社会科グループワーク〜何をやるか

社会の単元、「日本の工業生産」
教科書をまったく無視して、
いつものようにグループワークの学習で行いました。
教科書は、自動車工場について延々と述べているんですが、
(と同時に先生も授業で述べなきゃいけないということ。いやそうしなきゃいけないと勘違いしている人も多いかも)
それってただの「例」だということに気付かなきゃね。
だって、指導要領には、日本の工業を理解するために、
自動車工場を学習しなさいってひとことも書いてないよ。
しかし、どこの教科書会社みても、
見事なほどに自動車工場なんですよ。
なんか裏で取り引きとかしてるんじゃないかと思っちゃいますね。
日本の農業を学ぶ→米作りについて、っていうのはなっとくするところがありますが、
日本の工業を学ぶ→自動車工場について、でなくてもいいじゃんね。
どこかの教科書会社が勇断をもって、
テレビ工場!とか、繊維工場!とか、こんにゃく製造工場!とかやってくれないですかねぇ…。


ということで…
指導要領はどうなっているかというと、
【内容】
(2) 我が国の工業生産について,次のことを調査したり地図や地球儀,資料などを活用したりして調べ,それらは国民生活を支える重要な役割を果たしていることを考えるようにする。

ア 様々な工業製品が国民生活を支えていること。
イ 我が国の各種の工業生産や工業地域の分布など
ウ 工業生産に従事している人々の工夫や努力,工業生産を支える貿易や運輸の働き

てな感じです。
アイウが満たされていればいいんですね。
して内容の取扱いには、

【内容の取扱い】
(2) 内容の(2)のウについては,工業の盛んな地域の具体的事例を通して調べることとし,金属工業,機械工業,石油化学工業,食料品工業などの中から一つを取り上げるものとする。

ってほら、自動車工場なんてどこにも書いてない。
こんにゃく製造工場でもぜんぜん悪くない。


指導要領って、すごく幅広くとらえていて、
地域や、子供たちの実際のことを考えて、
ある程度、ゆとりをもって考えられている。
ほんとに大事なところだけを示している場合が多い。
でも、それが教科書、指導書、さらには学校の教育課程、年間指導計画と、下へ行けばいくほど、縛りが強くなって、
自由にできる裁量がなくなっている。
一番下の「児童たち」はまったく選択権がなくなっている。
だから!
「児童たち」の前の最後の砦、
「教師たち」がここに気付いてあげなくちゃいけないと思う。


なので、うちの「日本の工業」は、
子どもが何を調べたいかを決めました。

(続く)