一年の終わりに

またまた学年だよりの前文からの引用です。
今年もあとひと月です。
学期末の方々はこれからが正念場ですね。
インフルエンザもまだ猛威を振るっています。
お身体をいたわりながらお仕事に励んでください。
うちは二期制なので成績付けはないのですが、
学習進度自体がだいぶ遅れているのでちょいと焦り気味です。


作家の時間、読書家の時間はその点とっても余裕です。
なんにも気になりません。
でも、教科書を使った単元ベースの学習よりはるかに多くのことを広く深く学べます。


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「一年の終わりに」
「できなかったことの構造を解明するより、できたことの構造を解明した方が、これからの取り組みに生かすことができる」
 9月の学年通信に書いた文章です。覚えていますでしょうか? 「じゃあ、できなかったことはそのままにしておいていいの?」と思われるかもしれません。
 私たちは昨日より今日、今日より明日と、日々良くなっています。または良くなることを願っています。そして、良くなろうと努力をしています。日々悪くなろうとしている人はいないはずです。でも結果的に悪くなることもあります。悪くなろうと思って悪くなっているわけではないのですから、叱責は意味がないことになります。トライ&エラーを繰り返して私たちは「できる」ようになります。「できる」ようになる過程において、「できない」ことはしょっちゅう起こるのです。子供の「できない」ことへの、見守る側の大人のとらえ方一つで、子供たちのモチベーションは大きく変わります。
 自分が何か「できない」という状況に置かれた時、みなさんはまわりの人に何をしてほしいですか?これが答えです。自分が「できない」ときに、「なんでできないの!」と言われることほど辛いことはないと思いませんか?
 さて、今年もあとひと月を残すのみとなりました。この一年間の子供たちの成長、そしてつまずき…すべてひっくるめて来年に生かさなければなりません。子供たち自身の内省の力も信じましょう。そして、私たち見守るべき大人たちのかかわり方も、とても大切なことになります。共に寄り添い歩むという姿勢を、私たちは取り続けていきましょう。


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