「冒険教育プログラム」ファシリテーター養成会報告

先週の16・17日、日野春の国際自然大学校(NOTS)で行われた、
「冒険教育プログラム」ファシリテーター養成会に講師として参加してきました。




前日に、車を運転してはいけないことがわかり、
急きょ電車にて現地入り。
日野春駅から甲斐駒ケ岳がお出迎えです。





一日目の午前中はアイスブレーキング、
同じ講師のりょうちゃん、ロバさんと回していきます。
久々野外でやるアクティビティは気持ちがいい!
昨年度は雪の中での実施だったけど、
今年はうららかな春の陽気でさわやかでした。




午後からはアドベンチャープログラムの参加体験です。
私のチームは12人。
ちょうどよさげなグループサイズです。
私のチームだけではないのですが、
今回の参加者はヒジョーに若い!
平均年齢は20代前半だったと思います。
そして、これまたヒジョーにテンション、モチベーションが高い!!
集合する時点で、すでにアイスは半分溶けていたんではないかと思います。




ではではアクティビティリストです。



 1 シャベリカ使って自己紹介
 2 キャッチ
 3 魔法の鏡(サークルトゥーサークル)
 4 ブラインドペアーズウォーク
 5 ホエールウォッチング
 6 シェルパウォーク
 7 オールアボード
 8 モニタリングパートナー
 9 イタリアンゴルフ
10 ニトロクロッシング
11 迷走UFO
12 Aフレーム
13 地蔵倒し二人組
14 地蔵倒し三人組
15 柳に風
16 よっぱらい
17 モホークウォーク
18 スパイダーズウェブ
19 モニタリングパートナーとの振り返り
20 フルバリューカードで振り返り
21 ワムサムサム




4時間弱ですっとばす(笑)
なるべくたくさん体験すること。(ファシリテート場面を見せること)
HAVE FUNなこと。
ローエレメント中心で。
などなどいろんな縛りがある中チームビルディングらしきことをシークエンスに盛り込んでみました。





私の現場は学校です。
クラスビルディングは一年間の長きに渡ります。
このチームのゴール地点は、一年後の3月25日です。
ですから目標設定は、一年後の自分たちの姿をイメージすることになります。
「一年後の3月25日にどうなっていたいか」


この長いスパンは、ファシリテーターにとってみても、
メンバーである子供達にとってみても、
とっても安心できる要素です。
修正がいくらでもきくからです。
失敗や後退を余儀なくされても挽回が可能です。
対立や葛藤場面が起きても、気長にじっくりと向き合うことができます。
ストーミングが起きても、吹き荒れる嵐を冷静に分析することができます。




しかし、NOTSのような、受け入れ事業でチームビルディングを行うところはまったく違った要素が現れます。
三日、二日、一日、半日、最短で2時間とかいうスパンでチームビルディングを行い、
その時間内に一定の成果を出す必要があります。
プログラム後は挽回も修正も不可能です。
対立や葛藤場面だけでプログラム終了〜なんてことは依頼されたほうからしてみれば「金返せ」と言いたくなるかもしれません。




私のファシリテートは、「待つ」「見守る」が基本です。(「観察」もしてますが)
学校ならこれは可能。
アクティビティ時間より、振り返り時間の方が断然長くなります。
子供達も延々話し合っています。




時間がない時は、振り返りで、いかにファシリテーターがピンポイントに「質問」するかが重要になります。
「質問」にはその前の「観察」が必要であり、
「観察」するにはある程度予想すること、すなわちチームがどう動くのか予想しながらシークエンスを組むことことが必要になります。
さらにさらに、活動のねらいを明確にすることがその前に必要になります。
「ねらい」→「シークエンス」→「観察」→「質問」かな。
アクティビティ前のインストラクションや、安全に関する注意事項は、
まあ、補足的に必要であって、(なくてはならないけど)さして重要ではないのです。
けど、一流のファシリテーターはここの部分が上手いです。
ここで、その人の在り方が現れる場合が多い。
でもやっぱり一番大切なのは、在り方が現れるのは「質問」のところかなぁ…。
どうでしょう??





二日目はこのことを踏まえてのファシリテーター体験です。
1人1アクティビティ(10分間)担当します。
その後、チームでフィードバック。
フィードバックの方法は「大切な友人」
最後にみんなでラブレターを書きます。




フィードバックの時に、振り返り時の質問にこだわったのは上記の理由からです。
自分のファシリテートの時にはたいしてしてなかったのに(笑)
NOTSでやるときは、この振り返り時の「質問」ってめっちゃ大事になると思うよ。




シークエンスもみんなで考えてもらいました。
これもファシリテーターにとっては大事なところ。



みんながやったアクティビティ。




NOTSの魅力の一つはこれ!


めっちゃうまい!
すべて地場産、地産地消



また来年も来たいです。



国際自然大学校(右)と甲斐駒ケ岳&摩利支天。