読めるようになるためには読むしかない

ライオンと魔女―ナルニア国ものがたり〈1〉 (岩波少年文庫)

ライオンと魔女―ナルニア国ものがたり〈1〉 (岩波少年文庫)


ライオンと魔女』をみんなで読む文学サークルも来週で最終回になります。
今回は読み方を指定したリテラチャー・サークルのような形で進めています。


1回目…イラストレーター(イメージする・映像化する)
2回目…クエスチョナー(質問する)
3回目…コネクター(自分の経験等とつなげる)
4回目…エクスペクター(予想する)
そして来週5回目はなんでもありのブック・クラブにします。



ライオンと魔女』は250ページもある長編です。
クラスにはそんなに長い本を読んだことのない子が90パーセントくらいいます。
この学年の子は、全校で取り組んでいた朝読書も4年生の時はまったくやっていませんでした。
でも、そんな状態なのに、あえてリーディング・ワークショップを1か月もしないうちにこんな本にチャレンジさせるかというと、




「読めるようになるためには読むしかない」



からです。
「読めるようになってから読む」んじゃないんです。
「読み方を教えてから読む」んでもないんです。
教科書を使って精読の読解授業をやっても、
子供たちがまったく本に見向きもしないことを私(私たち教師)は知っています。
今やっているRWの実践でも、ミニ・レッスンで読み方を教えているだけではこれもまた読めるようにはなりません。
私は体験学習法を使ってなんでも学びの場をつくってしまうので、
「体験」がないと何にもできない教師なのです。
でも子供もそうだと思います。
私たち(大人も子供も)は体験も中でしか学べないと思っています。




この一冊の長い本を読み終えたとき、
彼らはとっても大切な宝物を手に入れるはずです。
何はともあれ、どんどん読めるようになっていくことは確実です。