勝手に公開授業

水曜日は、うちの学校が授業が始まったのをいいことに、
まだ夏休みの先生や大学生たちがいっぱい授業を参観に来てくれました。
総勢12人。
子供達もビックリです。



時間割は特別に組みましたが、
授業の中身はいつもの通りの授業です。
今自分で振り返って、記録を起こしていきますが、
なんかにメモったわけではないので実際とはやったことしゃべったことが違うかもしれません。
でも大筋ではうそは言ってないと思うので、そこらへんちょっと差し引いて読んでくださいね。




1時間目「作家の時間」

っぽい

っぽい

ミニ・レッスンはこの本の読み聞かせ。
勇気付け、意欲付けのレッスンです。
このピーター・レイノルズさんは「てん」という絵本も書いており、
そちらも同じような目的で使うことができます。
とってもいい本です。

ミニ・レッスンはもうひとつ。
この秋の文学賞を2つ紹介して応募してみよう!!とけしかけました。
何人かはやる気になっています。

12歳の文学賞のほうは昨年度は5人が3次審査まで残り、
けっこういけるもんじゃん!って思いました。


ひたすら書く時間、カンファランスもいつもの通りのことを見ていただきました。
共有の時間は、今日は男の子。
出だしだけですが、かなりインパクトのある文でした。
全員からふせんで感想をもらい、ご満悦でした。





2時間目「社会」
今は室町時代
おおよその流れは前時に学習済み。
今日から教科書と資料集をノートにまとめていきます。
と、その前に…
前回の単元の「鎌倉時代」のまとめたノートを見合ってなかったので、
全員で付箋をもって、コメント合戦です。
これ、とってもいい学びになるんです。



さていよいよ本題〜
と、その前に…
先生の歴史裏話〜!!


今日は「一休さん

この人、エピソード満載でおもしろい人です。
最後のエピソードが…
一休さんが、臨終の間際に、
その死を惜しみ、これからのことを不安に思う弟子たちに託したもの。
「何か寺にどうしよもない災難が襲い、どうにも立ち行かなくなたらこの箱をあけなさい」と。
そしてひそかに息引き取ります。
(と書くとかっこいいけど、実際はこの人は「死にたくない」と坊主らしからぬことを言って亡くなりました。生きることに最後まで執着したのです。これもすごいエピソード)
さて、一休さんの死後、寺に残された弟子たちは、一生けん命寺を盛りたてました。
しかし、あるとき、どうしようもない災難が寺を襲います。
寺人たちは必死でその災難から寺を守ろうとしますが、
ついに万策尽き果ててしまいます。
そのとき、「そうだ! あの一休さんの残した箱だ!!」
と思い出し、皆でその箱を取り出し、藁にもすがる思いで箱を開けましたとさ。
中にお金か、有力な人への紹介文か入っていると思った寺人達は、
不思議な事に箱の中から1通の封書を発見します。
急いでその封書を開け、中を見てみると…
さてそこには何が書いてあったのでしょう???
正解はこの日記の一番最後にて…。


ということでいよいよ授業本篇です。
「では範囲は教科書は○ページから○ページまでの4ページです。資料集は○ページね」
「んじゃ、まとめてください」
先生のフレームワークは以上です。
子どもたちはあるものは席を離れ、あるものは図書室へ、あるものは徒党を組み…
と自分が一番学びやすい場所、仲間、スタイルで自分で時間を管理して学習します。



3時間目は算数。「いろいろな立体」
少人数算数で、学年ごちゃ混ぜクラス編成なので勝手が違います。
まあ、この時間は普通です。
うちのクラスの子が多い時にはいろいろ画策しますが、
今回はなかなかできない編成です。
でも、単元のレクチャーは終わっていたので、
練習問題をグループで協力しながら教え合うようなことをしました。



4時間目は「読書家の時間」
夏休みに読んだ本の中から一冊選んで、
その本について、いつも文学サークルをやっているときのように振り返り、
読書ノートに書いたものを持ち寄り、
それをネタにして4人グループで本について語り合うことをしました。
ただ、いつもの文サーとちがって、全員が同じ本を読んでいないので、
エスチョナーのような一番話し合いが盛り上がる話題がなしです。
なのでどちらかというと、「紹介する」という意味合いが強くなると予想していました。
ブックトーク大会という感じです。
実際、任意にくじで決めた4人グループでは、なかなか話が続かない。
まあそうですよね。共感ベースでしか意見を言えませんから。
同じ本を読んだことがある子や、話し合いの進め方がうまい子がいるグループはまあまあでしたが…


時間的にもう1クールくじでグループを決めてやる予定でしたが、
急きょそれをやめて、「読書パートナー」でやることにしました。
正解でした。
こちらのほうが盛り上がりました。
このあと振り返り。




5時間目は学級活動。「PAで学級目標について考える」
夏休み明け最初のPAのアクティビティです。
最初に「ハブユーエバー夏休みバージョン」でアイスブレイク。
次にラインナップ。
「夏休み、家にいなかった日は何日?こっちから少ない順に並んでみよう!」
と、ここまでがアイスブレイク。


ここで今日のゴールについて。
「今日は、目標についてちょっと振り返ってみようと思います。」
「今自分たちはどこら辺にいるのか、何ができていて、何ができていないのか、そして、これからどうするのか、これを考える時間にします」


まずは続けてラインナップ。
「3月25日にみんなはあの状態(目標を指さし)になるために今がんばっているんだけど、この目標の状態を100%として、今は何%くらい達成できてる? 自分で数字を決めてください。先生の左側から少ない順にこっち側は大きい人。はい、並んでみよう!」
並んでみると…
最低が7%、最高が70%。だいたい平均して40%弱といったところでしょうか。
ここでさっきの読書パートナーでペアでお互いになぜその数字になったのかおしゃべりします。5分間。
その話し合いの後、もう一度ラインナップ。今度は最高が80%になり、しかも3人、全体的に評価があがりました。
うちのクラス、昨年度の最後の振り返りでもそうでしたが、なかなか自分たちに厳しい…。


さて次に、読書パートナー2組、4人で話し合い。
「次は、今何ができていて、何ができていないのか、足りないのか、それについて話し合ってください」5分間。
さらに、
「では、これから何をしたらいいのか話し合ってください」5分間。
こんな感じだったかなぁ…若干記憶に不安が…参観した方、これでいい??


最後に全員でサークルになり、最後の話し合いのことだけ発表してもらいました。
これから何をするか→目標の一番上、「男女関係なく話ができて、遊ぶことができるクラス」がまず第一だろうと。優先順位としてはまずこの目標をクリアしようということに。
具体的には?→休み時間になるべく男女で遊ぼうと。


さっそく、次の日から、誘いあって遊んでいます。
でも、やっぱり自分たちに厳しいと思うなぁ…
うちのクラスはたぶん、うちの学校で一番男女の仲がいいです。
今まで担任したクラスでもナンバー1です。
ケンカや確執が一切ないのです。遠慮してとかじゃなく、ガシガシ言い合っててもそうなんですよ。
素晴らしい子供たちだと思います。



頭をいっぱい使ったので、最後はうちのクラスのおもしろ定番アクティビティ、「催眠術師」
何回やってもあきないゲームです。



さてさてこんな感じで一日は流れていったのですが参観されたみなさんどうだったでしょうか??
フィードバックお待ちしています。


では、お待ちかね、一休さんの言葉です。
書かれていた言葉は…



これをみた寺人達は、大笑いした後、肩の力がすーっと抜け、
何を今まであくせくしていたんだろうと、ふと我に返り、
難局をみんなで力を合わせて切りぬけたそうです。


さすが一休宗純!!


(実話かどうかは定かではありません)