参観記①
先日の水曜日に、東京学芸大の学生さんが二人、授業を見に来てくれました。
この春にはお二人とも先生になられるというフレッシュな方々です。
大学ってもう春休みなんですね…。
うらやましい…。
さて、いつものようにフィードバックをいただいたので紹介します。
まずはまーしーさんから。
※最後の質問には私からの回答もつけておきます。
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この度はお忙しい中、私の急なお願いを快く引き受けてくださりありがとうございました。
ご無礼を承知で、授業を見た感想をここで述べようと思います。
① 子どもが主役
「授業は教師が作るのではなく、子どもが作るもの。」
これは私が教育実習を通じて痛いほど感じ、
そして常に意識していることなのですが、
今日はこの最終形を見た気がしました。
正直に言うと度肝を抜かれました。
常に子どもたちが主役である姿を見たのは初めてでした。
KAIさんがおっしゃっていた
「教師はファシリテーターでいい。教師は学べる環境を作るのが仕事。」
の言葉を胸に刻み込みます。
②怒るのではなく「諭す」
読書家の時間にクラスの声が少し大きかったときに、
「声のトーンがおかしい」といった場面。
5年生からの積み重ねがあるから子どもたちはすぐに声のトーンを調整できるのだと思いますが、
あのときのKAIさんの叱り方、
いや「諭し方」は非常に勉強になりました。
現場に出たらマネします(笑)。
③ ノートの評価
付箋を使ったノートの評価に非常に感銘を受けました。
教師一辺倒になりがちなノートの評価を子どもが行うことで、
作る側は読み手を意識せざるを得ないのもあってか、
見やすいノートが多かったように思います。
また、コメントの内容もほめるだけではなく、
「もっとこうした方がいい」というのも見受けられ、
こういうところからも学びは行われているのだと感じました。
それと、ノートのあいているページにコメントが書かれた付箋を丁寧に張っている子どもの姿がとても印象的でした。
一日だけの参観だったこともあり、お伺いしたいことがいくつか出てきました。お忙しい中恐縮ですが、返答いただけたらと思います。以下、質問です。
鄯.クラス目標作成にいたるまで子どもたちのぶつかり合いが何度もあったということでしたが、どのくらいの期間で完成にいたったのですか?
6年時の目標は、5年時の振り返りから作られています。
だから一年間分のぶつかり合いです。
5年時の目標は、6月の終わりに完成しました。
それまでは私から提示した「5つの約束」だけです。
その間、彼らには、いろんなアクティビティで、
いろんなことにチャレンジしてもらいました。
出会いのゲームから、お互いを知り合うゲーム、
コミュニケーションの大切さに気付くゲーム、
みんなで課題を解決していくゲーム、協力が必要なゲーム、
まあ、ありとあらゆるです。
ハレーションを起こすといった方がいいかと思います。
最初はぎこちなくかかわっていますが、
やっていくうちに、本音も飛び出し、見せかけの道徳観ではなく、
体験から気付いた本物のものができてきます。
そう簡単にはできません。
笑いあり、涙あり、ケンカあり、言い争いありです。
でも、そうやって出てきたものは、
もうそれはそれは「宝物」です。
そんなことをしばらくやって、
「じゃあ、このクラスでこれからどうやっていこう」
「3月25日にはどうなっていたい?」
「どこまでおれらはやれる?」
と投げかけます。
この3つの投げかけを、
4月の最初の段階でやってしまうと、
道徳の副読本の中の言葉のオンパレードになってしまいます。
鄱.2限の社会の時間、教科書をノートにまとめるという作業でしたが、あの前段階では、KAIさんご自身どのような授業を行っているのでしょうか?
一単元をさらっと流して、大事な言葉や事例だけを拾い、
一時間で授業しています。
この時間は「教える」ことをしています。
でも、先生が教えたつもりになっていても、
たいていは子供は理解していないと思います。
なので、「教える」⇔「わかる」は違います。たぶん。
「教える」⇔「知る」ですね。たぶん。
だからすぐ「忘れる」ことが起きますね。
「わかる」ためにはやはり自分でやらんとだめでしょう。
腑に落とすためには、自分でやってなっとくしないと。
たぶん、自分の勉強を思い返してみても、
よし、わかった!と思ったのは、授業中ではなく、
自分で問題集とかでやってたときだと思うんですよね。
違いますかね??
なので、最初の1時間にやるのは、
ガイドラインを示すこと、
何をやっていいか分からない子に、
とりあえずここは大事そうだからチェックしといてねと伝えること。
鄴.ペア読書の相手の決め方を教えてください。
読書パートナーね。
自分が安心して話せる人です。
子供たちに任せてあります。
でも、半年固定です。
以上が私の感想です。KAIさんにうまく伝わればよいのですが…
本日は本当にありがとうございました。
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ことらこそありがとうございました。
また来てね。