教室改善プロジェクト第3幕

本のコーナーが教室の真ん中にある突飛な部屋。
子供達が学び合うこと、交流することを考えて創った部屋。
一斉授業ができない部屋(笑)
オーナーが先生でなく子供たちである部屋。





教室じゃなくて部屋です。





さてこの教室もすでになく、
2週間前に3パターン目のトランスフォームです。





きっかけは、「みんなで向き合って話す」ことが必要になったから。
第1幕のときは、なんとか机を動かして、サークルになり、
クラス会議を教室で行うことができていたんですが、
第2幕ではそれも不可能となり、
クラス会議は、イングリッシュルームに出張して行っていました。
めんどくさい。
パッとやってパッと撤収できない。






2週間前にある問題が起こり、
それに対してみんなでじっくりと考える必要があったので、
急きょ本棚を教室の壁に寄せ、
全員の顔が見えるようにしました。
その日は専科の時間以外、3時間使ってみんなで問題に向き合いました。
いや、話し合いじゃないです。
私がずっとしゃべっていました。
子供たちは聞いていただけです。
でも、3時間でも子供たちは集中して聞いていました。
それだけ大事な話だったんです。





その中で、こんな話もしました。

この問題はそんなに詳しく話せないのでおしまい。





さて、教室です。
このときの教室のカタチ、私自身、非常にしっくりきました。
子供たちもとても落ち着いていたと思います。
9月に参観していただいた方から、
ドンキホーテみたいですね」
と言われて、かなり気になっていた雑然さがすっきりとしたことも大きい。
常に、人か物にぶつかっていたし…。




本棚は、4か所に分けて壁際に。





机はこの通り。





「こんなに広かったんだ!」と皆一様に驚きの声。
動線がない。面。
給食も、掃除もすごくやりやすい。




そして何より素晴らしいのが、
サークル対話がすぐできるということ。
内側の子供が椅子を中心に向けるだけで、
二重のサークルがすぐできる。
これが大きい。
なので、今うちのクラスは、朝サークル対話で始まり、
帰りもサークル対話で終わっています。
そして、いつでもすぐ輪になれる。




外側の机を壁につけ、
その上にホワイトボードを設置し、
机と机の間にファシリテーターが入り、
サイドワーカー3人が内側に並び、ボードに向き合う。
この形も瞬時にできる。



39人いて、なるべくロスなく動きやすくかつ、
多様な形を創れることは魅力的。
本の部屋はなくなったけど、
やはり本より人。





サークル対話は不思議だ。
なぜ向き合うだけで落ち着けるんだろう。
たった数分だけど、今、この時間は非常に大切な時間になっています。