「作家の時間」をさらによくするために…

前回のミニ・レッスンで、「作家の時間のいいところ」をやったので、
今回のミニ・レッスンはさらにつっこんで、
「作家の時間をさらによくするためには?」
というお題で考えてもらいました。




「作家の時間」の本を見せ、
これが2年前に出版されたことを話し、
そのときは、4年1組で一年間実践してきたことをもとにして原稿を書いたことを伝えました。
それから2年、みんなといっしょに作家の時間をやってきました。
でも、今ならもう一回「作家の時間」のことを、
「新・作家の時間」とか、「続・作家の時間」とか書けるよと話しました。
それは、先生自身も成長しているからさ、
そして、まだよくなるまだよくなると思ってやっているからなのさって。
みんなも、2年間の間には、自分たちでよくなるようによくなるようにと思いながら作家の時間をやってきたと思うんだな。
だって、ほら、作家の時間って、「先生はうろちょろしている」だけで、
全部自分たちでやりたいようにできるんだもの。



なので・・・
さらに、今日は、もっとよくなるためにはどうしたらいいか考えてほしいんだな。
来年度、先生のクラスの子になる人たちや、
全国で作家の時間をやっている先生達に向けて、ね、お願いします。
という感じで作家のノートに書いてもらいました。




最初はまず一人で。
さらにその後、グループで書いたことを共有。
最後に何人かに全体の場で発表してもらいました。



板書はこれだけですが、
その後、ノートを提出してもらいまとめてみました。
出てきたものを大まかに二つに分けてみました。
一つはどちらかというと新しいアイディア。
もう一つは今までやっていることを徹底することについて、です。




【どちらかというと新しいアイディア・やったこともあります】
○ 書いている途中(出版される前)に共有の時間をまるまる1時間使う。
○ 共有の時間の長さを変える。
○ 他のクラスと共有の時間をとる。2
○ 1時間に2回くらい、絶対に読ませる。
○ 作品を見せる時間をつくる。4
○ 作家の時間の最後の5分間くらいに、みんなのノートを見合う時間にする。いろいろな人のノートを見合う。
○ 作家の時間の最後の5分間くらいに、2人グループをつくって(男女でつくる)見合う。(そうすれば目標も達成できる気がする)
○ その時間に書いたものを1回は友達に読んでもらう。→グループをつくる。読みあう時間をつくる。
○ 一日に最低でも1人に読んでもらう。(メッセージを書いてもらう)2
○ グループをつくってノートを見せ合う。
○ 時間ごとに話す相手を変える。(グループ)3
○ 男2人女2人のグループをつくって最後に男は女にノートをわたす。
○ 男子と女子でノートを交換してみる。
○ いろんな友達とアイディアやアドバイス交換できる「場」をつくる。
○ 作家のパートナーをつくる。3
○ ペアをつくって作家の時間をやる。時間が経ったら他の人とペアをつくってやる。
○ 作家のチームをつくる。
○ 作家パートナーorグループをつくる。
○ 作家ジャーナルを出す。
○ 作家ジャーナルみたいなのをつくって、その日に書いたノートをみんなに見せる。
○ 男女ペアで作品を出す。
○ 普段は話さない友達と一緒に書いてみる。
○ 作家の作品で文学サークルをする。
○ 作家の時間で文学サークルをする。
○ 文学サークルみたいに話し合う。「もしかしてこうなるんじゃない?」とか予想する。
○ 先生にも作品を作ってもらってそれを読む。(そうすれば、みんなも先生に読んでもらいやすくなるはず!!)
○ 読書家の時間と作家の時間をコラボ!! 2
○ たまにくだらない(関係ない)話をする。
○ みんなと作家のことを語り合う。
○ 作家の時間が終わった時に、先生にノートを出して、先生に見てもらう。(全員)



【どちらかというと今までやっていることの徹底策】
○ 時間を有効に使う。2
○ みんなで高め合う。
○ 協力する。
○ いろんな人に見てもらう。(仲良くない子でも)
○ 自分の作品をいろんな人と見せ合う。
○ なるべく多くの友達に読んでもらう。2
○ アイディアをいろんな人からもらう。
○ アイディアを出す。
○ いろいろな人に見せたりしてアドバイスをもらう。2
○ 一人でず〜っとやらない。
○ 一人で書かないで友達と一緒に書こう。
○ 友達にアドバイスを聞きまくる。
○ 男女関係なく読んでもらってアドバイスや感想をもらう。(たくさんの人に読んでもらうこと)
○ 普段は話さない友達ともアイディアやアドバイスを交換する。
○ アドバイスをする。
○ ノートを交換して見せ合う。2
○ 話す。
○ 話し合う。
○ 話したほうがいい。
○ まずはいろんな人としゃべり合う。
○ シャーペンを使った方がいい。
○ 考えついたことを書いてみる。
○ 物語を何個でもいいから書いた方がいい。

こんな感じで出てきました。




さて、ここにいくつかのおもしろいというか、そうだよなというか、
そんなアイディアがあります。



WWとRWは、子供たちの中でも、絡み合って成立する、いや、したほうが何かと都合がいいと思っていること。
そして、RWとWWのアプローチは同じであり、やっていることはどちらでも通用すると思っていること。
このミニ・レッスンからこんなことが導き出されます。
ほかに分かることはないですか?