料理③ ロード三世って?

さて、ロード三世の話に戻りましょう。

このお店はパブレストランです。

昼はランチがありましたが、メインは夜。

17時から、翌朝の2時まで営業していました。

今考えると、2時ってすごいですね。

居酒屋じゃあるまいし、今は、そんなお店あんまりない。

カウンターが10席くらい、

ホールに4人がけテーブルが4つ、

大きな半円卓が1つ、

全席合わせて30人ちょいは入れました。

カウンターはオープンキッチンです。

料理するところが丸見えです。

これがウリでもあったのです。

料理は洋食がメイン。

まあ、そんなに凝った料理はなくて、

オーソドックな洋食です。

パブと名がつくだけに、お酒も豊富でした。

この店で、いろんなお酒を覚えました。

このころチューハイが流行り出していましたので、

大学生はチューハイくらいしか飲んでなかったけど、

この店でスコッチやバーボン、ジンなどを覚えました。

ぇっ?働いてるのに?と思ったかもしれませんが、

オープンなんで、お客さんが奢ってくれるんです。

ビールやら、ウィスキーやら。

お客さんの前で、タバコも吸い放題でした。

おおらかな時代だ。笑

 

厨房なのかホールなのか、

募集の貼り紙には書いてありませんでしたが、

入職してすぐに、厨房に入りました。

大学1年生の夏休みに入る前、

ここから私の長い料理人生が始まりました。

(続く)