『零式戦闘機』

今年の夏はこの本しか読めませんでした。


零式戦闘機 (新潮文庫)

零式戦闘機 (新潮文庫)



ひたすらに一人の作家さんを追い続ける読書しかしてこなかった私。
追い続けた作家の一人が吉村昭さんです。
この人の筆致に一時期えらく参ってしまって、
ひたすらに著作を読み続けました。
この本は昭和42年刊ですから私が生まれてから3年の作品です。
でも、追い続けていた時には読んでいなかった本です。
風立ちぬ」が公開されていたから新潮社の「夏の100冊」みたいなフェアに選ばれたのかもしれませんが、
何気に手に取って、久々に読んでみたくなりました。
淡々と事実だけを書き連ねてあります。
堀越二郎さんも当然登場しますが、
これも淡々と描かれます。
膨大な取材とデータに裏打ちされた一級のドキュメントです。
感情とは一切切り離された世界です。



あまりおすすめはしません(笑)




では、「風立ちぬ」を見てきたいと思います。