「せんせいのつくりかた」この本は、この先永遠に残るでしょう

せんせいのつくり方 “これでいいのかな

せんせいのつくり方 “これでいいのかな"と考えはじめた“わたし"へ


ゴリ(岩瀬直樹)とPAJ(プロジェクトアドベンチャージャパン)のアンディ(寺中祥吾)が本を出版しました。PAJのYukiこと阿部有希さんがワーク・編集担当し、PAJ監修の超豪華ラインナップとなっています。



読んでみました。そして「やって」みました。
そう、この本の最大の特徴は、9つのワークがついているところなんです。

そして、深く自分と向き合い思索し、自分と対話する本なんです。




ゴリやアンディのもっている経験値をかざしてこうすればいいよってのを伝える本ではありません。
今すぐ何かに「使える」ものを提供する本でもありません。
けど、二人の「あり方」はすごく伝わってくる本です。
でも「今のところの」です。(ここがこの本をよく表している)




私たちは日々成長しているし、あり方や考え方、生き方も変化していく。
やり方はもっとかも。
ワークは、「今のところ」の自分を見つめ直すきっかけになるし、
数年後、またやったら違うものになるだろうことが予想できるからおもしろい。
だって、数年前にやってたら絶対今と違うものになってたはずだから。
私はゴリと長い付き合いで、彼の変化を見てきたので、
(そして予想もできる。そしてよく当たる  笑)
「ゴリのつくりかた」としても読めた。




二人のライフヒストリー経験談が豊富に語られており、
それらを通して二人がどう考え、どう自分を形づくってきたのかが分かる。
今のところのね。
そして、ワークで読者も一緒に考えることができる。
そのワークには、正解は用意されてない。
ゴリやアンディの今考えていることや、やっていることが正解なわけでもない。




とかなんとか言うけど、この二人の語りはとても刺激的です。
「どきっ」とすることが多かったよ。
マリアナ海溝より深く反省するところもあったよ。
刺激的だけど、でも、「過激」ではない。
すごく自然な流れを感じる。
だから刺激的なのか。。。



私たちはいつから「あたりまえ」のことを忘れてしまったんだろう。
それ問い直す必要あるよね。
自分はどうあれば幸せなのか、
人間である以上、様々なコミュニティに属さなければならないのだけど、
そこで自分はどうありたいのか。
居心地の良さってなんだろう。
自分の成長(この言葉もちょっと嫌になるよね。バイアスかかるね)が大切にされるってどういうこと?
そして、それは教室の中で子どもたちがコミュニティを形成することにリンクしているのか?




もう一度自分、クラス、子どもたち…いろんなことを問い直そう。
そんなきっっかけをくれた本でした。




ゴリの今のあり方は、ぼくのモデルです。
でも私はゴリにはなれないし、ゴリは私にはなれない。(本文パクリ 笑)
「凝集性」から解き放つということに今は私もとても共感しています。
ゆるやかにつながり、しなやかに一人一人は強く…
昔、「KAIのクラスの子はサムライみたいだよね」と言われました。
もっとゆるく、もっとしなやかに…そうありたい。
あ、でも、本文中にもあるけど、ゴリはとってもおちゃめで、基本「楽しくなければ人生損!」
と思っている人なので、教室の中も彼自身も「HAVE FUN」にあふれているんです。
それもアドベンチャーのもつ大きな魅力なんです。
この本読んで、ちょっとストイックになってしまう先生がいるかもしれないところが唯一の欠点かも(笑)




若きファシリテーター、アンディは、とっても頭の切れる人です。
この夏、一緒にファシリテートしましたが、とっても安心できる人です。
シークエンスはとてもよく考えられているし、
語りはやわらかいし、
ユニークさもあるし…
すごいよなぁって思います。
そして今回、この本の中で語られているアンディの経験談によって、
いろいろなことが私の中で「すとん」と落ちたのです。
ああ、アンディって、こうやってつくらているんだって😄
「GRABBSS」のとらえ方、とってもわかりやすい。
いろいろなことを結び付けるのがとってもうまい。
そして、これもゴリと一緒だけど、無理がなく「自然」であるということ。
また一緒にファシリテートしたいな。




この本の最大の特徴であるワーク、ここにyukiの真骨頂がでているなぁと思う。
これまた自然に思考の流れを押さえている秀逸なワークです。
自然で無理がない。
そして、しるらない君はここにも登場。
この不思議なキャラは、やわらかく私たちの心理面のメタファーになってくれる。
このワークはことあるごとに使っていきたいと思う。
そして、ちょっとアレンジして、子どもたちにも使ってみたいと思った。




さて長々と書いてきたけど、この本の秀逸さは伝わったでしょうか。
この本は長くみなさんに愛されると思います。
本棚に長く鎮座されますわけではなく、いつも自分のそばにおいて置きたい本になることでしょう。
ボロボロになるまで使われることでしょう。
ぜひみなさん買ってください。
そして、もしよろしければ、西多摩PACEかなんかで、みんなでブッククラブやって、ワークやって、語り合いたいね!!


ということで、西多摩PACEで開催決定しました。
以下の、こくちーずページで、詳細&申し込みできますのでポチッとしてください。
http://kokucheese.com/event/index/219035/
ぜひぜひ、みなさん、楽しく語り合いましょう!!




あ、でも、「もうおれはここにはいない」とか何年後かにゴリは言ってそうだけどね(笑)