ゴールライン
学校のことや子どもたちの現実のことが、
あまりわかってない人が学校ものを書くと、
(読者が先生だと)ちょっと残念になります。
主人公は小学6年生なんだけど、
いやー、それはないかなーと思ってしまう。
この学校の状況や、友達との関係性は中学生かなーとか、(いや、中学生でもないかなー)
いやー、そんなクラスメイトはいないぞーとか、
急に、えっ、1年生?とか思うようなこっぱずかしい言葉を言ったり…
それを抜きにして読むと、とても読みやすくて、
すんなりとお話に入っていけます。
200ページを超える本ですが、
ちょっと読めるようになった子たちにはちょうどいいかも。
挿絵も今風だし(^ ^)
前半部分に謎な部分がけっこういっぱいあって、
むむっ、これは伏線か?と思わせて、
でも結果的にはただの後出しだったという残念なところもあるのはご愛嬌です。
ひとつだけ回収されない伏線(謎)があって、
それはちょっと気になります。
でも、たぶん、伏線ではなく、あれだな…と思っちゃいます。
「ひゃくえむ」と同じように、
「なぜ自分は走るのか」という主人公が抱える悩みがメインテーマなのですが、
陸上選手って、けっこうこういうことに悩むものなのでしょうか。
- 作者: アランシリトー,Alan Sillitoe,丸谷才一,河野一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1973/09/03
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 33回
- この商品を含むブログ (64件) を見る
この本、むかしむかしに読みましたが、
読み終わった子に、これすすめるにはちょっとハードル高すぎるなー(^ ^)