夏休み参観記①

うちの学校は他校より夏休み開始が遅いので、
それを利用して授業参観が可能です。
21日の水曜日に、群馬から5名の方が子供たちに会いに来てくれました。
その方々からいただいたフィードバックを順次掲載したいと思います。



まずは一人目。
もう長いことPA(プロジェクト・アドベンチャー)を通じて仲間になっている方です。




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KAIへ

さすがにもう夏休みですよね?おめでとう!!

お疲れ様でした。

21日は、大勢で押しかけ見せていただいたこと、

本当にありがとうございました。



以下、

感じたことあれこれ、思いつくままに書かせていただきます。

文体もメチャクチャです。



ちょんさんのWS以来、

私の中で意識しているキーワードの1つが「可視化」です。

普段から心がけてはいるつもりだったけど、

見えるようにすることはやっぱり大事なことだなと

WSを通して再確認することもできました。

なので、KAIの教室を見る視点が「可視化」でした。

子ども達にとってどれだけ「見える教室」になっているのか?



ワールドカフェの足跡、

フルバリューコントラクト、

学級目標、

Yes,Andの意識、

対立が起きた時どうするか、

作家の時間の進捗状況がわかるコルクボード、

到達目標がわかりセルフチェックができるようになっている算数のシート、

超細かい項目の一学期の振り返りカード・・・

徹底してました。

子どもが迷わないと思いました。

そして私はまだまだ「甘い」ってことを自覚しました。




子ども達は、一見好きなことをしているように見える

(先生が話しているのに本を読んでいるとか、何か書いているとかー)のだけれど、

ちゃんと聞いている。スイッチが入る瞬間がある。

それはやっぱり教室の至る所に指針があるからだと思うし、

自己責任、自己選択の意識が多くの子ども達にできているからだと感じました。


この自己責任・自己選択の意識は、

KAIの言葉と具体的な掲示物の数々が育てたものなのだろうなと思いました。

そして一学期の自分の頑張りを親にプレゼンすることも!



三者面談でのプレゼンは(見た訳じゃないけど)いい!!

一学期の振り返りもそうですね。

自分の頑張りを言えるってまさしくフルバリューですよね。

自分を大切にすること。自信にもなる。自尊感情も高める。

伝えることができるのは大切な力。

どれだけ言うかって考えるのはまさしく自己選択、

チャレンジバイチョイスだし。

いいことずくめだと思いました。



読書ノート、作家ノートの使い方

リテラチャーサークルで役割シートを使わず、直接ノートに書けちゃうのは、

「本を読む時に使う10の方法」を子ども達が理解しているから。

そのためのレクチャー(ミニレッスン?)がしっかりとなされているのだなと思いました。

両ノートとも、KAIのコメントが広い視野で書いてあるのがさすがだと思いました。

コメントを書く時間って、結構大変ですよね。

でも、その手間は惜しんじゃいけないんだなと思いました。

『先生がきちんと手をかける時間と子どもに任せきれる時間のメリハリ』を

はっきりつけて、それを実践できることは、すごく大事だと思いました。

私ならブレブレになっちゃうだろうなぁ。KAIはブレてない。



「書く」ことなら何でもいいっていう時間もおもしろかった。

うまく使えてないなぁっていう子もいたけれど、

自分に任された時間を大切にできるかできないかっていうのも

だんだん分かってくるのでしょうね。

 



算数の学び合い、

それぞれが自分のスピードでやっていたのがおもしろかった。

でもそれはあのカードがあるからできることですね。

フレーミング(教科としての目標や時数)

がきちんとあって、

SMARTゴール的な目標設定

(学習中に測定可能、追跡可能なチェックの枠)がある。

そこに子どものGRABBSSがフィットしたら、

すごい学びになりますよね。

定着度はどれくらいなのか興味があります!



教師は、

子どもをそのステージにあげるために何をするかってことですね。



算数のカード、ぜひマネしてやってみたい!

ただうちの学校は、3年生以上は3クラスを解体し、

5グループに分けて5人で指導する少人数制。

しかも単元ごとに移動しちゃうので、ゆっくり付き合えない。

私にとっては最悪なんだけど、その数時間でもKAI方式でやってみたいと思いました。

2学期はわり算から始まるので、

休み中にKAIクラスが使っていたようなシートを作ってみようと思います。



ヘリウムフープの時の「グループを前進させる言葉・後退させる言葉」は

なるほどなぁと思いました。

子ども達にとっても、感じる視点が具体的だと思いました。

残念ながら、私が見ていた黄色グループは言葉そのものが少なくて、

なかなかみんなで意識をそろえようというところまで行かなかったのが残念でした。

先に終わったグループの子が何人か寄ってきて、

いろいろ声をかけてくれたけれど、それでも・・・。



先に終わった子達は、遊んでいる子はいたけれど、

だれも、もういいじゃんとか、早くやれよ的なことを言ってなかった。

どうしてだろう?うちのクラスならぜったい言う子がいる。

ああいう時の在り方?について、普段から何か話していることがあるのですか?


それにしてもKAIは、どうしてあんなに待てるんだろう?


う〜〜〜ん。私には捨てきれずにいるものがまだまだ多すぎる。

しがらみに囚われてやらなくてもいいことをたくさんしているなぁ。

もっとシンプルでいい。

自分の中で大事なことをはっきりさせて、割り切れる勇気が欲しいと思いました。



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算数の時間は群馬もそうなんですね。
東京とおんなじだ。
なので、ふだんはうちの学校もあんな感じにはできません。
でも、うちの学校は、すでに現場レベルでは少人数習熟度別に限界を感じているので、
もしかしたら学校の中で特例で編成を変えるかもです。
というか、そうしないと破綻します。たぶん。



定着率は、『』の学び合いをやっている方々にすれば申し訳ないですが、
一斉授業とさほど変わらない程度です。
でも全員が楽しいっていいます。
そして、みんな「サムライ」のようになります。
なので、今年中学校に行った昨年度受け持った子たちは、
そこで学び合いみたいなことがなくても、
主体的に学習するすべは持っているので自分でやります。
(と何人かの兄弟関係のある保護者の方々から面談の時聞いた)



知識。理解レベルでは一斉授業とさほど変わらないということです。
コンテンツにはあまりこだわらない私の性格だと思います。
でも、技能、態度レベルではかなり彼らは学びます。
いろんな力が付きますよね。
評価についてはそこらへんのところをまとめた学級通信を、
夏休み前の最後の日に出したのでそのうちブログにアップしますね。



「一人も置いていかない」とか、
「全員が分かるようになる」とは口では言いますが、
それほどこだわってはいません。
最終的には「自立した学び手」になればよいと思っています。
それが「サムライ」のように見えるらしいです。
学び方は一つではなく、学び合い方も同様に一つではありません。
自分に合った学びのスタイルは何なのか?
それが見付けられるといい。
そういう個人が互いに相手を尊重しながら学び合えば、
最高の状態になると思っています。
それが私のフルバリュークラスです。




ヘリウムリングのときのことですが、
いや、最初のころはひどかったですよ。
大きなイニシアティブは、
ヒューマンラダーを2回、
パイプラインを3回、
そして今回のヘリウムリング、今回が2回目です。
ヒューマンラダーのときは言われるようなことが起こりました。
でも、何回か体験したり、自分たちで振り返りをしたりした中で、
なんとなくそんなことは消えていきました。
ただ、「クラスで一つの大きなチーム」っていうことはよく言ってました。



「なぜ待てるのか」
今回は待てませんでした。
かなり介入してしまいました。
自分の中では大きな反省です。
なんか整理のための視点を与えなきゃって思っちゃった。
次につながる何かを求めようとしてしてしまった。
よくない、よくない。
いつもだったら自分たちで振り返りしてもらって、
もやもやのままでほっておいたと思います。
時間がなかったのがネック。
1時間じゃ無理ですね。




そのときのヘリウムリング2回目の様子。

右端にでっかい子供が(笑)