プロジェクト・アドベンチャー ハイエレメント体験会

昨日は高尾の森わくわくビレッジのロープスコースのハイエレメントを使って、
プロジェクト・アドベンチャー(以下PA)を行ってきました。
参加者はこのあいだ卒業したクラスの子16人です。



PAは、私の学級経営の基盤になる考え方です。
学校の中にはエレメントはないので、
普段は教室でできるアクティビティを使って行っています。
最初のころはアクティビティ中心ですが、
そのうち生活の中や、行事、教科学習までもこの考え方で進めていきます。
学び合いやら、ライティングorリーディング・ワークショップやら、
いろんな考え方やアプローチもごっちゃまぜにしていろんなことやってますが、
私は基本はPAです。
シンプルに、かつ、ぶれないように。



何にこんなに惹かれるかというと、
とってもとってもFUNだからなんだと思います。



昨日の写真です。

キャットウォークです。




Jタワーに登ってます。



Jタワーのてっぺんから、下のカーゴネットに飛びつきます。
ま、ようするに落ちるわけです。


平行ロープです。
ワイヤーの上をロープ1本を頼りに歩きます。



クワトロ・フィニエです。
でもクワトロではなく、トリプルです。



てっぺんで花が開きます。
その後は・・・
ま、落ちるわけです。



ここが一番の難所。
3人目が立ち上がるところ。




ビレイも全部子供がやります。
仲間のチャレンジを、仲間が支えます。



今回のコンセプトは、
「中学校に向けて スタートは自分と向き合う」
です。



彼らの前にはいろんな困難な壁が訪れるでしょう。
その時、悩み、立ち止り、考え、失敗し、でも再起し、進み、チャレンジし、失敗し、また考え、奮い立たせ、進み、進み、達成し、あらたな気付きを得、また前に進み。
ハイエレメントはいろんなメタファーに使えます。
使うのは子供たち自身です。これからです。
私は場を提供し、フレームを示します。
彼らが自分で学びます。



ハイエレメントは、とても力があります。
今日一日で劇的に変化した子もいます。
それは達成した子も失敗(課題が達成できなかったということ)した子にも平等に訪れます。



一人の女の子は、午前中のエレメントで、脚立から1、2歩踏み出したところでまったく動けず数十分固まったまま、最終的に「降りる」という選択をしました。「よくがんばったね」と声だけかけときました。この後、彼女に何があったかはわかりません。午後のクワトロフィニエでは、まったく別人のようにガシガシと登っていきます。笑いながら。




一人の男の子は、午前中ラダーをあっさりとこなし、余裕の表情でしたが、クワトロフィニエでは、柱のまん中で一手も一歩も動けなくなってしまいました。結局「降りる」選択をしました。全員のチャレンジが終わった後、彼は、「なんでおれはあきらめてしまったんだろう。すげー今後悔している」とぽつりと言いました。たぶんもう彼は大丈夫です。おそろしく強い意志を手に入れました。



うちのクラスの子たちは、
「見守る」ことができます。
うまく言えませんが、通じ合っているのだと思います。




振り返りジャーナルがもどってきたら紹介したいと思います。