授業参観記①(ほんもの 笑)

では、いきなり横道にそれてしまった授業参観記ですが、始めたいと思います。
あの、にっくき道徳授業地区公開講座の日は、朝から3時間目までが公開でした。
保護者以外に、4名の方が参観してくれ、そしてフィードバックもいただきました。
ありがとうございます。
了承も得ましたので、公開し、その中の質問にも答えていきたいと思います。
そして期待するのは、
この投稿をもとに、さらなるフィードバックをいただくことです。
読み逃げ無しよ(笑 うそ、なんか機会があったときに感想聞かせてください)

では一人目、さちさんです。

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1時間目 ワールドオリエンテーション×ホワイトボードミーティング


総合の時間で技術の進歩について?
ワールドオリエンテーションて何?
と、頭に?を抱えたまま参観したので、子どもたちは今何を目指して話しているのか、
1から3の設問の中のどれを話しているんだろう…とよく分からなかったので
「何か意見はありますか?」と子どもたちに聞かれて、うまく応えられませんでした。
(終わり頃になって、なんとなく掴んできた感じです。)
というのが、正直な内容ですが、
私は、ホワイトボードミーティングさえも、これから学んでいきたい内容でほぼ何も知らないのですが、
その実践を初めて見ました。
可視化されることは、本当にいいですね!
話し合いの当事者はもちろん、その場にいない人たちにも見てすぐに分かるのがいいなと思いました。
そして、子どもたち全員が話す機会が必ずある、
みんながファシリテーターになるというのも凄くいいなと思いました。
グループによって個性も様々で面白かったです。
ここでの話し合いが、自分の探求にどう繋げていけるのか、その後の結果も気になるところです。
(帰宅後、改めてワールドオリエンテーションについて調べたのですが、ワーオリをするためのテーマとして“技術”をテーマにしていたんですね。)



2時間目 算数


衝撃的でした!!とにかくもう聞きたいことだらけです。
(いや、この際せっかくなので聞いてもいいですか?恥ずかしいくらい低レベルな質問もあるかと思いますが。)
なんということでしょう、ちょうど隣のクラスが、一般的な?授業(まさに私がやっていた授業。)をされていたので、とても比較できました。
学びの量や質を思うと私もKAIさんのやり方がすごくいいなと思います。
やりたいです。KAIも実践を重ねて来ていきついた方法ですもんね。
でも私にはまだ怖いですが、、。(研究授業は?題材研究は??等々疑問がいっぱい。)
また、二つのクラス、そしてKAIクラスの中での3つのグループはどのように分けられているのですか?
ノートを見て確認をしていましたが、答えを覚えていらっしゃったんですか?
(◎つけは基本なしでしょうか?)
レベルが下の子や低学年でもできるんですか?
隣のクラスの先生の反応やKAIクラスの隣のクラスに移動する子どもたちの反応も気になるところです。
そして、、あの緑のプリントが欲しいです。(笑)



3時間目 道徳


これもまた、お恥ずかしながら「モラルジレンマ」という言葉を知りませんでした。
が、面白かったです。
とにかくたくさん意見が出る環境にすると、
子どもたちはどんどん考え、意見を出していきますね。
もっと子どもたちが「みんなが楽しめるようにするためには」とお互い寄り添っていくのかと思いきや…
というのは、大人だからですかね。
「私」なら違うけど、「健一くん」だったら…と、私と健一君を少し離して考えている子もいました。
「決まったことだけど、もう一度考え直す」派は、やはり女子に多くて面白いなと思いました。
一人になった彼を興味深く見ていたのですが頑張っていて、
まさに、自分なりの価値判断と理由付けを行えていて頼もしく思いました。
意見を出し合うとき、お互い向き合って座れば、より意見を聞いたり言ったりしやすいのかなと思いましたが、
たくさん意見が出て凄いなと思いました。
全体的に見て、大きくて存在感抜群のはずのKAIが目立っておらず、
子どもたちがそこに在るという姿がとても印象的でした。
自立した学びてである子どもたちの姿、たくさんの対話が生まれる授業、
ファシリテーターとしての先生、それはこういうものだということを具体的に観れた気がしました。
また、PA本の中にあるような学級目標やビーングの作り方等々、
本で分かっていても実践できるかな?とドキドキしていたのですが、
こうするのね!とKAIの教室を見て安心感に変わりました。
黒板をホワイトボードにしているのも、できるんだ!やってもいいんだ!(笑)と目から鱗でした。
とにかく、見たかったもの、知りたかったことが観れた、
そして、たくさんの発見があり、本当に面白かったです。


ブログを読み返しても、リアルに想像できるので、今まで頭に入って来なかった言葉も次々に入ってきました。
他にも、今、「読書家の時間」や「作家の時間」などの本を読んでいるところです。
KAIのクラスの本のほとんどは、図書館から借りているんですか?
(ホワイトボードミーティングや信頼ベース等々も…ですが、みんな繋がっているんですね!^^)


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めっちゃたくさん!!
ありがとうございました。


ではいくつかの質問に答えていきます。


総合
①ワールドオリエンテーションのその後
「調べ学習」に陥りそうだった何人かは軌道修正ができました。
問いを洗い直し、それに答えるカタチでのアウトプットを考えています。
アウトプットのカタチも自分たちで考えます。(パワポが多いですが、ユニークなのもあります)
再来週が発表です。
保護者もやってきます。
イエナプランで言うところの「催し」みたいになります。(が、いつも参観者は数人 笑)


ちなみに、ホワイトボードミーティングの前は、
サークル対話の形式で問いを洗い直しています。
数人の関連性のある問いのグループをつくってそれが中円、ファシリテーターは私。
それ以外の子どもと、参観の保護者は外円。
中円はフィッシュボール(金魚鉢)状態になります。
が、外円の人は自由に意見を出すことができ、ファシリテーターも時々振ります。
中円のある1人の問いに、全員がかかわって話を進めていきます。
テーマの「技術」に関して、子どもたちは調べることはできるんだけど、
それが実際どんな感じだったか実感できない。
そこでちょっと昔の子どもに登場してもらおうと思った訳です。
保護者の方々の意見は、やはり新鮮。
「えー、そんなことがあったの?」
の連続です。


が、しかし…
私のファシリテーションがへたくそなんですね。
しかもしゃべりすぎちゃう。
で、これが2時間、2時間目が終わった後に、一人の女の子が、
「自分たちでやりたい!」
と声高におっしゃりましたので、
今回のようなホワイトボードミーティングになったというわけです。
うん、これで良かった(笑)



算数
②研究授業?
ちょっと意味が分からなかったので割愛!



③教材研究
教科書しか使ってないので必要なしです。
(あれ?教材研究て、教科書でもするんでしたっけ? 笑)



④3つのクラスのクラス分け
これを書き出すとまた「怒り」で違う話題になってしまうのでサラリと…
これは、東京都の悪しき施策「少人数習熟度別学級編成」というものです。
うちの学年は2学級なので、少人数担当の先生が入って3展開になります
習熟度別なので、能力別に分けるのですが、
レディネステストの点数で振り分けるようなことはしていません。
レディネステストはしますが、それを見たり次の単元内容を見たりして、
保護者と相談の上でクラスを選択します。
じっくりコースは、超少人数で、少人数担当の先生が個別対応をしやすいようになっています。
ばっちりコースは、基本的なことを一斉授業形式で進めます。
わくわくコーズは、基本的なこと+応用。発展的なこと、さらには学び合いの形式で進めています。
子どもたちは、どちらかというと、学習内容より、学習形態で選んでいると思います。
現に、能力高い子も、個別対応の学び方がいいと選んでいる子もいるし、
わくわくコースには、それこそ様々な能力の子どもたちが集まります。
でも、こんなカタチで区別している学年はうちだけだと思います。


⑤ノートの確認
答えなんか見てません。
問題がやってあるかどうかを見ているだけです。
答え合わせは子どもたち同士でやっています。
本当の意味の答え合わせもやってません。
前に、赤刷り教科書を置いといて、自由に見て答え合わせやっていいよ
ってしたことありましたが、子どもたちもめんどくさいらしく、
みんな友達同士で答え合わせやってました。
先生が理解できているかどうかを判断するのは、
先生チェックのときと、あとはカンファランスの時です。
もう子どもたちのことはだいたい分かるので、
どの子にカンファランスを厚くするのかは判断できます。



⑥低学力の子や低学年でもできるのか?
だれでもできます。
多様であればあるほど楽しくおもしろくなります。
習熟度別とか少人数制とかなければ、
クラス(関係性のできあがったクラス)でできれば多様なメンバーで学び合えます。
前に、異学年での学び合いもやったことがありますが、これは最高にエキサイティングです😄
分からないことあったら、となりの人に聞きません?
「今日は避難訓練です」
って言われて、「あれ?ねえねえ、今日どこが出火?それとも地震?」
ってとなりの先生に聞きますよね。それを、
「そこ!何しゃべってるの!! 教育課程見て自分で調べなさい!」
校長に言われたら、
「だって、聞くほうが早いじゃないですか」って思うもん。
それと一緒。
まあこれはクローズドですが、
これが難解であったり、複雑であったり、感情の部分であったり、考えであったり、思いであったりしたら、おもしろいと思いません?
あーだこーだの交流が生まれます。
深まります。
広がります。
それには年令は関係ないと思います。



⑦隣のクラスの先生の反応やKAIクラスの隣のクラスに移動する子どもたちの反応
子どもはさっき書いたように、自己選択・自己決定なので問題ありません。
となりの先生も納得済みなので問題ありません。
そういう差別化は子どもにとっては選択肢が増えていいのです。
全部一緒だったら先生の人格で選ばれちゃいますよ。
それがいやだから、他の学年は点数で割り振ったり、先生が決めたりするんです。


道徳
⑧座席
向かい合うと意見が出やすくなりそうですが、そうでもありません。
緊張します。
対立構造が生まれます。
中心に線なんかないほうがいいんです。
カウンセリングや面談で、相手の真っ向正面に座らないのと同じです。



⑨私の存在
あだ回数を重ねていないので、
けっこう介入しますが、回を重ねていくと、自分たちで進められるようになります。
全体の様子や発言回数を考えながら、全員の意見が上手いことでてくるように調整しながら進めていけるようになります。
自分としてはサンデル先生みたくなりたいんですが、
熱くしゃべりすぎるので暑苦しくなって嫌われます。
だから少しずつ気配を消していきます。



⑩黒板がホワイトボード
これはお金さえあればできます。
あとは管理職が何と言うか…。
でも、新宿区は、全校全教室ホワイトボード化しましたので、
そこを引き合いに出せばうまくいくでしょう。
お金は、うちのは3万5千円、プロジェクターも映せるものは5万円です。
でも、一生使うものと考えれば安いものです。
同僚が全国津々浦々検索しまくり、一番安いとこのものです(奈良県産 笑)
あ、貼るのはマグネットですが、めっちゃ大変です(一人じゃ無理 笑)



⑪クラスの本
クラスの本はすべて自分の本です。
その数1600冊。
ブックオフで105円の本たちです。
105円以外の本は買わないと心に決めました(が、数十冊はそれ以外もあります)
あと、保護者からの寄付も100冊ほどあります。
年に50冊くらい紛失していくので、それも高い本は買えない理由です。
これも、一生分と考えれば安いものです。
ただ、絵本はブックオフでもめっちゃ高いので、低学年になったら金かかりますね。
図書館を有効利用しましょう。



⑫ホワイトボードミーティングや信頼ベース等々みんな繋がっている
ファシリテーションという部分で、PAや学び合いともつながっていると思います。
ここら辺の話は長くかつアカデミックになりそうなので割愛!
一番分かる方法は、自分が体験することです!!
体験に勝る近道なし!!!!



以上です。
また遊びにきてくださいね〜😄