参観記③

昨日は、一緒にRWのプロジェクトをやっている仲間が二人、
遠く横浜から子供たちにしに会いに来てくれました。
RW実践者なので、ちょっと緊張しましたが、
とてもうれしいフィードバックをもらったので転載します。
ありがとうございました。



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きょうは、KAIさんのクラスの子供たちに会いに行ってきました。
KAIさんありがとうございます!



今日のキーワードは自立した学び手 だ!!と思いました
そして 教師の信じて任せる姿勢。
やっぱり ブログでいくら書いてくださっても、
百聞は一見にしかず、見に行ってよかったと思いました。
帰り、昼休みになってしまったので 
お礼の言葉を子供たちに伝えられませんでした。
ぜひ お伝えください。



6年3組のみなさんへ

きょうは、わざわざ 横浜から みんなの授業の様子を見に行ったかいががありました。
自分たちで 算数も 社会も そして ブッククラブも計画しようとしています。すごいね!! (こんなことをいうと あたりまえのことしてるだけだよと言われそうですが)


もう、卒業まで間近だけれど、今まで小学校で学習したことがきっと中学にいってとても役立つと思います。山田詠美さんの文章をわたしは、今日はじめて、読んだんだけれど、自分にはいっしょに 本屋さんに通った友達がいたなあとなつかしく 思い出しました。  自分のうちでは漫画禁止だったので(母が厳しかったので)友達の家で「ベルサイユのばら」をいっしょに読んだりしていました。クラスはばらばらになるけど、こんな風にして、自分たちでブッククラブを計画したりしたら、いつでも、この3組のみんなであえるよね。KAI先生のおへやで、集まるとか。なんか楽しくできそう。卒業まであと少しだけれどすてきな思い出たくさん残してください。今日は本当にどうもありがとうございました。


サッカーいっしょにできなくて ごめんなさい。         





記録をここに書きますが、メモが走り書きなので、
KAIさん
まちがえがあったらごめんなさい。



2月22日この日の来るのをわくわく楽しみにしていました。

朝から伺うことにしたので真っ暗な中、
自転車を走らせ、6時5分戸塚発の東海道線に乗り、川崎乗り換え、
立川から青梅線(初めて乗りました!!)にのって、小作(おざく)駅着。
そこからタクシーをひろって無事小学校に着きました。



ごあいさつした校長先生は気さくな方でなんと 
一緒に行った方の前任校の瀬ヶ崎小学校がご出身とのこと。
あたたかいふん囲気でむかえていただき ほっとしました。



今日は、朝会、KAIさんが 当番で司会をしていました。
ここでもKAIさんは 自立した学び手のキーワードを、
全校児童に向けて話していました。


今月の目標は 係の仕事をしっかりしようですが、
理想の話は係なんていらない。
きめられた仕事だけやるのではなく、
気のついた人がちょこっとだけやるそれがつみかさなるといいですね。
全員が全部の仕事を知っていて、全員がその仕事をしていく。
そうするとうまくいきますね。
決められた仕事をするというのは 最低でもということですね。



というお話。



教室にはのこり23日と書かれたカウントダウンカレンダー。
卒業もほんとに間近になってきましたね。




1時間目 算数 比

一部の4人の子供だけ、少人数の先生のところにいって教えてもらう。
あとは、学習課題を目当てカードをもとに 自立してすすめています。
よくわからない人はお部屋で(マットのコーナー とても落ち着きます)
先生にレクチャーを受けています。
あとは、教科書、プリント基本 応用とすすめています。
とまどっている人がいると、近くの子が「どうしたの?」ときいて
「あ、そこね、4人分が 240円だから 6人分だったら、あと2人分たせばいいんだから…」
「あ、そうか わかった!」
というような感じで進めています。
黒板には正解がはられ、子供たちは自分でまるをつけています。




2時間目 社会 まとめと テスト

KAI先生:図書室のふん囲気でお願いします。


ここでも、自分たちでノートまとめをして、
おたがいに確認しあっています。
5年生と6年生のはじめに マインドマップのかきかたを教わり、
ノートのまとめかたを


1 絵を使う 2 色をつかう 3 短いことばでまとめる それぞれ2時間ずつミニレッスンをしたそうです。4は関連づける。



子供たちはノートがわかりやすくなるように、
さまざまな ペンなどをもってきていました。
最初はとっても下手な人もどんどんうまくなっていったそうです。


単元のはじめにはキーワード 主要人物 事件について先生からレクチャー


そのうち先生が廊下でミニレクチャーを始めました。
戦死者の数についてのクイズ。
日清、日露、第1次大戦 第2次大戦の戦死者数について



第2次大戦では中国と15年間 アメリカと4年間 1945年8月15日まで ソ連とはそれより1週間後まで戦争をしていたんだね。羽村市4万人の人口 日本から240万人 世界では2000万人がこの戦争で地球上から消えたんだね。東京の人口の2倍だよ。中国人は800万人から1000万人ほとんどが日本人に殺された。中国の人にはおじいさんおばあさんが日本人に殺された人もたくさんいるんだね。



さいごに テスト。
しっかりノートのまとめをしていてきっとよくできたんではないでしょうか。
短い時間でもテストが終わるとさっと読書に向かっている、
その切りかえがいいなあ!!



中休みは子供たちに おすすめの本を聞いて回りました。
KAIさんからも。



ダレンシャン セブンスタワー 守人シリーズ ドラゴンラージャ
ローワンと魔法の地図 ナルニア国物語  ルイス サッカーのトイレまちがえちゃったを読んでいる人も。  




3時間目 PA  英語ルームにて

アイスブレーキング

ジップザップバリアー

先生がジップ星人になってジップ光線を発射。
子供たちはザップバリアーをはります。
アハハと笑ってとっても楽しそう。


まるくなってすわって 今日の課題


KAI先生:今日は自分の小学校6年間で今持っている一番の宝物に名前をつけてください。頭で考えてください。
何なのか考えてみて。30秒。それが何かあとで教えてほしいけど、今はだまっていてね。
となりの人の手の宝物もとっても大切だよね。これを中学校にもっていってください。


丸いビー玉 スーパーボールを一人一個わたし、これをその宝物だと思って大切にもって、小学校から中学校へ運んでください。


間に大きな川があるから、運べる道具はハーフパイプだけ(竹づつを半分にわったような)。
制限時間内に29個全部中学校(とはってある バケツ)に運んでください。
最初の玉から29個最後がうつるまで1分間。
小学校にいれるのは1人だけ。



全員がこのプロジェクトにかかわってください。
制限時間はどのくらいいりますか。



しっぱいしてハーフパイプから落ちたら最初からやりなおし。
20分で あれこれためしてがんばっていました。
背の順に並んで〜という子
もっとくっつけないと
ビー玉とスーパーボールがぶつかると スーパーボールがはねるから、さきにビー玉にしようよ
バケツに向かってななめにしないと ボールがとちゅうでとまっちゃう。
だいじょうぶ。おちついてやろう!
などなど、声をかけあってやっている  


が 残念とちゅうでボールが落ちてしまう。

KAI先生:はい、時間内に達成できなかった。でもこれで終わりじゃない。次に生かせそうなことはなに?
かなりの沈黙がつづいたが、先生はだまって待っている。


(わたしだと なんかいってしまいそう)

ビー玉からやる。
長さをそろえる。
今日の順番でやる。


KAI先生:となりの人と1分間だけしゃべってみよう。
次に生かせそうなことを。


ハイ:失敗してもすぐにおろしたりしないで、そのままの状態にしておく。その方が何回もためせる。
スーパーボールははねてしまうのであまりさかをつくらない。あとはゆるやかに。



KAI先生:チームとしてのかかわりかたはどうでしたか?

うるさかった
うごかさない
ボールがおちたら、わからない人もいるから、みんなに伝える。


KAI先生:だいじなことだよね。
ほかにグループの中では?足をひっぱった?よかったことはない?


失敗していらいらしてても 顔にだしてないかな。

T:次になんとなくできそうだなと思う人?
今週中にもう一回やってみましょう。





いよいよ 4時間目 RWの時間

ブッククラブの本を決めるための話し合い

KAI先生:今日のブッククラブのミニレッスンはこれです。
山田詠美の「馬鹿みたいなこと」を配る)


先生が全文を読む。(音読)じっくり 声を出さないで読んでください。
じゃあ、ここにかいてあることについて話し合ってみて。



わたしの入ったグループは けっこうもりあがって話していました。

うちも この子ひいちゃうと思う。教科書だったらいやだけど、本だったら読むと思う。高校の国語の教科書なんかじゃいやだな。


「本を読むことはあそびだってかんじしない。それがあるよね。うちもはれてるときは読まないな。雨の日とかはいいけど。いっしょの本を読んでいてこんどなんか、友達の家に行って本をよむってないよね。」


「でも、本ばかり読んでいたから友達ができないって(山田詠美さんはいってるけど)本を読むときって一人で読むとけっこうさみしい。」


「この人 遊ぼうと思わなかったの?」

「本を読むことが遊びだって思ってたの。」

「あんまりこの人たち本をよまないから。」

「この人本よんだことないのかな?」



本を読むことがあたりまえのクラスで 
本を読むことが一人きりの作業とは思っていないKAIさんのクラスの子たちには、 
「ちょっと えーっ」という文だったようです。



となりのグループから声がちょっと聞こえてきました。

「でもさ、5の3になったばかりの時、読書の時間 みんなふーん っていうかんじだったよね。」



KAI先生:本を読む=[馬鹿みたいなこと」じゃなくて「❍❍❍こと」

なにがはいるだろうね?いれてみて。

・とても必要なこと

・やってみると楽しいこと

・読む力がつくこと

・楽しいこと

・想像力がつくこと

などなど 書いていました。中学に行ってもつづけてね!! 



KAI先生:先週 選書のミニレッスン 調達のミニレッスンをやりました。
今日だけではきまらないけれど、
だいたいこういう 傾向の本を読もうという話し合いをしてください。


乙一の読んでないのがいい。

KAI先生:先生のおすすめはギバーなんだけど、もう、ここのグループは読んじゃったんだよね。
作家の好きな人いない?
せめて200ページくらいの本がいいね。4回で読むから 一回50ページずつ。
❍❍ちゃんは?
❍❍:竜馬がゆく 司馬遼太郎を読んでいる。

KAI先生: 坂の上の雲とか?でもあれは長いよね。

:予想外の展開になる本がいい。

乙一のスポーツ系 絶対ないよね。作家で決めようかな。どきどきして予想外の展開になるの。



KAI先生;本のカタログをみながら今度図書室やおへやで えらびましょう。ネットなどもいいね。調達の方法も考えましょう。


今回は 同じレベルくらいの子供たちがあつまって読むということですが、
はじめて選書から調達まで自分たちで行うということで時間はかかりそうです。
でも 自立した読み手としてはとても必要なことですね。
ブッククラブがとても楽しみです。




そのあとは、おいしい給食までごちそうになりました。本当にありがとうございました。
帰り、一緒に行った人と熱く語りながら帰ってきました。


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詳細な記録、ありがとうございました。
すごくうれしいです。
子供たちにもしっかり伝えます。

また機会がありましたら遊びに来てください。
いや、今度は私が行きますね。