リーパーすみ子さん

もうすでに、先々週の話になってしまいましたが、
ゴリの紹介で、アメリカの小学校で、学校図書館の司書をしている、
リーパーすみ子さんとお会いする機会に恵まれました。
リーパーすみ子さんは、アメリカのメキシコ国境近くの公立小学校に、図書館司書として働いています。
土地柄、メキシコからの移民が全児童の98パーセントを占めるという学校で、
英語を話すようになるために、奮闘しているお話をお伺いしました。
実際にその手法を参加者に試してくれ、なかなかおもしろい手法だと思いました。
フォニックスの前段階の、「フォネミック・アウェアネス」という新しい理論です。
実際にやったのは、その中のライミングという、韻を踏む言葉あそびのようなものです。
いや〜、小学校の英語活動では、フォニックスより、断然こっちのほうがいいと思います。
「耳から学ぶ」これですね。
小泉清裕さんとも共通です。
うちの学校の方針ともかぶります。


さて、何で私がこんなところに呼ばれたかというと、
今度、リーパーさんが、日本向けに本を出版することになったそうで、
その本の内容が、「英語をどうやって教えるか」というもので、
実際に、アメリカで行っていることが日本で通用するのか…
そのためには日本の今の英語教育の現状を知る必要がある!
ということで、だれか日本の小学校の英語教育について詳しい人はいないか??
だれか捜してくれ→リーパーさんの懇意のアニマシオンの黒木さん→いわせん→私、となった次第です。
出版会議かと思いきや、
なにやらすごい肩書きの人がぞろぞろといる中で、
20分ほど、「現場の英語」について話してきました。
参加者ほぼ全員、「う〜ん…」と、うないっちゃいました。
まぁ、そりゃそうでしょうね。。。
こんな会を催すと、たいていは「文科省はなっちょらん!」という話に落ち着くのです。
でも、現場の先生たちは、「やらなきゃいけない」のです。
だから、リーパーさんみたいな人の書いた本が出るとうれしいな。
早く出版されてほしいです。




すごい肩書きの人①
元東大教授、佐藤良明さん。
「これが東大の授業ですか」とか、おもしろい本いっぱい書いてます。
アマゾンで検索してください。



さてさて、二度目の「さて」ですが、
なんで私がこんな席に、わざわざ嫌いな英語について話に行ったか、
それは、リーパーさんが、実は「リーディング・ワークショップ」につながりがあると思ったからです。
リーパーさんの著書にこんなのがあります。

ライブラリアン奮闘記―人種のるつぼ、アメリカの学校で

ライブラリアン奮闘記―人種のるつぼ、アメリカの学校で

この本、上記の小学校での図書館司書での奮闘記なのですが、
ここでの話は今私たちがやっているリーディング・ワークショップとかなりかぶるのです。
というか、リーパーさんのやっていることは、もろアメリカのリーディングなので、同じです。
ここで、ネットワークを作っておくことは、後々、何かいい事あるんじゃないかと思ったのです。
実際、リーパーさんの話の中に、リーディングの話や写真も出てきて、ガイデッド・リーディングや、ブック・クラブをしている様子のお話もきけました。これは相当なところでリンクするなぁ…と感じました。
このつながりを大事にしていきたいと思います。
(実は一昨日、リーパーさんから電話があり、今週の金曜日に、授業を参観させてくださいと電話がありました。でも…春休みです…残念。10月に来日するそうなので、持ち越しです。その時には連絡するので参観したい方はどうぞ)


もう一人、すごい肩書きの人②
日本アニマシオン協会の黒木さん。
もうだいぶ前から懇意にしていただいています。
楽学の一番最初の講師の方です。
「作家の時間」も実践されていて、超一流の方です。
読書へのアニマシオンは、リーディング・ワークショップの中にもどんどん取り入れていきたいと思っています。
今回、このような機会をつくっていただき感謝しています。



そして、
これはとっても驚いたこと。そしてうれしいこと。
すごい肩書きの人③2人。
コロンビア大学・ティチャーズ・カレッジ日本校の図書館司書の方と、
プログラム ディブロップメント オフィサー グラデュエイト アドバイザーの方。
メールをいただきながら、忙しくて返信できなくています。
ごめんなさい。
実は、今、実践しているリーディング・ワークショップですが、
ある訳本をもとに実践を重ねています。
その訳本の実践は、実は、アメリカのコロンビア大学・ティチャーズ・カレッジでの実践が中心なんです。
カルキンズさんという先生が書いた本です。
御二方にあったときには気付かなかったのですが、
家に帰ってから訳本を読んで気が付きました。
このつながりも大事にしたいなぁと思います。
出会いに感謝しております。
今後ともよろしくお願いいたします。