セカンド・ショット

セカンド・ショット (角川文庫)

セカンド・ショット (角川文庫)

川島誠2冊目。
九つの短編集。

「夏のこどもたち」に比べ性的表現は少なくなったものの、
まだ気になる程度はあるので、本棚に置くか迷うところ。
なぜ迷うかというと、九つの中に、すごくいい作品があるから。


表題の「セカンド・ショット」、「今朝、ぼくは新聞を読んだ」「ぼく、歯医者なんかにならないよ」等々。


そしてナンバーワンは「電話がなっている」
これはすごい。
戦慄しました。
怖くて悲しくてせつなくて、
読み終わった後しばらく固まって放心してしまいました。


個人的には「悲しみの池、喜びの波」が今の自分の心境にそっくりで…
読んでもらいたいなぁと思いました。