3学期学校公開参観記②

一人目への回答もすんでいないのに、二人目です。
とりむぅ、ありがとうー!!
なんだか、二人とも似通った質問なので、二度手間を省くためにまとめて答えますね。
でも、まだ時間がなくて答えられないけど…。

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学校公開にお邪魔させていただきありがとうございました。去年の6年生に引き続き、とても勉強になりました。5月にも伺って、5月と1月とで比べてみたかったと後悔・・・
あまり、まとまっていませんが、感じたこと、考えたことを書きます。感想、質問、ごやごちゃです。すみません。



○教室の様子
・教室に入ってまず感じたのは、いろいろな物があるな〜ってことです。自分が見てきた教室の数は少ないですが、その中ではダントツに物が多いです。(本は去年より減っている気がしました。)こまやダルマ落とし、カルタ・・・など、遊び道具がたくさんあって、子供たちが自由にそれらを使って遊んでいました。室内で遊ぶ際に選択肢が多いためか、他のクラスにくらべて休み時間も教室にいる子が多い気がしました。他にも本を読んだり、自学ノート?(算数の計算をたくさん書いている子)を書く子がいて、こうやって、子供たちが自分のしたいことを選択できる環境っていいなと感じました。気持ちが楽というか、居やすそうなクラスというのが印象です。教室の真ん中にスペースがあるっていいですね!子供たちが自然と集まれますし、教室を広く使えます。
●机は窓側に4人グループが3つ、廊下側に8人、7人グループがそれぞれ1つずつという配置でしたが、あれは子供たちが決めているのですか?2年生は他のクラスもグループ型に机を配置していたので、学年で統一されているのでしょうか?
●教室に置く本はどのように選んでいるのですか?



○サークルタイム〜1時間目の作家の時間
・40分ごろになると、「もう40分だよ」という声が周りから聞こえてきて、45分ごろに日直の声かけでみんながベンチに集まりました。好きな色というテーマでそばの人と話すことから始まり、朝から無理なく、ゆっくりとスタートする感じ。朝から歌ったり、走ったりする学校もあるけど、自分ならちょっとしんどいなと感じます。だから、こういう1日のスタートって素敵です。
●サークルタイムは毎回あの流れなのでしょうか。話すテーマは日直が決めるのですか?


・読み聞かせから、そのまま作家の時間に入りました。読み聞かせでは、考える時間や対話をはさみながら進めていました。後ろの方に一人で座っていた子が他の子に誘われて自然と輪の中へ入っていく様子や、ザワザワしていると思った子たちがしばらくして絵本に集中しているという姿が印象的でした。無理のない感じ。
●今回のような対話をはさみながらの読み聞かせはよくやるのでしょうか。自分はこういう形式の読み聞かせは初めてです。今回は、ミニレッスンも兼ねていたからでしょうか?以前、実習で読み聞かせをする時に、話の途中で止めて内容にについて考えさせるか、最後まで読み切り、感想を共有するか迷いました。結局、絵本はそれでひとつで作品なのかなと思い、読みきってから対話活動をいれました。読み聞かせに対するKAIのこだわりとかってありますか?自分は絵本や読み聞かせ大好きなので、ぜひとも聞きたいです。


・作家の時間の作業では、一人でやっている子と共同でやっている子たちがいました。共同で作業している子たちが多いせいか、関係ないおしゃべりや遊びをしている子が多い気がします。でもその子たちに声をかけすぎても、先生が見ているから書くという構図になってしまいます。
●そういった子たちに対して、KAIはどのように関わっているのですか?



○2時間目の算数
・算数の時間、なんだかすごく楽しそうだなと見ていました。定規の説明をして教科書の問題に取り組みましたが、つまずいている子が何人か。そこで、子供に関わる保護者がいて、何やら教えている様子でした。一方で少し離れたグループでは子ども同士で教えあっている姿も。一人の子がどんどん教えようとしていたところを、別の子が「ここまで!あとはできるでしょ?」と言っている姿を見てハッとしました。大人が子供を見るときは、どうしても、できないもの、未熟なものとして見てしまいがちです。でも同じ目線の子ども同士だと、互いの力をよく理解していて、程よい手助けができるように感じました。これって日ごろの関係づくりがあるから、互いのことを知っていたり、自然と関わったりできるのだろうなとも思いました。親が子供の勉強を見る機会って、こういう授業参観か家での家庭学習くらい。それもつきっきりで見ているわけではないから、意外と目にする時間って少ないのではないかと思います。親にとって大切な我が子ですが、親自身がその子が持っている力を感じ、任せられるように、家の人とかかわっていく方法を考えたいと思いました。


教室のものの長さを測る際には、KAIの説明の途中から測り始める子たちがたくさんいました。KAIは特に注意することなく、子供たちの意欲もそがれず活動に入っていきました。でも他の先生だったら、説明が終わるまで座ってるように注意する人も多いですよね。そうなるとやっぱり、子供たちの意欲は落ちちゃうんだろうな〜。難しい、、、
●以前、facebookで自立学習を始めたという投稿を見かけたので、気になっていたのですが、今回の単元ではやらないのでしょうか?



○3時間目の道徳
「くものすとちょう」の話で、子供と、参観した大人の選択の違いが面白いなと思いました。どちらが良いというわけではなく、子供は大人より今そのとき自分がどうしたいかという感情をより大切にしているのだと感じました。大人は、いろいろな理由があると思うけれど、そういった素直な気持ちを表現しなくなることが多いです。いろいろなことを知っているからでしょうか。でも、ちょっと寂しい気もします。Bを選んだ大人に、蜘蛛の巣もチョウも触りたくないから、そのままという選択をした方がいたみたいです。僕はそういう考え好きです。こういった、そのときの正直な感情を表現する機会を子供のうちは大切にしたいなと思います。自分は、無理に理屈を教えつけず、子供らしさを大切にできるクラスを作りたい。もっと伸びやかに。



○4時間目の道徳
PAでした。ストーリーがしっかりあって、卵星人を助けなきゃってなりました。廊下側でやっていた2つの班で何かがあったみたい。前の方の班では女の子が一人はずれており、ベンチ付近でやっていた班では男の子がKAIに何か言いにきていました。どうやって関わるのだろうと思って見ていたのですが、しばらくしてから、KAIは前者の班に「(よく聞き取れなかったのですが)グループで取り組むことが課題だから」みたいなことを言っていました。(どのように声をかけていたのか知りたいです。)振り返りのときも沈黙している時間が長く、やはりしばらくしてから声をかけていましたね。自分だったらKAIほど待てずに声をかけてしまいそうです。次回も卵星人の別バージョンをやるとの予告があり、再びチャレンジする機会が示されていました。
●KAIはなぜ課題中、振り返り中あのタイミングで声をかけたのですか?


昼食の時間、その女の子は始め一人でした。ひきずっていたのでしょうか。(途中で抜けてしまったのでその後が分かりません。)ブッククラブでは笑顔だったのですが、何か変化のきっかけがあったのでしょうか。



○読書家の時間〜帰りの時間?
・ブッククラブ。これまたすごい楽しそうでしたね。話し合いで大切にしたいことを話し合ってからのスタートでした。子供たちはこういったグループの活動にとても慣れている様子。今までKAIがどのように授業をしてきたのか見たかったです。時間になっても子供たちは読み続け、終わりの知らせに「え〜」という声も。KAIがそっと班に配布物を配っていくときも、読み続けていましたね!あれは本の力なのか、ブッククラブの力なのか。森絵都さんの本は面白いですからね!


・帰りの時間。あれ?何やってたっけというくらい印象がありません(笑)。気が抜けていたせいかもしれませんが、、、
●2年生では振り返りジャーナルはやってないのですか?



○1日を通して
・当然だと思いますが、2年生になり、KAIが指導したり、注意したりする場面が増えた気がします。それでも「静かに」「早く」と注意する場面ってないことに気付きました。直接言葉にしなくてもそれを、態度で表現している先生っていると思います。そして無意識にコントロールしようとしてしまう。でも、それも感じませんでした。自分はボランティアや実習に行ったときに、「最初に規律をしっかり作るんだよ!」とか「若い先生はなめられやすいからびしっと言うんだよ!」とよく言われます。人として間違っていると思うことや、誰かを傷つけたり、損をさせたりすることに対しては厳しく言うことが必要だとは理解しています。KAIの授業を見ているとその規律やびしっとという言葉が何を表しているのか考えさせられます。


●KAIが算数の授業で定規の使い方を説明しているときや読み聞かせのときにざわつくのには注意をせず、PAの振り返りでざわついていたときには声をかけていたのは、どういう違いがありますか?学びたい子が損をしているというときには、声をかけるのでしょうか?また、KAIは朝の時間、ベンチの上に立つ子(うわばきを履いていたから?)を注意していました。ですが、KAIの方を向いて話しを聞かない子には注意しません。先生によっては、話を聞くときは話す人の方をむいて聞くというのは、靴をはいたまま椅子の上に立たないというのと、同じように当たり前のこととして注意すると思います。KAIはどういう基準をもっているのか気になりました。


・KAIは褒めるということもあまりしませんね。褒めることも叱ることも少ない。


・子供たちが普段とるノートは教師の板書の写しでしかないのだなーと思いました。ただのメモに近い感じでしょうか。KAIはほとんど板書をしないので、子供たちがそれを写すという思考停止の状態がなく、急いで写さなきゃというストレスもなさそうでした。その分書くときは作家の時間や読書家の時間のように自分の頭で考えて書く時間。


・1日の中で、作家の時間で自分の頭で考えて書き、道徳で答えのない問いを考え、PAで振り返りをし、午後はブッククラブをする。本当に2年生かよ!って思いました。ここまでできるんですね。
●これだけのことをやって、2年生でも負担にはならないのでしょうか?KAIのクラスではこうでも、他の場では与えられることの方が多い子たちだと思います。疲れたりしないのでしょうか?



●ふと思い出したのですが、西多摩PACEにあすこまさんがいらっしゃったときに、アトウェルの学校では、教室というコミュニティーが芸術を核としてつながっているといっていました。KAIの担任する教室では、子供たちや先生は何を核としてつながっているのでしょうか?


●KAIが考える公立の小学校だからこそできること、可能性って何かありますか。


・森のようちえんやキャンプのボランティアをやっていると、子供たちのリズムって本当にそれぞれなんだなと感じます。自然の中で本当にのびのびしていて。じゃあ、子供たちが1日のほとんどを過ごす教室の中では、どうなんだろうって考えるんです。公教育だから、決められたことは身に着けさせないといけないし、誰かと協同する必要もあります。でも、その中でも、もっと伸びやかに学べるじゃないかなって思います。子供たちがもっている創造力、忍耐力、好奇心、感性・・・。それらをありのままに、表現できるようにしたい。具体的に言葉にできませんがKAIのクラスにはそのエッセンスがたくさんある気がしています。自分もこれから学校教育の現場に入り、模索していきます。


また勉強させてください。
なんだか質問ばかりになってしまいましたが、よろしくお願いします。

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ありがとうございました。
私自身、とっても考えさせられるフィードバックでした。
私は何を核にしているんだろう。
自分の中にはあるけど、子どもとの関係性の中での「核」って、改めて考えてみると、なんだかぶれぶれかも…。
うーん、ありがとう。