フィードバックへの解答ではなく回答
けんじくんのフィードバックへの回答です。
こういうのを書くと、いろいろと整理されてきますね。
こういうやりとりっておもしろい。
こういうことが起こるから参観してもらうのはおもしろい。
なのでブログで公開する。
そしたらまた誰か反応してくれるかもしれない。
そしたらまたなんか生まれるかもしれない。
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社会
あのかたちは3回目。
1日本の農業(米づくり)の問題点の解決策
2日本の水産業(主に漁獲量の減少)の問題点の解決策
3日本の食糧自給率を上げるには?
1回目のとき、単元の最後に社会的思考判断が育っているか確かめるためにノートに書いてもらいました。
何人かに発表してもらうときに、「総理大臣になったつもりでお願いね」といったら、そんな口調になりました。
聞いている人は勝手に議員になったつもりになったんでしょうねぇ。
勝手に質疑応答が始まりました。
めっちゃ楽しんでいたので放置しときました。(笑)
2回目もそんな感じ。
でも、このとき、総理大臣じゃない立場で言っている子がいたので、
3回目は自分の立場を明らかにしてから意見を述べてもらいました。
社会的思考判断って、ある社会現象にどうアプローチするかだけど、
今の立場は「児童」でしょ。でもそれだけだと、
「もっと日本産のものを買ったり食べたりするようにする」とか、
「残さないように食べる」とか、
そんな感じのしか出てこないよねぇ。
これから市民社会にでる人間を育てているので、
仮想でいいのでいろんな立場から考えてみるのって大切だよね。
単純な話、自分自身がどの立場で大人になっているか分からない訳だし、
日本の食糧自給率を下げている立場の職業に就く人も出てくる訳かもしれないしね。
食糧自給率の問題は非常に矛盾を抱えていて、まさにモラルジレンマの教材にぴったりでもあります。
簡単な話、輸入を制限して保護政策をとればいいのだけど、
それでは諸外国との円満な関係は結べないというのは子どもたちはよく分かっています。
就業者を増やさなきゃなんだけど、自分は農家にも漁師にもなりたくないのです。
すごいよね。今の子どもたちって。
おれらが子どもの時代って、こんな国際的なこと、将来的なことまったく考えてなかったよ(笑)
賢い子?じゃなくて、クラスの大多数の子どもたちがそんなこと知ってるんだもん。
日本の教育ってすごくない?
たぶんこれはアメリカをはじめとする諸外国の公立の小学校よりはるかに高いレベルだと思います。
これを議論できる素地があるっていうのは、日本の教育は捨てたもんじゃないよね。
こういう提案や問いかけは新しい「何か」を生み出します。
「家畜の餌に生ものを使う」と言っていた◯◯くん。
爆笑されていましたが、あの意見にはブレーンがいて、
そのブレーンはうちのクラスで一番の切れ者の△△くんです。
△△君は、前単元の水産業の収穫量の減少に解決策を見いだしていたのです。
家畜の飼料は今ほとんどを外国産の穀物に頼っていますが、
これを、水産業の生産物、すなわち「生もの」に変えることができれば一石二鳥!
今の技術では、魚を家畜に与えるっていうのは現実的ではないけど(だからみんな保護者も含めて笑っていた)、
これ、一概に笑い飛ばせないですよね。
不可能じゃないと思うんです。
もしかしたら…
今笑っていた人たちが、逆に大笑いされる時代が来るかもしれません。
子どもはすごいです。
すごい発想力をもっています。
それにふたをしちゃいけないなと思います。
けんじが今感じている焦燥感はここの部分だと思いますよ。
既存価値・既存情報調査型の授業と、
新規価値・新規情報創造型の授業と。
俗にいう、「調べ学習」というのは前者で、
「探究学習」や「PBL」「ワールドオリエンテーション」などが後者でしょう。
中には、「調べ学習」のような「探究学習」をする人もありますが、
基本、「探究学習」は、コンテンツを探究することではないので勘違いしないように。
コンテンツを探究する(勘違いしている人の多くはここの部分を、「詳細」「難解」ということと同義だと勘違いしている)のは、「調べ学習」です。
「調べたことを発表する」という学習は、長らく教育の中にあって、
革新的なこととして認知されていました。
教師が一方的に既存価値・既存情報を伝達する授業とは一線を画していますから。
先生から知識や情報をもらうんじゃなくて、自分たちで見つけてくるんですからおもしろいですよね。
ためになります。
でも、この時代です。
インターネット、大量の出版物、膨大なデータベース・・・
必要なのは、「検索する力」です(笑)
「調べたことをまとめて発表する」って学習はなんか役に立つんでしょうか?
なんかすごいことをやった感はありますが、それ必要なの?
そんなもん、パソコン一台あれば事足りるんじゃない?
ってなもんです。
既存価値・既存情報伝達型
↓
既存価値・既存情報調査型
↓
新規価値・新規情報創造型
こんな流れではないでしょうか。
三者の中で、一番創造的なのは、「ワールドオリエンテーション」だと思います。
最後の段階で、「催し」としてアウトプットされますが、
そこで表現されていることは、ほとんどすべて子どもたちが新しく創ったものです。
今2学期に取り組んでいるワールドオリエンテーションの領域は「技術」。
これからやる社会科の「工業」「情報産業」「運輸業」ともリンクします。
算数や理科、作家、読書家ともリンクできそうですがそこまではまだ考えていません。
社会科の中でも価値創造型の授業をしていきます。
マルチ能力でいうところの、言語能力(書くこと、話すこと、議論すること)、人間関係形成能力(相手の立場を考えながらバランスをとってコミュニケーションとること)、空間能力(絵に描くこと)、こんな感じの能力があの場では必要だったでしょうか。
まあ、人それぞれってことだよね。
話型とかもう不毛。
今、打ち込んでて、「わけい」と入れても「話型」とか変換されないよ(笑)
そもそもの意味は、「物語や昔話の話の類型」であって、
話し言葉の「型」のことではなーい!!
すごい狭小な研究畑の専門用語です。
自由に屈託なく話せることができるようになればいいんでしょ。
だったら、自由に屈託なく話せるふんいきをつくるしかないでしょ。
話す言葉を決めたり、ルールを決めたりしても、
そんなふんいきがないかぎりほんとの意味で「言えた」ということにはならないよ。
「言わせている」だけの話。
「すごいね、言えたね」って、それ言えてないって…
まあ、とりあえず社会だけ送る。
また後ほど…
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エッグシェルター
エッグシェルターって名前ですればなんかいろいろと変わったかもね。
卵が割れることへの嫌悪感はどうでもいいのだけど、
(そこ気にしてたら教育活動のほとんどはできない)
卵に「星人」が宿っていたからなぁ…。
「死」だもんね。
前述の◯◯君は、とっっっっっても繊細な子で、
人と人が争うことだけで悲しくなっちゃう子で、
彼はチャレンジ中に、ずっと他班の卵にも「成功して成功して成功して…」とつぶやいていたそうです。
数十分間とはいえ、擬人化されていたとはいえ、そこに命があったんだもんね。
それを助けようとしてたんだもんね。
そういう思い入れの強い子がいても不思議じゃないよね。
ということを終了後に思いました。
ちょっと設定を考えなきゃだよなぁ。。。
1学期は「みんなで課題を解決すること」にシフトしていたので、
なんとなく妥協したり、我慢したりしていた子もいたことでしょう。
効率よく確実にというようなフレームにしてあったので、
パイプラインやっても、高度経済成長期の生産工場のような雰囲気になってましたし(笑)
まあ、それも大事だけど、課題達成の喜びってもっと他にない?
っていう投げかけです。
あくまでも投げかけです。
GWTでもコンセンサス実習に移行して同時に考えています。
振り返りは今まとめているのでお楽しみに。
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作家
まだまだですね。
うん、もう少し精度をあげないと。
でも、書くことは楽しんでますね。
今まで経験した子どもたちの中では一番かも知れません。
スキル的には、一番最初の世代が突き抜けていますけど。
昨日ジャンル固定課題に入りました。
説明文(意見文)です。
表やグラフを引用して、事実と考察を分けて書いていきます。
教科書には、「天気を予想する」という教材文が出ています。
ミニレッスンは、
作家の時間ジャンル固定課題
説明文(意見文)
◯表やグラフを引用して書く
◯事実と考察を分けて書く
◯題材は自由
※表やグラフの引用元を明記する。
締め切り 11月21日(金)
と板書して、教科書(書き方のページが1ページあったので)を使ってちょこっと説明して終わりです。
教科書の教材文は読んでいません。
教科書には、題材は、「暮らしやすさと暮らしにくさ」だったけかな?で書きましょうってなってたけど、
子どもたちに聞いたら、自由がいいと言うのでなんでもありにしました。
夏休みの自由研究のときにも同じような説明して、自由研究もこんな感じで仕上げているので、
こんどはそれをちゃんとした文章で書くってことだよ、と乱暴に説明しています(笑)
ではでは、次回は1月になります。
また暇だったらきてくださいませ。
KAI