学校公開参観記③

続きましてたくやです。


*******************************


KAIさん、今日はありがとうございました。
KAIさんのクラスには毎年行かせていただいています。
多分今回で3回目くらいだと思います。
今回の目的は3つあります。


1、KAIさんが低学年の担任になって、KAIさんのファシリテーターはどんな感じなのか?
2、作家の時間の様子を知りたい
3、2年生でやるPA
です。



1時間目は、朝のサークルからの作家の時間
サークルタイムで、絵本(人間ってたいへんだね)の読み聞かせ
遠くのベンチに座っている男の子が2人いたけど、ちゃんと聞いててつぶやくもしていた。
その読み聞かせが実は作家のミニレッスンにつながっていて、こういうやり方もあるのかと思いました。
ミニレッスンは、「書き出しの工夫」で、何冊かの絵本の書き出しを紹介していた。
その読み聞かせによって、子供たちから「えっ?」って大きなつぶやきが生まれていました。
その頃になると、後ろにいていた子たちはいつのまにか前にいました。
ひたすら書く時間は短かったけど、共有の時間では、みんなが発表者に耳を傾けていて、付箋でフィードバックを渡していた。
自分も西多摩PACEの作家の時間の講座を受けてから、作家の時間を始めています。
子どもたちは、作家の時間が大好きで、大学ノート1ページびっしり書く子でてきました。
付箋でフィードバックをすることはしていなかったので、さっそくやってみようと思います。




2時間目は体育で、運動会でした表現を保護者に発表する内容
エイサーは、4年生ぐらいがするイメージだったけど、2年生でもできるんだと概念が崩れた感じです。
エイサーをするにあたって、どんなプロセスがあったのかお聞きしたいです。




3、4時間目は図工で、「ねぎをかこう」
ここでも絵本『っぽい』を読み聞かせ
きれいに描くんじゃなくて、感じたままに描くことが大事だということを子供たちに伝えていた。
KAIさんが、「上手にできるってそんなに大切?」って問いを投げかけていた。
ここにKAIさんの考えがあるんだと思う。
松本キミ子さんのやり方で描き方の指導が始まりました。
松本キミ子さんのことは、その時初めて知ったので、なんで松本キミ子さんの手法を使っているのかお聞きしたいです。
前回の空の絵も松本キミ子さんの手法ですか?




5時間目は、道徳でPA
進化じゃんけんをしてから、パタパタをやる流れ
まずフルバリューの5つの約束を確認して、進化じゃんけんをスタート
KAIさんも一緒に参加して、特に声もかけず、一緒に楽しんでいた


パタパタ1回目が終わると、目標設定をする
目標設定のためのアイデアを出して、どんどんタイムが速くなって、子どもたちの歓声と保護者の拍手がありました
子どものアイデアがある度に、KAIさんが「みんなどうですか?」と子ども言わせて合意形成をとらせていた。
ここをKAIさんは大切にしていたのかもしれないと思いました。
あと、ある子どものアイデアが賛成されなかったとき、KAIさんが、「やってみないと分からないから、1回やってみない?やってみないと分からないことは世の中にたくさんあるよ」と言っていて、これもPAから生まれるものだと思いました。
やってみて、やりにくい結果になっても、「やりにくいことが分かっても進歩だよ。」と言葉をかけていた。
チャレンジとチャレンジの間にガヤガヤすることもあったけど、子どもたちで静かにすることができていた。
チャレンジする前にアイデアやフルバリューの確認をしていて、KAIさんの介入は多いと思いました。
アクティビティが終わって、みんなでやるときに大事にすることを発表。
ホワイトボードに書いて一般化して授業は終わり
大人を対象にKAIさんがファシリテーターとなってPAをする時は、ほとんど声をかけることはないけど、低学年の子どもでは、合意形成やアイデアの確認などでたくさん声をかけていました。
現時点では、ティーチングの部分が多いからだと思う。
これから子どもたちはどんな成長をしていくのか楽しみです。
質問ですが、これまでPAはどのように進めてきたのですか?低学年なので高学年の時と違うアプローチなのか知りたいです。




全体的に低学年担任になったKAIさんは、声が少し大きいな〜と感じました。気のせいだったらすみません。
自分も今年度は2年生の担任なので、作家の時間やPAでたくさんヒントをもらいました。
また学校公開がある時は参加したいと思います。ありがとうございました。



*********************************


ではでは例のごとく回答編です。


朝〜1時間目(サークルタイム〜読み聞かせ〜作家の時間)
読み聞かせの本を作家の時間のミニレッスンで使うことはよくあります。
一石二鳥!!
子どもたちから
「えっ?」って言葉が出てきたとき、ほっとしましたよ、ほんと(笑)
その前の問いかけに、まったく???でしたからね。
(「にんげんってたいへんだね」の書き出しの工夫についての問い)
やっぱ、絵本様々ですね。




2時間目(体育)
「ミルクムナリ」を2年生でやるってすごいでしょ。自慢自慢😄
低学年でよくあるエイサーは、どこかの○育技○に載っているような、それこそ「っぽい」にせものですけど、今回やったのはホンモノですからね。(けど、ミルクムナリも創作エイサーですが)
琉球国祭り太鼓」さんがやっている通りの振り付けです。
私自身は、以前、2年生で一回経験済みです。
高学年では3回やったな。
エイサー、好きなんですよー
先生たちが叩いていた大太鼓は私の私物です。
その他にもパーランクー、締太鼓、三線、チョンダラーの衣装等、全部そろっていますから、運動会でやるようなことがあったらお貸ししますよ。
高学年でやるときには、今回やったパーランクー以外に,大太鼓、締太鼓、空手の組手、チョンダラーの大編成で行います。
運動会ではなく、学習発表会や学芸会でした。
ミルクムナリ以外にも、内地のホンモノのエイサーも数曲入れての演舞になります。
指導しますので、講師に呼んでください。(笑)
子どもたちがノルのは、ホンモノだし(動画を見せる)、かっちょいいからです。




3・4時間目(図工)
「上手にできるってそんなに大切?」って言ってたのは、あれは私の言葉じゃなくて、本に書いてあった、ピーター・レイノルズさんの言葉です。
でも、気持ちは一緒です。
この時期の子どもたちは、まだカタログ期まっさかりの子が多いです。
空には雲とお日様、家には窓とドア、庭にはお花、人は地面の上に立ち、こっちを見ています。
この時期はまだ「見えているように描く」ことはあまりできません。
「知っている通りに描く」時期です。
知るためには感じることです。
持って、いじって、におって、むいて、虫が出てきて、根っこに触って…
で、へー、ねぎってこんななんだと「認知」すると、その通りに描けます。
以前、ニワトリの絵を描いた時、事前に何もしないでニワトリの絵を描いてもらったら、それはそれはかわいいい、イラスト集から飛び出してきたようなニワトリを描く子が多数でした。
中には、足が4本ある絵を描いた子もいました。
想像できるでしょ?
で、教室に鶏(チャボ)持ってきて、おっ放す(笑)
ギャーギャー言いながら逃げ回る子、恐る恐る触る子、抱っこする子、羽をなでる子、出るわけです。
そうやった後に描いた絵は激変するわけです。
鶏の足や嘴なんかすごいわけですよ。
もう、怪獣のようになるわけ。
だって、するどくて、固くて、痛いんだもの。
羽も一枚一枚丁寧に描いていくわけです。
それは「感じて」「知った」からです。
そして、鶏ってこうなんだと「認知」したからです。
「っぽい」絵になる。

キミ子方式については、まっちゃんへの回答を参考にしてください。
「空を描く」も、キミ子方式です。



5時間目(道徳)
みんなで合意形成をとること、大事ですよね〜
一年間での子どもたちの「体験的な学び」ってすごいなぁと思います。
意識を変えるのは、子どもたちにとっても難しいみたい。


介入は多いですね〜
でも、この時期は高学年でもあんな感じです。
まだ2ヶ月ですから。
でも、ティーチングではないと思いますよ。



アプローチは高学年や大人と一緒です。
でも、行っているアクティビティが違います。
身体的なもの、認知的なものが違いますので。



私も声が少し大きいと思います。
怒ることも多いですし。
昨年度6年生担任のときは、1回も怒らなかったんじゃないかと思うくらい記憶にない。



ありがとうございました。