文学サークル振り返り

今回の文学サークルの最終的な振り返りは、
本の内容についての振り返りのみにしました。
毎回の振り返りでは、
話し合いの方法や場作りのことへの振り返りは十分行われていたので、
逆に、本の内容についての振り返りは、
せっかく事前にしっかりとノートにまとめてきていても、
話し合ってさらに深まったはずなのに、
あまり書いていなかったのでそういう形にしてみました。



小学6年生のこの時期の読みとしては私はほぼ満足しています。
この時期教科書単元は、重松清の「カレーライス」ですが、
それを指導書通りに10何時間やって、
単元終了後に子供たちに振り返りをさせても、
ここまではならないと思います。
ましてや、業者テスト(1問10点計100点)の問題で、
読解の力を評価された子供たちは実にかわいそうです。
(しかしあの業者テストのひどさはないよなぁ…。指導書通り授業やっても、あの問題では評価できないでしょう。ほんとにもう一度あの問題を検討してみてほしい)



では、ここに一部ご紹介。
グループにつき一作品です。



『ユウキ』 岸川 悦子

 雄基さんは死んでしまったけど、ものすごい人間だと思う。だって、どんなことがあってもまったくめげないなんてすごすぎる。ぼくもなんかの病気にかかったら、雄基さんみたいにめげずに前に進めるだろうか? たぶんぼくは、途中であきらめるんじゃないかなー?
 ぼくはユウキを尊敬する。
 だって、まったくめげず、病気に立ち向かったけど死んでしまった。けど、ぼくは、母さんたちには悪いけど、ユウキは死んで天国に行って楽になったと思う。
 ぼくはこの本を読んで、あらためて思う。今の生活は、「あたりまえじゃないんだ」ってすごく感じる。だから毎日を感謝して生きていかなきゃいけない気がしてきた。
 ユウキは最後、息が止まったけど、もう一度息をふき返した時は、すごいきっと最後の力をふりしぼって息をふき返したんじゃないかなと思う。お母さんの最後の言葉がよかった。これでユウキも、安心して死ねたと思う。(お母さんの最後の言葉というのは、「もういいよ、ユウキ、ありがとう」という言葉)



盲導犬 クイールの一生』

 ふつうの犬の一生を書いた作品だった。けど、本はいろいろ作家の技があって、おもしろかったし、最後はクイールが死んじゃったけど、ただ死んじゃっただけじゃなかった。クイールは何か最後に伝えたかったんだと思う。クイールは、一生全部が楽しかったわけではないと思う。でも、悲しいところだけではなかったと思う。
 自分だったら、最後に無理してでも自分の好きな物で遊んだり、食べたり、人とたくさん話したい。犬でも、人間と同じような言葉(犬語)だってあるから。今残された時間を大切にしたい。
 自分がもしクイールのパートナーだとしたら、クイールは人間よりすぐに死んでしまうから、できるだけ楽しく道を歩きたい。(たくさんほめてやるようにする)いんたいしたら、ふつうの犬として楽しく最後まで遊んであげようと思う。もし歩けなくなってしまったら、いつもクイールといっしょにいたい。



『エンデュアランス号 大漂流』 ロバート・コーディー・キメル

やっぱりシャクルトンたちはすごすぎる!! なんかシャクルトンたちがすごすぎてこわい…。シャクルトンが命をかけて挑めるのは、どうしても帰らなきゃいけないし、(お金を返すため)大切な人が待ってるから! あと、南極の海から隊員全員を返すんだー!っていう強い決心があるからなんだと思った。それだから仲間のことを第一に考えられる。
 あと、サウスジョージア島で、助けを呼ぶために滝をおりたり、自殺行為をしたり、それで気付いたのは、あきらめてない。すごいピンチになっても、シャクルトンはいつも冷静で、隊員たちをなんとか生きさせようとすぐパッパッと判断して、それでまちがってないし、失敗してだれか死んじゃったりもしていないから、信頼できる一つのわけだと思った。
 私にはゼッタイできない。まず、南極にいく勇気がない。でも、シャクルトンたち以外のふつうのひとでも行きたいと思っている。もし勇気があったとしても、私は途中であきらめてしまう。もうここで死ぬんだなぁって思ってしまうと思う。
 あきらめないで、死にものぐるいでなんでもやると、最後はがんばった成果がむくわれるんだなぁと思った。
 探険中に不思議な出来事がたくさんあって、それは運もあるけど、他にもあると思う。なんだろーなーってずーっと考えてるけど、奇跡としか思えない。
 シャクルトンと仲間たちの信頼関係は、シャクルトンがみんなを必ず南極から返すんだと思う強い意志とか責任感があるから、みんなを生きさせようとして、冷静な判断で指示できるから、無理難題でもみんな受け入れてできるんだと思う。シャクルトンは、南極点につくまでの探険以上の探険をしたと思う。
 シャクルトンは南極とは切っても切れない縁で結ばれていると思う。きっとこの人の人生は、「南極」って、神様が決めてくれたと思う。
 シャクルトンは命がけが楽しかったのかなぁ? なんだか楽しんでいる気がした。そして仲間も少しだけそういう気分になったのかなぁ? 私だったら、まずならないし、なれない。でも気持ちの大半は、「生きること」に必死でしがみついていたんだと思う。でも、シャクルトンについていけるってすごいなぁー!
 シャクルトンはいろんな人に支えられて生きているってわかっている。だから仲間を支えようと必死でがんばるし、家族にいろんなたくさんの迷わくをかけているけど、おくさんはちゃんと自分たちの事も考えているってわかっているから、つらくてもしんぼう強く待っているんだと思う。(おくさんが一番すごい気がする)
 南極はシャクルトン隊に負けた。負けの証は、かじを返してきた事だと思う。(一番不思議な出来事だなぁーと思った) シャクルトンの勝ちだ、やったぁ!って思った。
 サウスジョージア島の人が住んでいる町に着いて、おふろに入って、ベッドに入った時のシャクルトンとワ―スリーとクリーンの気持ちはなぜかすごくよくわかった。良かったねぇ…。の言葉しか出てこなかった。
 登山家が、サウスジョージア島の山を登った時は、万全の準備をしていて登れて、「なぜ彼らがあの状態で登れたのかがわからない」と言っていた。それは、シャクルトンとワ―スリーとクリーンの、生きようとする信念と、シャクルトンたちの中に何かすごいものがあったからだと思う。





『ちび象ランディと星になった少年』 坂本 小百合
 

 この本は、象使いになるためにがんばっていた哲夢が、けっきょく交通事故で亡くなってしまう実話。これにとても感動した。途中まで読んでいくと、ぜんぜん「死」という言葉に関係することはなくて、逆にハッピーで終わるような感じだったけど、象とぜんぜん関係ないところで亡くなってしまった。とても悲しかった。だからランディも最初、他の象使いの言うことを聞かなかった。またそこで、ランディと哲夢には深いきずながあるんだなぁと思った。自分だったらたぶん死ぬ時には、今の思い出がうかんでくると思う。だから哲夢は、象のことだけを考えて亡くなったと思う。哲夢は一回も象以外のことを考えていなくて、いつもいつも象のことばっかり考えていたから、ランディと哲夢だけの特別なきずなが生まれたと思う。この本を読んで、なんか特別なものを得たと思う。






『秘密の道をぬけて』 ロニー・ショッタ―

 「秘密の道をぬけて」は、なんかね〜最後があっさりして、「えっ?」って感じだった。だってさ、ハンナとアマンダが「バイバイ」ってしたら、次はハンナからの手紙だよ!その間の話は?みたいな感じだった。
 つーか、シーカーはなんなの? 仲間なの?敵なの?意味不明! あとジェークはどういう人なの?一言だけ言うけど、その一言がなんか「えっ?」って感じの一文だったりして、「は?」って感じだった。なんかこの二人…「なぞ」
 「地下鉄道」って本当の鉄道じゃないんだね…。「組織」の名前なんだね!
 話は変わるけど、前にお母さんが、オバマ(黒人)が、「大統領」になるのって、すごいんだよ!って言ってて、「なんで?」みたいになってたんだけど、あとがきみたいなのとかを読んで、「だからかー」みたいになった。つーか、なんではだの色で区別するの? 意味分かんない! でもさー先生言ってたけど、日本人もけっこう色で「区別」してるって、本当かもね〜。でも私は、黒人とかを見たら、悪くは思わないな〜。なんか反対に、「あっ!色黒い人だ!」みたいな感じで、「イェイ♪」みたいになるかも! 前に栄小で英語教えてたALTの先生で、たしか黒人の人いたと思ったんだよね。そのときは、「黒人の人、おもしろいよな〜」みたいなこと思っていたよ〜
 また少し話変わるけど、うちのばあちゃんはなんかオリンピックとかテレビで見て、「陸上」みたいな走るやつとか見て、日本も応えんするけど、「くろんぼう、行け〜」とか言ってるよ!で、弟も、「くろんぼう」って覚えちゃったし…(ははは)
 もし自分が黒人どれいだったらどうしよう…って少し考えた。本のどこかで、「死ぬか、どれいとして生きるか」みたいなのがあったような気がする…。先生が言ったんだっけ…。まあ、一回それをテーマにしたことがあって、私は…すっごいまよう。だってさぁ、死んで生き返られるとはかぎんないし、本当に天国とじごくがあるなら、じごくに行っちゃうかもしれないし…(笑) でも、どれいもやだし…う〜ん…どっちもやだな…。
 そもそもなんでどれいは黒人なんだよ! 白人は、自分がどれいだったら…なんて考えないの?ひどすぎだよ! なんか白人って、おしとやかで人使いがよさそう(やさしそう)な感じがするのに、実際ひどい人たちだよね。黒人はけっこう強そうなのに、意外とよくこき使われるよね。なんか見た感じとちがう。まぁ個人の話だけどね〜。また個人だけど、アメリカっていったら、黒人って感じだなぁ〜
 話がいったりきたり…まぁ思いついたままに書いてるから…
 もし私がどれいを扱う白人だったら? いやだけど、どれいをひどく扱う…そういう人生になっちゃうんだろうね…。そう思うと、どれいを扱っている白人も、悪気があってやってるわけじゃないんだよね…。やっぱり白人は白人で、どれいとかそういう人が必要なんだよね。でも、だからって、人間を人間が売るなんて、ヤバイ!ひどい!サイテー! だって、売ったらお金もらって、「イヒヒヒヒヒ」みたいになってるんじゃないの?!考えられない!こき使っている人より、売ってる人のほうがひどい!!!!
 また話変わるよ…
 もし、自分の家にとうぼうどれいが逃げてきたらどうしよう…たぶん小さい子がいるとかそういうのだったら助けるかも…。でも、かくまったら自分がつかまったりするんでしょ…。自分をとるか、人を大事にするか…きれいごとを言わないで言うなら、自分をとるよね…。ひどいけど…。でも自分が黒人だったら、逃げこむんだよね〜。ほんとうの黒人の人はどうなんだろう…。もし黒人の人が黒人じゃなくて白人みたいなのになれたら…自分たちも苦しみを味わったから、助けるのかな〜助けそうだな。特にハンナたち! まぁ自分の考えでね。
 じゃあ、本にもどって…
 秘密の道は、穴というか、トンネルというか…だったんだね! タンスかなぁと思ってたけど、タンスはただかくれるだけのためだったのかな〜少〜し?(はてな) まぁハンナたちはカナダに行けたんだよね。そのあとはどうなったんだろう?





『マヤの一生』 椋鳩十 (Aチーム)

 「マヤの一生」を読んで、戦争はざんこくなものだと思った。なんの罪もない人や犬が死んで…。これから、マヤの死で学んだ戦争の最悪さとか、みんなにわかってもらいたい。世界のみんなに分かってもらって、戦争をやめてほしい。うちは、戦争に絶対反対し続ける。それから世界の戦争をやめられるように、ユニセフとかに協力したり、自分にできることをやりたい。オキヌおばあさんのとこを読んで、戦争はみんなの生きる希望とか、いろんなものをうばっていくってわかったから。
 それから、日本に絶対戦争をやらせないように、総理大臣とかをしっかり選んだ方がいいと思う。今はなんか、「国会」とか、えらい人が決めているけど、国民全員の意見を聞いてほしい。そういう風に国民の意見を聞かなかったから、戦争だってはじまっちゃったんだし、勝手に国民をまきこむな!!やりたいんだったら勝手にやっとけ!!と思う。本当に戦争はやっちゃいけないもの。どんなに理由があっても、多くの命をかんたんにうばっていく戦争なんてやっちゃいけない。
 これが事実というのは本当につらい。みんな戦争のいけなさとか忘れちゃいけない。もう二度とやってはいけないと思う。世界でも、もうあんなひどいことはやめてほしい。戦争をしていいことなんて、一つもない。
 戦争は絶対やっちゃだめ。絶対やらせない。うちは戦争は絶対やらない。もうあんな多くの命をうばったりさせない。みんながそういう気持ちを持ってほしい。





『マヤの一生』 椋鳩十 (Bチーム)

 最後まで読んで、一番印象に残ったことは、マヤがぼうで殺されるときと、最後のマヤが次男のげたの上にあごをのっけて死んでいたところだった。この2つのところで涙が出た。最後読み終わった後、涙が止まらなかった。お母さんに、「どーしたの??」と言われた。
 疑問に思ったことは、どーして犬一匹くらいいいじゃんと思った。だって食料も自分たちのから分けてるし、別に問題ないと思った。役人たちのバカヤローと思った。
 あと、ピピとペルはどこに行ったんだろう?と思った。最後らへんで出てこなかった、なんで殺すとしたら犬だけなんだろう?と思った。一応にわとりもねこも鳴くのに、なんで犬だけなんだろうと思った。
 あと、この後にもし続きがあるとしたら、どんな続きだろう?とかいろんな疑問が生まれてきました。この後、戦争はどうなったのか? 次男たちの熱はおさまったのか? みんなの所にばくだんは落とされてないか?
 マヤにすごく会いたかった。「私」たちにもすごく会いたかった。ペル、ピピにもすごく会いたかった。戦争はこれからも、絶対にしてはいけないことだとすごく思った。戦争は最悪なものだと思った。
 マヤはすごくこどくだったと思う。どうしてこうなったんだろう? 戦争なんて絶対いらないものだ!絶対。
 マヤは天国で幸せになってほしい。うちも死んだらマヤに会いたい。ってか、絶対会う!!さがすぞ!! マヤさいこーだいすき!!