目標設定

振り返りジャーナルをつけはじめました。

毎日ではないけど、何かあったたびにつけています。

1週間の取り組みを振り返って次への課題設定まで。

漢字学習は事前にこんなふうにやるよ〜って話してあります。


んで、やっぱり最初はただの感想文や、

「がんばる」系の無責任文?希望文?になっているので…

「パタパタ」やりました。

最初は、

「手を並んでる順番にたたいて回してみよう!」

タイムは計らず。(30秒くらいだったかな)

「どう? 難しい?」

「ぜんぜん、簡単!」

「おもしろい?」

「……」(おもしろくないわな…)


次に、

「じゃあ、なるべく早く回すようにがんばってくれる?」

「うん。」

タイム計らず。(10秒くらいだったかな)

「どう? できた。」

「うん、すごく早くなった。」「手の動きがおもしろい」


では次、

「じゃあ、次は目標タイムを決めてみようか。何秒くらいでできると思う?」

「1秒!」「1分…」「10秒」「30秒」(これが一番多かったのでこれ)

「では、目標は『30秒を切る』です。」

タイムは5秒73。

「おーっ!!」(歓声上がる)



「まだ早くできそう?」

「できる〜!」

「じゃあ、目標は何秒?」

「5秒!」「5秒を切る!」

「んじゃ、次の目標は『5秒を切る』だよ。いい?」

タイムは5秒41。

「あ〜」「おしいーっ!」「でも早くなった」「次できるよ」「もう一回!!」



「ちょっと次やる前にみんなで確認したいことあったらやっていいよ」

「集中!」

「なるほどね、いいね」

「どこに回っているかよく見ておく」

「なるほど」

「何もしない」「えーっ」

「ん?しないの?」

「自分の番がくるまで何もしない」

「そういう意味ね」「ほかには?」

「んじゃ、今出たの全部採用?」

「うん」

「では確認。集中する。今どこ回っているかよく見ておく。自分の番が来るまで何もしない。でいい? はい、じゃいくよ。」

タイムは3秒81。

「やった〜!!」(大歓声)



「まだ早くなる?」

「なるなる!」

「じゃあ、次の目標は?」

「3秒切る!」

「じゃあ、やり方はさっき確認した方法ね。目標は『3秒を切る』いくよ」

タイムは3秒32。

「あーっ…」「でも早くなってる」「もう一回!」

次のチャレンジが3秒10。

そのまた次が同じく3秒10。

けどモチベーションは上がっています。

「もう一回!!!!!!!!」(顔つきがギラギラしてる)



ここで1人の女の子が、

「手を思いっきりたたこうとするから時間かかるんじゃね? 最初っから手上げてればいいんじゃね。んできたらおろすだけ。先生、手は最初はひざの上においとかなきゃいけないの?」

「いや、ひざを手でたたけばいいだけだよ」

「じゃあ、そうすんべ。」(多摩弁)

「んでは、次は今○○がいった方法採用してみる?」

「うん」

「では、手は最初から上に上げとく。んで来たらおろす。OK? 目標タイムは『3秒切る』いくよ」

タイムは2秒68。

「やった〜!!」(大大大歓声)



「2秒ぉぉぉ〜っ!!」

「えーっ?まだできるの?」(ちょっと不安がよぎるわたくし。本当はもうやめたい)

「2秒は無理じゃね? 2秒30!」と1人の男の子。

「ふーん、中途半端やね。なんで?」

「半分だから」

「あー、68の半分ね」(なかなかうまくなってきた)

「じゃあ、今の△△△の目標でやってみる?」

「やる〜!!」

「じゃあ、いくよ。目標は『2秒30を切る』」

タイムは2秒57。

「あ〜っ…」「もう一回やる!!」

「じゃあ、これが最後ね。」(奥の手)

「目標は『2秒30を切る』これが最後のチャレンジだよ。」

集中する子供たち。手を上げて真剣にスタートを待つ。

タイムは2秒26。

「やった〜!!!!!!!!!!」(大大大大歓声)


「2秒っっっぉおおお!!!」

「いや、もうおしまい。時間ないから。じゃ、ちょっと振り返るね」

「やらせてください!」

「いや、やんないよ、もう。もう十分達成したから。大事なこともたぶん体験できたはずだよ。」

「さて、最初にやったのをよく思い出してね。最初はただ回しただけ。終わった後『やった〜』って思った??」

「思わない」

「目標がないと人間やる気でないし、達成感もないんだよね」

「次に『早く回すのをがんばる』って目標たてたけど、がんばれた?」

「がんばれた」

「どれくらい?」

「……」

「わかんないよね。『がんばる』って実にあいまいな目標。何をどうすればいいかわかんないし、終わった後、何がどうなれば『がんばった』ことになるのかわかんないもんね」

「次は目標タイムを決めたね。あのときからみんなの目つきが変わったよ。終わった後「やった〜」って声が上がったんだよ。覚えてる? 前の2回は上がってなかったよ」

「……」「えーっ、そうだっけ?」(覚えてろっちゅうの…)

「これはね、目標がはっきりしたから。終わった後、達成できたかできなかったかがはっきりわかるからだよ。こういう目標だと、やる気が出る。」

とここで、「測定できるもの(できたかできないかがはっきりするもの)」と板書する。

「目標がはっきりするとやろうっていうやる気が出るのと同時に、それを達成するためにどうすればいいかってイメージしやすくなんない?みんな、いろいろ方法考えたよね。」

「あー、考えた。」

「それ。それが目標たてたあとにすること」



「まあ、それはいいとして、最初の目標たてたとき、『30秒じゃ簡単すぎる〜』って思った人いない??」

3分の1くらいうなずいている。

「だよね。ちょっと簡単すぎたよね。先生もこりゃ簡単に達成できちゃうなと思ったもん。だって、『がんばる』って目標たてたあとに10秒くらいで回ってたもん。」

「えーっ、そうなの?」と勘の鈍い子達の声。

「じゃあ、逆にあそこで、『目標2秒』ってなってたらどうなってたと思う?」

「絶対無理!!」「やる気でない」「最初からあきらめちゃう」

「だよね〜、『無理無理無理〜、できるわけないじゃん』ってあきらめちゃう人多かったろうね」

だから目標というのは、「ちょっとがんばればできるもの」と板書する。

「簡単すぎても、難しすぎてもいけない。今の自分の力がわかっていて、それよりちょっと上の目標をたてる。ちょっとがんばればできるものね。」

「黒板みてごらんよ。みんなのたてた目標、そうなっているでしょ。みんな、やりながらわかってるじゃん。」

「……」(わかってんのか???)



ということで、「目標設定」についてのレクチャーはおしまい。

その後…


「最後にお楽しみ〜、次ね、となりの人のひざの上に手を乗せてみ。そんで先生の右ひざの上にのっている△△△の手からスタートして、先生の左ひざにのっている□□□の手までならんでいる順番に手をたたいていくのね。OK?」

「……」(たぶんあんまりわかってない。去年やった子達はちょっとわかっている)

「さて、何秒でできるでしょう???」

「5秒」「10秒!」(ほとんどの子は無言)

「じゃあやってみるよ。よーいどん!」

順番めちゃくちゃ、笑いながら集中力もなくゴール。

タイムは48秒。

「ぎゃー」「むず〜い!!」

「さて、こうなると目標決められるでしょ。」

「40秒!」

「はい、ではそれはまた次のときね〜。ジャーナルに『5/15日第3回漢字テスト』って書いて振り返ってね〜。目標のたて方はわかったよね」

「えーーーーーっ!!」(怒:子)&(無視:先生)