「WBMでVS」のふり返りで、WBMとは何かがちょびっと分かる

11月の研究授業でやったホワイトボードミーティング(WBM)とグループワークトレーニング(GWT)のふり返りを、冬休み中にやりたいと思っていましたが、なんとも忘年会気分、正月気分が抜けきらないままずるずるときてしまいました。


GWTとWBMを、校内研の「自己肯定感を高めるための授業・活動の工夫」というテーマに即して、
5年生で全15時間程度の言語活動のプログラムにしました。
傾聴のアクティビティから始まり、YES,ANDコミュニケーション、ペアコミュニケーションと対話を重ね、イニシアティブ型のGWT、コンセンサス型のGWTと話し合い活動に入り、最後はアクティビティではなく、実際の生活場面(ボランティアサービスの活動)でWBMで話し合うというような
流れです。
これで自己肯定感が高まるのか?
そんなことは分かりません。
これから検証します。
でも、高まっているはずです。
それなりの根拠と自信があります。
そこらへんはまだまだ研究途上です。
来年の2月9日に発表しますのでお楽しみに。



子どものジャーナルを紹介します。😄
WBMのほうのふり返りです。
VSの内容ではなく、WBMについてだけ抜粋してあります。
WBMとはこういうものですよ、というのがよくわかります。
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はじめてWBMでVSのことを話し合って思ったことは、意見を書いてくれて、あとで見返したりするのが簡単だったから、またこれからもやっていけたらいいと思いました。理由は、言ったことが流されたりしないので、たくさんの意見が出て、やっていて楽しかったからです。


普通にみんなで集まって計画するより、WBMのほうが、みんなが言った意見を全部書き残しておけるから、WBMのほうが計画を立てるときはいいなと思いました。あとは、ファシリテーターがいるからバランスよく聞いてくれるから、なかなか言い出せない人の意見も分かっていいなと思いました。


WBMでやった方が、ふつうにやっているのより、しっかり意見を出し合えていい。ふつうにやっているときとはちがって、少し静かにできて、意見が聞きやすい。


いつもはみんなの意見が取り入れられていなかったけど、今回のWBMでは、みんなの意見が聞けてよかった。また、時間のこと、計画のこと、文句のことの改善策が分かってよかった。今度からは、VSイベントの人たちだけじゃなくて、VSイベント+みんなの意見を平等に取り入れたい。


ふだんはみんなで集まって話すことがないので、今日はいつもは出てこない意見や案が出てきたので、これからやることとかが決まってきた。


私は初めてWBMでVSをやって、こうしてVSのメインメンバー全員が自分の意見を出し合って改善していくのは、みんながなっとくして物事が決まってよかったと思いました。また,自分の意見が採用されると(されなくても)、大事にしてくれるととてもうれしく、意見が出しやすいと思いました。


けっこうサクサクと決まりました。WBMは時間はかかるけど、平等に決まるのでいいと思います。ただ、まだ言い合いになってしまいますけど。


かなりおだやかに話せた。悪い点や良い点が見つかった。だからこれから今日やったことを活用していきたい。VSのことを話していると、VSをやっている気分になってちょっと楽しい。いっぱい書けた。


VSの仕事でエピソードまでいくのが難しかった。意見は出るけど、それしか出なかったから、ちょっと変な感じだった。だけど、ぼくがファシリテーターをやっているとき、今までできていないところ
話し合ったときに、「それが分かるエピソードとかありますか」とか質問したからみんなも「確かに」とか言ってくれて話し合いが進んだ。でも、ちょっと勝手にしゃべっている人がいた。でも、みんなが注意してたしよかった。


自分の言った意見が全部ホワイトボードに書かれて分かりやすかった。いつもは、みんながなんて言ったのか分からないけど、ボードに書いてあるから、意見が分かりやすくまとめられたりしてよかった。


今日はいろいろと案が出てきていて良かったです。でも、ファシリテーターは口出しできないので、そこが少し好きではないです。


今日はいろいろ、直すところやいいところを話し合いました。話し合ったら、よりきょりが近くなったと思います。いいところや悪いところ(直すところ)が書いてあったけれど、収束でいいところを赤ペンで囲み、これからのVSについて話し合いました。そして、1週間に1度集まることを決めました。


いつもは話し合ったり考えたりすることがないことを、話し合ったり考えたりした。その中で、ベースボールニュースをなくすかなくさないかという議案が出た。なくす理由もなくさない理由も同意できるので、話し合った結果、2日間様子を見て、ベースボールニュースを見ている人がいたら続け、見ていなかったら続けないという結果になった。みんなが考えて話し合って決めた結果なのでよかったと思う。


自分の意見を聴いてもらっている感じがして、意見を言いやすかった。今回は、相手の意見もしっかり聞けたと思う。前回よりも静かでまじめな話し合いになっていたと思う。私がサイドワーカーのとき、ファシリテーターが、言うのを途中でやめてしまった人に何を言おうとしているかたずねていて、みんなの意見をちゃんときいてえらいなぁと思った。


自分の意見がホワイトボードに書かれてうれしかった。VSピタゴラピタゴの次の計画もできて、とても順調でいいなと思った。


こんなふうにVSで話したことはなかったので、いろいろと意見が出ました。でも失敗も多くくり返していたので、出た意見はひたすら悪いものばかり。時間を守れなかった、文句が出たなどの過去の失敗ばかり。それでもこんな時にしっかりと話せると、みんなの思っていることも、人の意見も理解することができます。この場で計画が決まり、みんなもその意見に賛成したので、ホワイトボードミーティングをやってよかったと思いました。



意見を言うとみんなにその意見を否定されることが多かった。私たちの話し合いはほとんど多数決で決められていた気がする。意見を言っても大きい声の人の意見が通るし、あまり楽しいとは思えなかった。結局1人の人の意見がほとんどだし、ファシリテーターだってみんなの意見を書いてくれない。自分の意見はほとんど書かれず終わってしまった。


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まだまだ始まったばかりですので、これからもっと自然になっていくでしょう。
最後の子の言うような現状もあるわけです。
これからが楽しみです。



これは研究授業後の協議会のWBです。