「ぼっけえ、きょうてい」 そして乙一

ぼっけえ、きょうてえ

ぼっけえ、きょうてえ


ブック・オフ105円本。
第6回日本ホラー小説大賞受賞作。
「全国に広がる震撼の渦!!背筋も凍りつく究極の怪談。」
 選考委員激賞! 〈圧倒的な凄味〉に各紙誌絶賛!



帯って販促戦略としてはとても重要だと分かりました。
う〜む…だまされた?



うちのクラスでは今この本が大はやりです。
クラスの3分の1の子が読み終わりました。

ZOO 1 (集英社文庫)

ZOO 1 (集英社文庫)

ZOO 2 (集英社文庫)

ZOO 2 (集英社文庫)


私は、乙一さんの文庫はほぼすべて読みました。
私は、乙一さんは天才だと思います。
ホラー作家と位置付けられているところがありますが、
一概にそう片付けられない作風です。
書かれている内容は、おどろおどろしく猟奇的なものであっても、
なぜだか共感したり、勇気づけられたり、時には涙したりしちゃいます。
ファンタジックな作品や、心象心理に迫る作品もさらにそういうことになっちゃいます。
いい意味で、読者を必ず裏切るラストシーンがどの作品にも共通しています。


そして、ここ大事です。
それはこの作家の作品は、子供たちが「好き」だということです。
似たような作家に、同じく高校デビューし、ホラーを書いている山田悠介さんがいますが、
これも中高生には人気ですが、さすがに小学生にはちょっと…です。
読後の感想が明らかに違います。
乙一さんは、小学生にも受け入れられる、不思議なホラー作家?です。