イエナプラン校教育実習始まった。③

1週間終わりました。
楽しかった。
おもしろかった。
驚きだった。
尊敬した。
笑えた。
疑問がうかんだ。
やばくね?と思った。
悔しかった。
心折れた。
自分の馬鹿さかげんに萎えた。
満足した。
うまくいった。
疲れた…
という1週間でした。



まあ、なにはともあれ、ここにきてよかったな、と。
今日は、自分のチャレンジの話。



よくよく考えた見たら、
今自分が見ている情景をブログに報告してもおもしろくないし、
それは帰ってから興味のある人に話す事にして、
ここからは前2回の投稿のように、
見てから感じた事、
やってから感じた事を書いていきます。
見てきた事は、帰ってから画像や動画付きで報告しますのでお楽しみに。
ということで、今日は自分がやってみたことのお話です。



研修所で講師の先生方から聞いたイエナプランは、
日本にいる時に、
本で読んでいた事、
イエナプランを真剣に学んでいる方々から学んだ事、
実際に見てきた方の話などなど、
事前に入れていた情報や知識の確認をすることができました。
それ以上に、講師の3人の先生方から、
イエナプランは教育方法とかそんな軽っちいものじゃなくて、
人生そのもの、生き方そのものという情熱を感じました。
この域に達するには、私の残りの人生では無理です。
そう感じました。
でも自分も、何かそういうものを感じさせられるような人になりたいなと思いました。


実際に見たイエナプランは、
さらにはっきりと、イエナプランというものの輪郭と中身が見えてきました。
そして、講師の先生方と同じように、
そこで働く先生方のあり方自体が、
イエナプランの生き方だという事がよく分かりました。



で、聞く、見る…ときたら、やる。。。
体験するに勝る学習方法はない。
とはいっても、イエナプラン校でブロックアワーやワールドオリエンテーションの授業が私にできるわけもないので、
(それ以前に、言葉の問題があって、英語さえもままならない私に、オランダ語で授業ができるわけもなし)
まあ、身体動かすアクティビティをちょこっとやってみようかな、と考えた次第です。
いやー、でもこれは今考えるとむぼうだったなー(笑)
でも、自分が逆の立場だったら、こういうチャレンジはおもしろいので、そういう参観者が来たらやってもらうだろうな、たぶんイエナプラン校の先生も、こういうチャレンジは大歓迎するだろうなという予感がありました。
なので、顔を合わせた初日に、
「私はアドベンチャープログラムっていうのができるんです!」
とつたない英語で売り込んでみました。
初日の職員朝会前に、ホストファミリーの先生が私たちを紹介し、
一緒にアドベンチャープログラムのことも紹介してくれました。
(そのとき、一人の先生が、「PA」と略語でつぶやいていたので、「おっ、知っている人がいた!とも思ったんですが、確かめる語学力がなかったので…残念…)
結果、3つのグレードのファミリーグループすべてで授業をやらせてもらえることになりました。
今週は、3〜5歳児クラスと6〜8歳児クラスです。



さて、3〜5歳児へのアドベンチャープログラム(以下AP)ですが、
実は、私、日本でも、幼児相手にプログラムをやったことがなく、
生まれて初めて幼児相手にAPをファシリテートするのが、
オランダっ子になってしまったという無謀な第一歩!!(笑)
いやー、まいった…まいった…見事に撃沈しましたね〜
やる前に、りょうちゃんかシズかしんさんに相談すればよかったなー😔
やったアクティビティの中で、唯一受け容れてもらえて盛り上がったのが、
「色おに」でした。



時間は「あそび」の時間。
ふだんは外に出て思い思いに自由に遊ぶ時間です。
ジムでアクティビティをやらせてもらえました。
時間は無制限1本勝負!
最初に、関係性をつむぐのに、手遊びとか入れたけど、
これはちょっと無理がありました。
言葉って大事ですね〜
それと…
風越学園のサマースクールの一日目にやらかした失敗を、ここでもしてしまったなぁ…と。
子どもたちは、基本、目の前の空間やモノに、遊び心をかき立てられます。
そして、かかわり合いながら、群れて遊ぶことが大好きです。
私には注目してくれないし、
いろいろ決められるとやる気をどんどん失っていきます。
いくつかの私とのかけいあいのアクティビティでは、
話している最中も、やっている最中も。床にゴロゴロと転がり始めて、
どんどん宇宙遊泳のようにふらふらと走り回り、
あー、やっちゃったー、成長してねーって思いながら、ままよと「色おに」
色おには、目の前にいろんな色のモノがあって、
なんだか走り回っているうちにやり方と楽しみ方を覚えて、
みんな群れてわさわさしてとっても楽しそうでした。
分かってから動くんじゃなくて,やりながら自分たちでやり方を考えて楽しんでいくんですね。
あ、あと、幼児って、じゃんけんできないんですね😄
そんなこともやりながら分かって、私自身が私自身に笑ってしまいました。
できなさかげんが、めっちゃ楽しかったです😄
時間は、30分ほどで撃沈(笑)




昨日は、6〜8歳児クラスで、
6時間目の選択の時間?を使わせてもらい、8歳児(日本の3年生)の体育の時間で行いました。
時間は1時間。
3年生だからつたない中学1年生英語でも通じるんではないかと思いましたが、
まだ英語は無理でした。
担当の先生に訳してもらいながら、手遊びから。
おっ、さすが3年生、集中してる。
と思いきや、難しいのはやろうとしない。
これはちょっと驚いたけど、日本の子どもたちのほうが間違っても、失敗しても、
「わはは」と笑いながらチャレンジしますね。
「失敗OK!気にしない!」って伝えたけど、どんだけわかってくれたでしょうか(笑)
そのあとタグを2つ。
1つは撃沈で、1つは大盛り上がりです。
最初にペアタグ(2人おに)、2人組のおにごっこです。
説明にやたらと時間がかかってしまったのが悪かったのかと思いましたが。
今子どもたちの様子を思い起こしてみると、
なんとなく2人組でおにごっこをやると子どもたちが分かった時点で、
子どもたちは動き始めたんですよね。
そのあと、スタートのこととか、タッチされた後のリスタートのこととか、エリアのこととか話す最中に、何度も「聞いて!」とか「集まって!」とかやって、ちょっと場が冷えたりして。
これ、日本じゃ起こらない。
幼児クラスだったらどうかは分からないkfど、(日本での経験がないので)
小学校に入学してすでに3年、先生が話している時には(ましてやこれからやることを説明している時には)かなり荒れているクラスの子でも,その場にはいて話は聞いている(ふりはしている)。
はなっからやる気のない子は、聞かずに「別のこと」をやっている。
でも、このイエナプラン校の子たちは、自分たちで勝手に2人おにをはじめているんです。
そういう収拾のつかなさなんです。
で、説明し終わって、最初はちょこっと盛り上がるけど、
すぐに飽きて、壁にへたり込む子多数(笑)
ということで次!


2つ目は「ヘビおに」です。
これ、説明簡単。
そして、やりながらおもしろさが分かってくる。
状況が刻々と変化して最後は「うぎゃー」ってなる。
そして、全員負ける。
典型的なLOSE-LOSEのアクティビティ。
そして、これも「群れて遊ぶ」アクティビティ。
これは、最初っから、ヘビのボランティア3人集めて、タッチされたらヘビになるってことだけ言ってすぐスタート。
最初はなんだなんだとうろうろしていた子どももなんとなくそういうことかと分かってきて、
2回、3回、4回とリクエストする始末。
なるほどな〜と思った次第です。


最後に、フープリレーからのギアボックス。
3年生なんで、イニシアティブもいけるかなと思ってやってみました。
2チームでそれぞれフープリレーやりましたが、
説明する途中で、子どもたちがうなずいている!!
おっ、おれの英語が通じている!と思ったら、
先生が「知っている」って言ってる(笑)
「前にもやったことがある!!」ってことでした😔
というか、やったことあるんだ!と素直に驚いてスタート。
これは日本の3年生の子どもと一緒、勝った負けたで盛り上がる、盛り下がる。
で、ここから…
「2group is enemy now. But 2group is fellow.」
って言ったけど、担当の先生がよく分かってなくて、うまく伝わらなかったと思う(笑)
いや、おれの英語が変なのかもしれません。
でも、やっぱり体験ってすごいなぁ。
ギアボックスやっている1回目にして、そういうことかって分かってくるんですね。
時間は1分。
3回目にクリア。
みんなで「イエーイ!」って盛り上がって時間となり終了。
ちょこっとふり返りたかったけど、言葉がやはり壁です。
ちょっと、アドベンチャーウェーブを意識しながらファシリテートすることはできたけど、
もっと目の前の子どもたちに合わせて考えていく必要があるなぁと感じた1時間でした。




で、この2回の体験で気付いたのは、
たぶん、オランダの(もしかしたらイエナプラン校の)子どもたちは、
「これでいいんですか?」とか「これやってもいい?」って先生に聞いていないんじゃないかなってこと。
聞く必要ないとさえ思ってるかも。
聞いちゃいけないって言われているから聞かないんじゃないよ。絶対。
先生は説明はするけど、そのあとの判断はあらゆる場面で子どもに委ねています。
彼らは、とてもその存在を尊重されていて、自分の「こうやりたい」「こうなりたい」「こう思う」をとても大切にされているんでしょう。
そして、友だちの「こうやりたい」「こうなりたい」「こう思う」をとても尊重しています。
相互承認?の感度が幼いころから育まれているように感じます。




もう一つは、
エラーすることを楽しむっていうけど、
いや、エラーはそもそも楽しくないんじゃないかなぁ〜ってこと。
あー、シンプルだ。
確かに、失敗は楽しくない。
できたら楽しい。
私は、「失敗OK!」って誰に言ってたかっていうと,なかなかチャレンジしない子たちにいってたんだな。
いや、自分の思うようにチャレンジできる子にとっては、「え?なんでこれやるの?」って思うんじゃないかなぁ…
「失敗OK!失敗を楽しもう!!」って思えない子どもも中にはいるんだろうな、ってことをこれからはちゃんと心に留めておこうと思います。
チャレンジしなくて、失敗を恐れている子だけじゃなくて、
もっとチャレンジしたい、こんなバキューンって、失敗前提のチャレンジのどこが楽しいんだかわからん!!って子もいるよね😄



イエナプラン校の先生の子どもへの接し方と私のファシリテートを比べて、
同じところでは楽しげに動き、違うところではネガティブに動くならばこういうことが考えられるんではないかと思いました。
でも、私の感想だからね、まったく断言できません。
ではではみなさん、良い週末を!!
私は明日、ホストファミリーの方々と、「大堤防」に行ってきます!