冒険教育プログラムファシリテーター研修会

もうずいぶんと前になりますが、
4月17、18日と、日野春の国際自然大学校(NOTS)の、
冒険教育プログラムファシリテーター研修会に行ってきました。
参加者じゃなくて講師です。


(NOTSと南アルプス甲斐駒ケ岳



昨年度から依頼されて請け負っています。
なんで小学校の先生の私が…、スタッフはいるだろうにと思いましたが、
いろんな人たちのファシリテーションを体験することが必要だということでした。
ということで、外部講師として、
私とりょうちゃんが招かれたというわけです。
りょうちゃんはいいとして、私に頼むとはそれこそ「冒険」と思うのですが、
おもしろそうなのでやらせてもらってます。




一日目の午前はオリエンテーションとアイスブレーキング。
私を含めた3人のファシリテーターで回していきます。


○グーパー
○後だしじゃんけん
○ネームトス
○ハルク
○インパルス(拍手)
○ジップザップ
○スピードラビット
○スピードラビット+ジップザップ
○たのも〜
マトリックス
○○○のとなりの○○です



こんな感じでした?
うーん、覚えてない。
順番もむちゃくちゃです。



午後はロープスコースで実際のプログラム体験です。
ここを3時間、ファシリテートさせていただきました。
たくさん体験すること、
成功体験を積ませること、
指導者モードは捨てて、参加者モードで思いっきり楽しむこと、
あたりが目的ですと言われたので、
とりあえずやる!



アイスブレーキング
○ペアタグ(二人おにごっこ
○ペアかくれんぼ(二人かくれんぼ)
○モニタリングパートナーでここに来た目的と、
 今日何を見てもらいたいかの共有。
○前後左右
○ミラーストレッチ



今回はモニタリングパートナーで振り返りも行おうと考えました。
全体でやるのには3時間ではうすっぺらくなるのと、
なんとなしに、チームビルディングという感じではなく、
ゴールは明日のファシリテーター体験、要するにこの会自体が、
「養成研修」であるということを考えてのことです。
ここに来た目的を誰か1人でも真剣にいっしょに考えてもらって、
「あー、楽しかった」じゃなくて、
自分ってどんな感じなの?っていうフィードバックをもらえたら、
ファシリテーターとして人前に立つときに少しでも役に立つかなと考えました。



では、いよいよエレメント体験です。



○ブラインドペアーズウォーク



エレメントとエレメントの間の移動も、
一つのアクティビティにするといいと思いますよ〜ってことです。


では、



○ホェールウォッチング
○目標設定
○TPシャッフル
○ムカデウォーク
○オールアボード
○ニトロクロッシング
○モホークウォーク
○ウォール





こんな感じで流れていきます。
たった3時間とはいえ、
グループはチームとなり、
紆余曲折があり、
表だっては出てこぬとも対立や葛藤も起こり、
最後のウォールでは大団円を迎えます。
ニトロクロッシングでのチームの様相は、
見ていて鳥肌ものでしたよ。
エレメントの力、恐るべし。




本当は、対立や葛藤なんてのを浮き彫りにして、
振り返りをどっぷりするとおもしろいというか、
チームが成長するってどういうことだろうってことに焦点を合わせられるんですが、
それやっちゃうとこの会自体の目的が達成できないのでいたしかたなく、
淡々とプロフラムを流していきました。
している株式会社のチームビルディング体験会が、
ブラインドスクエアだけで3時間も密に濃く深く進行するのとは対極ですね。
ニトロのところではホントはもっとじっくりと振り返って、
そしてウォールにむかうとまた違った展開もあったんではないかなと思います。




なので…
けっこう参加者には悶々としたものが残ったと思います。
私自身、テンション上げたり、掛け声かけたりとかの、
盛り上げ系のファシリテーターではないので、
その点でもうちのチームは異質だっかも。
NOTSでファシリテートするときにはこういうファシリテーターにはならないでくださいね。
私は、この「悶々」が好きなんです。
NOTSのプログラムの場合はその先がないと言われました。
確かにその通りで、受け入れプログラムの難しいところだろ思いました。
私なんかは、学校の中なので(しかもかなり自由にできる小学校)、
いくら子供たちが失敗しようが、課題を達成できなかろうが、
まったく気にしません。
まだ次がありますから。
逆にこの未達成や失敗は、チームにとってチャンスだと考えます。
でも、受け入れの場合はそうは言ってられませんよね。
クライアントの問題もあるし、フォローアップできないですから。
難しいところです。




でも、今回は私のファシリテートを貫かせていただきました。
かなり参加者に投げっぱなしです(笑)
一体感を得るためのファシリテーターの「仕掛け」はゼロです。
いやー、これじゃぜんぜんモデルになってないですね〜




○モニタリングパートナーで振り返り
○全体で今日のプログラムについて一人一言
○トントンパンパン



最後はモニタリングパートナーとの振り返りです。
この時間が一番大事。



これで一日目終了。
夜は意図開き。
なんでこのようなシークエンスにしたか、
上記のようなことをお話ししました。




二日目はいよいよファシリテーター体験。
一日目の夜に説明があり、担当を決め、シークエンスも考えました。
みなさん夜遅くまで一生懸命考えてましたね。



アイスブレーキングにはじまり、
イニシアティブ、ローエレメント、トラストまで、
全員がファシリテートしていきました。
短い時間でしたが、こういう体験をできるってとっても大事ですね。
私はPAJのFT(ファシリテーターレーニング)に参加しましたが、
このときのボロボロになった体験が今の自分のカタチを作っていると思っています。



アクティビティが終わるごとにみんなでフィードバックをします。
今回は「大切な友人」の手法でフィードバックをしました。
①分からないところを質問する
②いいところを具体的にほめる
③改善した方がいいところを質問の形で伝える
④愛のあるファンレターを書く
このようなフィードバックも、ファシリテーターには必要な視点だということを提案したつもりです。
特に③です。
④に関しては全員でやる時間がないので、
私が代表して書いておきました。




午後にはちょこっとだけ、「ファシリテート」とか、
ファシリテーター」について話す機会があったので、
いつも考えていることをお話ししました。




短い間でしたが、私自身参加者から若いパワーをいっぱいもらいました。
若いっていいなぁ〜
吸収しちゃる〜っていうオーラがびんびんと伝わってきて、
だらだらやっちゃいかんって気が引き締まりました。
子供相手だとときどきそうなっちゃうんで…



また来年も行けたらいいな〜
というか、来年は参加者で参加したいなぁ〜




PS:いっしょにファシリテートしたりょうちゃんの報告はこちら↓
http://fun.ap.teacup.com/fryoji55/27.html
来年はりょうちゃんおチームに参加したい!




実はこの日、朝から大雪で、中央高速に乗ったはいいものの、
上野原の先でチェーン規制になり、藤野PAで足止め。
まさにしょっぱなからアドベンチャーとなったのでした。