるためのお茶とクッキーを用意している女の子たち。
レゴを使ってコマ送りの動画を撮影している子たち。
そして、多動の子2人。
この多動の子のうちの一人は、先生と一緒にここに来て、
いろいろ説得されるも自分のやりたいことがあるらしく、
あちこち動き回って教室に戻っていきました。2回ほど。
もう一人の子は何回もここを訪れていました。
ある時、手にはスペリングのテキストが!!
そして、自分のお気に入りの場所(何かの台の上)でカキカキしています。
でもすぐに注意が他に移り、遊び出す。
でもまたあるタイミングですっとテキストに戻る。
でもまた遊ぶ。
こんなことを場所と時間を変えながらくるくると繰り返していました。
この子の担任の先生は、1回も見に来ませんでした。



2時15分に催しが始まると、この場所は大きな会場になります。
かなりの数の保護者が見に来ていました。
全校児童、全職員、多数の保護者、全員でセレブレーションです。
出し物は全部で5つ。
最高だったのは、幼児クラスの子を含めたダンスユニットで、
これはたぶん高学年の子が企画したんだと思います。
混ざってます😄
終了後、子どもたちが教室に入ると、保護者が一斉に会場を元通りにします。
すごい手際です。
その後も、ほとんどの保護者は残っていて、おしゃべりしたり、お茶したり。
そして、子どもの下校時間になると一緒に帰っていきました。
金曜日の共有スペースはこんな感じの一日でした。



さて、以上、2校の共有スペースの情報をまとめてみました。
このスペースがあることで可能になるのは、
① 児童、生徒、保護者が混ざることができる。
② 異年齢児童が混ざることができる。
③ 保護者が学校に関わりやすくなる。
④ 学習する場所を子ども自身が選択できる幅が広がる。
⑤ 学習内容、プロジェクト内容に広がりが生まれる。
⑥ リビングルームとしてのゆるやかさ、ゆったり感が学校の中に生まれる。
⑦ 緊急避難的に教室からエスケープすることができる。
⑧ いろんな人に見守られる。
⑨ 全校児童が集まれる催しがアットホームな雰囲気で開催できる。
⑩ 教師の教育観、学習観を変えることができる。
といったところでしょうか。
イエナプラン校で上記のことがすべてうまくいっているということはなく、
いまだ発展途上という感じです。
でも、可能性は無限に広がりますね。



懸案の、共有スペースでの学年、クラスを超えた異年齢での学び合いは、
中学生が混ざることでかなり解消できるのではないかと感じました。
今の学校には、なんと高校生のインターン生がいます。
また、IT関連のサポートをする高校生も2人学校に来ます。
その子たちと子どもたちの関わりを見ていると、なかなかいいんですよねぇ。。。
中学生が混ざることで、可能性が広がると思いました。
2学年、3学年のファミリーグループではなく、
全学年をぶっ通した大きなファミリーグループがあれば、
ずいぶん交流が生まれるような気がしました。
よくあるたてわり班活動とかとは違って、
イベントにならず、ふだんの学習や生活場面でゆるやかにつながっていけたらいいなと思いました。



あと、物理的にそういう場があっても、
ただほっといといたら学び合いが始まる、ってことはないと思うんです。
意図的なフレームワークとその中のプログラムデザインも必要になると思います。
いろいろ考えられそうで楽しみです。
何でだか知らないけど、これに関係ありそうなことをこのタイミングで、ゴリがブログに書いていたのでご参照ください。ゴリ、ぼくのためにありがとう。
http://iwasen.hatenablog.com/entry/2017/11/05/200732




保護者や、地域の方々の参画も期待したいです。
学校の中の共有スペースが、保護者や地域に開かれていることは非常に重要で、
子どもたちの学びの広がりと深まりに大きく関わってくる気がします。
当たり前のように学校の中にいろんな大人、いろんな職業の人がいる、
そんな情景を思い浮かべるとなんだか楽しくなってきます。
「開かれた学校」というと、情報公開であったり、保護者による学校評価であったり、
様々な学校の様子をどのように親に伝えるか、みたいなことになりがちですが、
もっと直接的に、ぐっちゃんぐっちゃんに学校の中で混ぜ合わせればいいのになと思います。
前任校の校内研究で、「参観ではなく参画を」をと呼びかけ、
授業の中に保護者や地域の方々にガンガンに入ってもらいました。
これも当然、イベントではなく、普通の授業にです。
この、「イベントじゃなくふだんの授業、生活」っていうのはとっても重要だと思います。
イベントにした途端、ぜーんぶ他人事になっちゃいますから。
「どうすればいいんですか?」とか「前回はどうやってたんですか?」とか。
PTA行事って、たいていそんな感じになってませんか?



これらのことを可能にするのは、⑩の教師の教育観、学習観ということになります。
共有スペースが子どもたちの学びの場として様々な活用のされ方をするには、
「教室の中での学び」からの脱却が必要になってきます。
閉ざされた教室の箱の中で、同一学年、同一メンバーで、一年間同じ先生から学ぶ、このフレームが外された時、子どもたちの学びは大きく前に進む気がします。
子どもに学習権があり、学びのコントローラー(@ゴリ)は子ども自身の手に。
● 個別に自己主導できる学習がまず前提としてあること。
● 自分の学びのスタイルを知っていて、何を学ぶか、何で学ぶか、どこで学ぶか、誰と学ぶか(または一人でやるか)、自分で選択・決定できること。
● やってみたいと思う学習方法を考えて、それが実際にできる場や、サポートが受けられること。
ここらあたりが大切になってくるかと思います。
これが子どもたちの学習に当たり前のように根付いていれば、
共有スペースがあることで、さらに力を伸ばすことができると思います。



どんな共有スペースにしたいですか?
そこに何があればいいですか?
そこに誰がいればいいですか?
そこで何がしたいですか?
そんなことを自分への問いにして考えていきたいと思います。

10月終わった。そして、「あそび」について

イエナプランでは、「会話」「遊び」「仕事(学び)」「催し」の4つの基本活動をリズミックに組み立てています。
その中の「遊び」について。
なんとなく自分の中では「あそび」なのでこっちで書きます。




書いていることに対して、
それはそういう意味じゃない!とか、
リスペクトが足りないとか思われるかもしれませんが、
今の自分が感じていることをそのまま書きます。
「判断」はしているけどそれは「絶対」ではありません。




学校のカリキュラムの中に、「あそび」が位置づけられているのがとても興味深いです。
遊びの中での学び、いや、それはちょっといやらしい考え方かもしれません。
「遊びは学び、学びは遊び」とか、
「遊びながら学び、学びながら遊ぶ」とか、
よくそう言いますが、私たちはどうしても「学び」から頭が離れません。
遊びも、旅行も、けんかも、生きものの生死も、なんでもかんでもいろんな体験を、
「『いい学び』になりましたね」とか言っちゃいます。
特にあそび。
でも、子どもたちはそうは思っていないことは確実(笑)



イエナプラン校での子どもたちのあそびを見ていると、
もう、純粋に、とことんあそびます。
これは日本の子どもも同じ。
ただ、学校でのあそびの時間の量と扱い方がちょっと違うかな…って思います。



1校目のレーワルデンのセント・パウロスクールでは、
開校は8時15分ですが、子どもたちはちょいと早めに来て朝も早よから遊び回っています。
中休みが20分あります。
全員外に出ます。
お昼休みが、ランチが終わった後にあります。
この学校は、家が近くの子は家に帰って食べますが、
家に帰らない子は、12時から学校でランチをとります。
ランチ時間12時に始まって、スクールカフェから飛び出すのに、
早い子の最高タイムは12時13分でした。(笑)
昼休みは13時25分までです。
長い子は1時間10分くらいはたっぷりあそぶことになります。
以上が自由あそびの時間。




日本だとどれくらいですかね。
前任校の子どもたちは、中休み20分、昼休み15分ですから35分ですね。
朝あそぶ子でもプラス10分でしょうか。



なぜ昼休みがこんなに長いかというと、
まずランチは家から持ってくるので給食当番の仕事や配膳・片付けの必要がありません。
これで約20分間プラス。
続いて掃除の時間、これがオランダにはないので15〜20分間プラス。
こんな感じなら日本でも昼休みがたっぷり取れますね。
(でも、日本ではただ今絶賛時数確保奮闘中なので授業時間に使われそうですが…)



イエナプラン校は、この自由あそびの時間だけでなく、
授業時間にも「あそび」があります。
授業の学習内容や教材をアクティビティ化し、
「PLAY」や「ワークショップ」するのは、
オランダでも日本でも(日本では最近ようやくですが)同じです。
学習ゲームはどこもだいたい似たような感じです。
でも、イエナプランで言うところの「あそび」は違う気がするんです。



日本では「あそび」というと、自由あそびの時間と、
特別活動の学級活動で行うレクとかお楽しみ会、お誕生会あたりが相当するでしょうか。
特別活動も授業なので、イエナプランと変わりがないかと思われるかもしれませんが、
日本で言うところの学校でのあそびと、
感覚的にちょっと違うところがあります。
日本で言うところの、特別活動のレクやお楽しみ会、お誕生会は、
イエナプラン校ではどちらかというと、「催し」に相当するのだと思います。
何かを祝ったり、みんなで出し物を出し合ったりとかです。
今日、水曜日は、パウロスクールは全校での「催し」の日のはず。
各クラスの出し物を見合って楽しみます。
サークルでは、頻繁にお誕生会やちょっとしたHAPPY&NEWをお祝いします。
それはそれは、もうほんとに小さいことまで。
日本の特活のあそびは、みんなできっちりと話し合って企画、進行するという感じですが、
こっちはもっとゆるやかな感じです。
でも、お誕生日は気合い入ってます😄
その日は一日中、朝のサークルから下校まで、
何かにつけて誕生日の子は特別な感じで扱われていました。
その子自身も、みんなの分のケーキを持ってきて、みんなに配って回ります。
クラスメイトも、親も、先生もかかわってその子の誕生を祝います。




授業中のあそびってなんなのよって話ですが、
パウロスクールの高学年のあるクラスでは、(ここはちょっと大変なクラス)
レクも、直前のサークルで話し合って決めていました。
とことん意見を言い合って、まあ、最後は多数決なんだけど。
次の時間、みんなで決めたアクティビティを楽しんでいました。
(やってたのは「がっちゃんおに」でした 😳)


もっと即興的にあそびになっちゃうこともあります。
上と同じ高学年のクラスなんですが、
朝のサークルが長引いて、ちょっと重たい話をしていた(気がする)ので、
終わった後に、先生が子どもたちに何かを提案して、
みんなぞろぞろと立ち上がり、なんだなんだ?と思っていると、
上着着て、校庭に出て、さらに敷地出て、学校の周りを散歩し始めた。
住宅地にある学校だけど、4辺のうち1辺は水路沿いの木立の中の土の道になっていて、
とても気持ちが落ち着きます。
そこを気の合うもの同士でおしゃべりしながら歩いていました。
何気ない時間なんだけど、とても心と身体が開放される感じです。
ちょっとしたクールダウンにもなります。
これがあそび?と思うかもしれませんが、
私はあそびだと思うのです。
心と身体の開放って、あそびのとっても大切な要素だと思いませんか?
プレイパークで遊んでいる子どもたちってみんなこんな状態になっているんじゃないかと思います。



実は、このことについては、オランダに来る前に考えたことがあって、
それは、強烈な体験が元になっています。
メジローさんが、「変容的学習にはジレンマを起こすような強烈な体験が必要だ」と言ったことがよく分かります.(笑)
風越学園のサマースクールでのこと、
初日、出会いのアクティビティのファシリテートを担当し、
総勢30人くらいの子どもたちと「あそんで」いました。
でも、しばらくして、なんだか子どもたちのテンションが上がらない。
盛り上がらない…
そして、休憩時間に入った時の子どもたちの言葉に強烈なパンチを食らいました。
痛かったです。その言葉とは、
「ねえ、もうあそんでいい?」
です。
「えーっ、今あそんでんじゃーん!!って思ったけど、
そうか、これは子どもたちに、あそびとして認識されていなかったんだなと…
まったくもって、心も身体も開放されていなかったんだなと。
では、子どもたちの心と身体はどこに向かっていたかというと、
実はアクティビティをやっていた場所は、森のすぐ前。
森の中に入ると、木の間に張られた巨大なハンモック型の遊具があり、
さらには崖を下ると、小さな川が2本流れていて、
そして、当たり前のように、樹々が立ち、草が生え、花が咲き、虫がいる…
そんなシチュエーションを前にして、子どもたちはアクティビティではまったく楽しめず、心も身体も開放されることはなかったということだったんだなと気付きました。
アクティビティを予定より早めに切り上げ、子どもたちを解放してあげました。
ごめんなさい。
子どもたちは森の中で、思い思いに自分の心と身体を開放させて、思いっ切り楽しんでいました。
これが「あそび」だと思うのです。





別の高学年のクラスでは、
授業の途中で、「ちょっと外に出てみましょう」って感じで、
外であそぶことがありました。
教室の中にもあそび道具がいっぱいあります。
(でも使っているところは見なかった)


おもしろいのは、上に書いたがっちゃんおにや散歩、外あそびには、
全員が参加していないということです。
教室に残っている子も数人いるんです。
そういう、自己選択・自己決定もありなんです。
全員参加のお楽しみ会のドッジボールも、
1週間に1回ある、休み時間の「クラスあそび」の時間も、
もしかしたら苦痛に感じている子がいるかもしれませんね。
心や身体が開放される時間になるといいですね。



さて、10月が終わり、11月に入りました。
研修のほうは、ようやく半分を過ぎました。
今、2校目の実習校に来ています。
場所はEpe(エイペ)という町にある、Hoge Land 'tという学校です。
ホームステイ先はこの学校の保護者の家です。
馬2頭、犬2匹、猫1匹、うさぎ2羽、オウム1匹一緒に住んでます😄